わけるとつなぐ

『わけるとつなぐ』 深沢真太郎

2020年10月13日 第一刷発行

ダイヤモンド者

「わけるとつなぐ」を読んだきっかけは、論理思考を身につけたいという思いからでした。

理由は、論理的な人って、なんだかカッコイイから。

遡ること十数年・・・私は小学生の頃から、算数が苦手でした。

いつから苦手意識を持つようになってしまったのかはハッキリしませんが、気がついたら数式をみた瞬間に、考えるのをやめてしまう体になっていました。自分にとっての数学は、ただの暗記科目。論理的な人は数学が得意である。そんな漠然としたイメージをもっていた私は、

自分は数学が苦手 =(だから)論理思考ができない 

という方程式が出来上がってしまっていました。

論理的に考えられるようになりたい!

そう思い、思考法に関するハウツー本を、幾つか読んでみたこともありました。しかしどれも内容が複雑で難しかったり、それ故にすぐ忘れてしまったりすることがほとんどでした。

また、真面目かつ要領の悪い私は、論理思考を鍛えるために、算数の問題を解くというかなり地道な遠回りな努力まで初めていました。。。

もちろん数学の技術は大切で、論理思考に通ずるところは必ずありますが、数学のスキルアップにより実践的な論理思考を学ぶのは、なかなかの大きな迂回路となるでしょう。

そんな折、ついにこの「わけるとつなぐ」に出会い出逢ってしまったのです。

この本では、論理思考の大きなヒントを得ることができました。

そして読み終えた今では、日常の様々な場面でこの思考法を活かすことができています。自己分析や、抽象的な思考に具体性をもたせたいとき、自分の考えをまとめて納得したいとき時、考えの道筋を立てたいとき時、本当にいろいろな場面で思い出し、実践することがが可能です。

また、このシンプルさ故に読みやすく(既に2回読了)、また何事にも応用が可能です。


内容は簡潔。シンプルに、わけて、つなげる作業について。

まず、「わける」・・・わけ方は、要素の分解と比較の分解の2種類。

そして「つなぐ」・・・一つの答えにつながるよう、分けた要素をつないでいく。

非常にシンプルでわかりやすいですね。また、考えるにあたって、様々な用語や公式を思い出す必要がない点も、活用しやすい大きな理由だと思います。

この手の本は苦手だと感じている方でも、内容が物語の構成になっており、さっと読めてしまうので、是非おすすめです。

この本のおかけで、論理思考へ一歩近づけた。そんなふうに思わせてくれた一冊でした。

以下は、個人用に書いた読書記録です。


【個人的な感想】

思考の方法に関し、SWTOやPDCAなどのフレームワークのようなツールを使うのではなく、「わける」と「つなぐ」の2つの行為のみで、問題の解決、答えを導く方法が書いてある本。自己分析などの際、細分化や分析について、様々なフレームワークを試してみたが、成功例として形にできた物はほぼなかった。どれも複雑な気がして、結局面倒になり実践ができなかったのだ。しかしこの本の内容はとてもシンプルで、それ故に、自分で考えるにはどうすればいいか、ということが明確になった。あとは、繰り返しこの作業を行うことで、自然とこの思考行為が身に付けば完璧。因数分解し、証明する数学的な考え方は意識すれば日常のあらゆる場面で生かせるだろう。せっかく学んだこの方法を定着させたいので、なにかテーマを決め、定期的にこの思考作業をする練習が効果的かと思う。思考を絵として表現するというのも、ノートに仕事で学んだ内容をまとめる際などに活用でき、かなり附に落ちた感覚がじわえた。






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