REALBLADE(1st.)第7話「黙示録〜ブレイド〜」

※この話は「オリジナル作品」です。登場人物、事件等は架空の内容である。しかし、当然著作権はありますので何卒ご了承下さい。

第7話「黙示録〜ブレイド〜」

《前回までのあらすじ》
ブレイダーズのギルド嬢的な立ち位置にいる、咲子。何の変哲のない、どこにでもいる様な女性だが彼女にはブレイダーズに務める騎士とは別にもう一つの裏の顔があった。彼女は仲間には言えない研究所で怪獣の研究を極秘に行っていた研究生としての顔があったのだった。ある日、上司でもある研究所局長と些細な事で喧嘩してしまう。そんな時、研究所で保管されていた怪獣が突如息を吹き返して暴れ回り出した。ルナ達仲間が駆け付けた事により事態は片付き、胸の内を明かした局長と咲子は仲直りをして再び研究の仕事を行い始めるのでした。

〜ある日のブレイダーズ本部にて〜
ルナ:「おはようございまー・・・あれ、タツジ隊長!おはようございます。エノメ・ルナ、只今出勤しました」

タツジ隊長:「おはようございますルナ。元気だね。結構。では今日も一日この国の為に頑張って下さいね」

???:「・・・な、・・・ルナさん」

ルナ:「ん?」

???:「こっちです。」

ルナ:「だぁれ?・・・あれ、オサム!おはよう。ところで、そんな所で何してるの?」

萩原:「隊長・・・もう行きましたか?」

ルナ:「行ったけどさ・・・え、なになに?もしかしてオサム、タツジ隊長から逃げているの?」

萩原:「そうそうかくれんぼを・・・って、誰がするか」

ルナ:「いや、私そこまで言ってないからね(汗)」

萩原:「…はっ!こんな所で油汗売ってる場合ではなかったんだった」

ルナ:「それを言うなら油だよ油。…これはギャグで言っているのか…?」

萩原:「とにかく、タツジ隊長には僕の事は話さないで下さい!」

ケビン:「あい分かった。」

萩原:「け、ケビンさん!」

ケビン:「2人でコソコソするのも良いけど、サッちゃんが2人探してたよ。住民らから依頼が来てるんだよ」

ルナ:「オサム…。事情は分からないけどタツジ隊長から逃げ切るのよ。豚箱の中でも末長く…」

萩原:「ご、誤解だぁぁああ!!」

タツジ隊長:「ぁあ!!居たぞぉおお!居たぞおおおおお」

萩原:「まずい、隊長だ!そ…それではお二方!また後で」

ルナ/ケビン:「お〜。しっかりとやるんだよ。たくましくね」

萩原:「だから誤解だってぇえええ」

タツジ隊長:「ここは地上3階じゃぁぁあ!5階じゃねぇえええ!!!往生せぇえええやぁぁあ!!」

ルナ:「・・・朝っぱらから某猫とネズミみたいな追いかけっこしてるわね」

ケビン:「あれはあれで楽しそうだけどね」

ルナ:「そうよね。例えば砂浜でカップルが(ウフフとかアハハ)って言いながら追いかけっこするのと同じ感覚」

咲子:「ルナ!もう、そんな所で何してるの!?」

ルナ:「あ、忘れてた!ごめんサッちゃん。オサムは、隊長と追いかけっこしてるから私が受理しようか?」

咲子:「オサムの依頼にはオサム。ルナにはルナです」

ケビン:「サッちゃんはしっかりしてるね。」

(一方その頃、追いかけっこ(?)をしていたオサムはとうとうタツジ隊長に捕まってしまうのだった・・・)

タツジ隊長:「もう、逃げられんぞぉオサムぅ…」

萩原:「あーれー!お代官様ぁ〜!!」

タツジ隊長:「変な事言うな!私はそう意味でやったわけでは・・・ん?」

???:「おっと、そこまでにしな!」

タツジ隊長:「だ、誰だ!?」

ルナ:「痴れ者!余の顔を見忘れたか!」

タツジ隊長:「・・・って、ルナ。なんのつもりで能面なんか付けては、助さん角さんみたいな事やってるんだ」

萩原:「いや、助&角は能面とか付けませんから。」

ケビン:「はいはい。茶番劇ははい、それま〜でよ」

咲子:「もう皆ったらオリジナリティが無いのよ!ベタな展開しか出来てない!」

ルナ:「だからって、それに対してサッちゃんが怒る理由がいまいちわからない」

タツジ隊長:「咲子が怒るのも無理ない!我々は時代劇やってる場合なのでは無いんだぞ!」

萩原:「シチュエーション的には悪代官みたいな事したのは隊長ですけどね・・・」

タツジ隊長:「そんな事より、ルナ達はどうしてここへ?」

ルナ:「オサムに用があったんです。」

萩原:「僕にですか?」

咲子:「オサムへの依頼が来ていたわ。」

タツジ隊長:「悪いが今回オサムは、別の大役に回る事になっている」

ケビン:「大役?」

咲子:「それじゃあこの依頼は後日受理するのですか?」

タツジ隊長:「そうしてもらえるかな?オサムには今回、学校で先生になって貰う事になっていてね」

ルナ:「オサムが先生に…?」

タツジ隊長:「と言っても一時的になのだそうだ。これまでのオサムの業績を讃えて、彼にはバックパッカーとして学校で先生をやって貰いたいと依頼が先に来ていたのだ。」

タツジ:「オサムはそれに対して、(需要があるか分かりませんが取り敢えず引き受けてみるだけしてみる)…と言ってくれたのだ。」

萩原:「(…でもやっぱり学校で先生なんて引き受けない方が良いよな…)」

ケビン:「学校の先生は昔、激務だとは聞いていたけど今では専用のインターフェース型コンピュータに各自付いてくれているから前よりかは楽になったとの話は聞く。ですが隊長、何故よりにもよってオサムなのですか?」

ルナ:「怪獣退治なら私もやっていますが」

タツジ隊長:「今回は怪獣退治の偉業で呼ばれたのではない。オサムの専門分野、つまりは怪獣の細胞の学問で生徒達を育成させる方針なのだそうだ…さあ、こうしている間にも時間が迫っている。頼んだぞオサム。子供の命は我が国の未来なのだ」

萩原:「…そ、そう言う訳です。皆さん、後はよろしく」

一同:「……行ってしまわれた。…オサムや、達者でな」

タツジ隊長:「何泣いてんだ!!長い旅に出るんじゃないんだぞ!!」

ルナ:「でも、あのオサムが特別勤講師として学校にお呼ばれされるなんてね。やっぱり皆、それぞれに力を持ってるんだね(私も頑張らなきゃ)」

咲子:「まあ可愛い子には旅をさせよとも言いますし。」

ケビン:「なんか微妙に意味が違って来るんじゃないか?」

タツジ隊長:「さあ、見送った事だし我々はそれぞれの仕事に回ろう。各自、今日も一日この国を守ってくれ」

一同:「了解。これより各自の職務にあたります」

一方、オサムは学校に到着するのだった・・・しかし、事件が起こった。

《第7話後編に続く・・・》