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共働きなのに、保育園、やめます?!

初めての保育園&仕事復帰

長女の産休・育休中に情報収集や見学含めた保活(保育園に入園するための活動)をし、なんとか区立認可保育園の内定が出たのは2月のことでした。その年の4月に、私は手探りのなか職場復帰。最初の1週間は慣らし保育をしながらのスタート。街中なので狭く古い園舎で園長先生はじめお堅めの方針の園でしたが、毎日保育のプロに見ていただけるのは大変ありがたく当時1歳の娘を預け出勤していました。1歳児から受け入れる園だったので、一番下のクラスでした。小さい子のクラスほど保育士も多くいるため保育料が高く、そして同じクラスだとしても世帯年収に応じて変わるため、月々の保育料がほぼ無料から7万5千円ほどまで差がありました。延長保育を頼むときは、プラスの延長料金がかかりました。

先輩ママさん達が口を揃えて言うように、保育園に入った途端、病気や発熱の連続。オフィスで電話がかかるたびにドキドキしながら出て、やはり「お迎え要請だったか」と思いながら早退していた日々。それでも、朝8時から夜19時頃まで安全に預かってもらえるし、園で手作りした昼ご飯・おやつも出してもらえるし、他の子と関わったり病気をもらったりすることで心身ともに強くなっていく。初めての育児と仕事の両立生活に試行錯誤で、新米ママとして毎日がヘトヘトでしたが、私が復職できたのは、保育園に入れたお陰でした。

せっかく保育園に入れたのに?!

新しい生活様式が始まって数ヶ月経った頃、主人から衝撃の発言が。長女の入った保育園の環境に不満を抱いていたようで、

「保育園に通わせるのをやめて、インターナショナルスクールへ入れたい。保育園は保育はしてくれるが、教育はしてもらえない。娘が一日の大半の時間を過ごすところなので、もっと有意義でよい環境を与えたい。いまの環境は、いまのベストではないと思う。」

そう言われた時、驚いた私は第一声に「それは無理だわ」と。「子供にもっと良い環境をというのはわかるけど、せっかく復職してようやく慣れてきたところ。そもそも、なかなか入れない認可保育園にも入れたのに、1年もせずにやめちゃうなんてもったいない!!」働く母親として普通の意見と思う。しかし一度こうだと思ったら断固として主張を曲げない彼。

主人の言う、通学範囲のインターナショナルスクールは、2歳から通えて、ハーフデーを選択すると毎日午前のみ、フルデーでも9〜15時。そして1年間のうち3ヶ月ほどがお休み。当たり前だけど、行事や親の面談など働く親は全く想定されていないスケジュール設計。仕事を続けるには非現実的なため、私はもちろん断固拒否でした。

さらなる衝撃

「なぜまだ2歳前で保育園をやめなければいけないのか?」と聞く私に、彼の意見としては、

日本の政治経済の先行き不安、日本の教育制度に対する物足りなさ、私たち夫婦の育った時代に良かったものが子供の世代では同じではない、少なくとも英語で外国人と対等に議論できる語学力はマスト、そのためにはいまの環境で時間を使うより早くそれに近づく道に行った方が良い、などなど

「私はずっと日本で育ち日本の英語教育しか受けなくても、努力して勉強して海外留学や海外勤務を実現したり、今でも英語を使って仕事ができている。今はもっと進んだ英語教材がたくさんあるし、娘もきっとできるようになるよ(私も教えられるし)😀」と返す私に対して、

「その程度じゃダメなんだよ」

と英会話もままならない夫に言われた時の衝撃😨。

(私のような)日本人にしたら英語ができる方、くらいではダメだと。彼曰く、英語ネイティブと英語で問題なく意思疎通できる語学力だけでなく、その文化的背景や議論の展開の仕方、思考回路も理解すべき。そのためには欧米スタンダードの教育を受けるのが一番だと。そして、

「親(=母親)が(子供は保育園に入れないと)大変だからといって、別の(もっと良いと思われる)選択肢を取らないのか?」と畳み掛ける。

その時、「やばい、、、この人、本気だ」と悟りました。第一優先は子供。共働きを続ける母親の苦労は二の次。もう何を返してもダメだと。そのくらい、夫は子供の将来についての危機感が違いました。これが私がグローバル教育について真剣に目を向けることになった、一番大きなきっかけでした。

こうして娘は1歳で入園した認可保育園をその年で退園することになったのです。

インターナショナルスクールへの入園は、次回へつづく。



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