『Hug』の歌詞解釈
こちらの記事でハグについて書いて、言葉選びの元にもなったので曲を引用したけれども、少し言葉が足りないし、あちらで語るには少し違う気がしたので別記事にしてみました。
というわけで歌詞の解釈です。
メロで声を使い分けていることから、登場人物が複数いるのだろうと思いました。それはすぐに明かされて「アナタ」と「私」がいるのがわかります。寂しがっている「アナタ」におはようと声をかける「私」でしょう。でしょうか?
おそらく声はかけていませんね、ハグしかしていないのだと思います。1番のサビの“おはよう〜潤してよ”までの意味をハグ一つで伝えているのだと思います。それこそがアナタと私のハグなのです。
2番も同様な流れで、他に頼るものが(お日様さえ)なくなっても私はアナタさえいれば他には何もいらない、という少し歪んだ(依存ともとれるような)思いをハグで伝えているのでしょう。そしてCメロはその歪んだ思いの抽象表現。
でもラスサビでは、(1番では塵になると表現していた)星たちにお礼を言える心境になっているし、1番と同じ言葉の“ひどく疲れてんだ潤してよ”が、カギカッコつきになっており声に出しているのがわかります。そして声を出しているその相手は「私」と「私」。つまり自分自身になっています。「アナタ」はもしかしたら、最初から存在していなかった(自分のうちにある他人格や違う側面のことな)のかもしれません。
だからきっとこの曲は、寂しがったりする弱い自分の存在もハグしよう(=認めてあげよう)ということなのだと思います。だから最後の歌詞の部分は力強い声で締めているのでしょう。
(解釈おわり)
思ったよりも、難しかったのです。
「アナタ」パートと「私」パートの声の切り替えもそうだし、「私」の心情変化も声で表現しきれるか、というところとか。あとは、原曲と乖離させすぎてもなぁ…とか。でもって、収録したのがラスサビの最後の力強くなる部分の解釈が固まる前だったので、その部分は歌っていないという始末。でもまあ、タイミングもよいしこれはこれで気に入っているのでよしとしよう。。
それにあれだ。
常に私は私とハグをしていますから。