90年代 Jポップ、ノスタルジー
小学6年生のころだったと思う。
BBクイーンズの「ひとりぼっちの帰り道」という歌が好きで、
CDをもっていた兄に、カセットにダビングしてもらい、
ラジカセで何度も何度も聞いていた。
先日ふとその曲を思いだし,
ネットで検索したら、簡単に見つかった。
あっさり、You Toubeで聞くことができた。
あの頃、「音楽」は憧れだった。
ラジカセでラジオの歌番組を聞き、
お目当ての曲が流れると、
録音ボタンをガシャッと押す。
そうやって、はやりの好きな曲を集めた。
「CDラジカセ」は高嶺の花。
小学6年の時、一念発起して、
月1000円のおづかいを全部ため、
お年玉と合わせて、半年ぐらいかけて
1万円の「CDラジカセ」を購入した。
中学生になると私のお小遣いは月3000円に値上がりした。
3000円は、CDアルバム1枚とほぼ同額。
当時チャゲアスにはまっていたので、
チャゲアスのCDアルバムを1カ月に1枚ずつ集めていった。
21世紀になり、平成も終わり、
いまや、いろんな音楽に安価にアクセスできるようになった。
令和生まれの娘は
「アレクサ、〇〇かけて」と言えば、
好きな曲を流すことができる。
30年前からすると、魔法だと思う。
便利な時代になったし、
いまの私は、中学生の私と比較できないほど、
自由に使えるお金をもっている。
でも、たぶん二度と、チャゲアスのコンサートには行けない。
お金や技術ですべてが解決できるわけではないのだとも思う。
苦労して憧れのCDラジカセを手にいれ、
チャゲアスのアルバムをコンプリートした
中学生のころの自分は、それはそれで幸せだったなあ。
YouTubeで見つけて以来
ヘビロテしている「ひとりぼっちの帰り道」は、
30年たってもやっぱりいい曲だった。
うたの世界はいろんなところが90年代で、
苦笑しながら、それもまた、いいなと思った。