#00哲学対話【「余裕」の大切さ】雑観まとめ
8月16日に開催した哲学対話スペース「余裕」の大切さ についての雑観をまとめていきます。
現状主催者が時間的にも金銭的にも余裕がなく、落ち着かない日々を過ごしておりまして、ここで一度立ち止まり、深呼吸をして余裕の大切さについて考えてみようと思い、開催に至りました。
■関連ワード
寛大(他者に対して余裕がある状態)、大人の余裕(恋愛などにも使われる?/余裕があるのが大人で、余裕がなければ大人でない??)、キャパシティ、副詞的用法(例:余裕で勝つ)、5分前行動、ゆとり、余地、退屈
■トピックス
今回の参加者===========
🍎:主催者。とりあえず余裕がない。
🍌:参加者A。暇な時間をなくしたい。
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■余裕の種類、ジャンル(時間とお金以外で)
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・精神的な余裕(こころの余裕)、キャパシティ(仕事の意味で)、空間的余裕(余剰スペース)などが挙がりました。
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・それぞれが比例的に関係しているのでは?
例)時間の余裕がなくなると、こころの余裕がなくなるなど
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自分も比例していると思ったので、例外がないか考えてみました。
例外があるかも:「余裕がある」と「満たされている」が意味的に近しい場合、消費行動で満たされる人は、金銭的に余裕は無くなるが、無くなるほど満たされるという反比例の関係性が生まれる可能性があると思いました。
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・「余裕がある」と「満たされている」はイコールなのでしょうか?むしろ、余裕がある=満たされていない状態であるのでは?
■「暇」と「余裕」の違い
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暇は偶発的にできるもので、余裕は意図的に作られるものだと考えます。
例)急遽予定がキャンセルになり、暇になった。
■意図的に作る「余裕」は「余裕」なのか?
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時間的な意味の余裕において、意図的に作る余裕しか存在しないと考えています。
→5分前行動は意図しなければ絶対にできない(計画的に時間を捻出しているイメージ)
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精神的な余裕においても、同じことがいえると思います。
→会議で使う資料を予め読むことによって、会議の際に精神的な余裕を保つ
■日常生活において余裕があったほうが「よい」のか?
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余裕がないときは、精神的に焦っていたり、不安になっている状態で健康に良くないし、視野が狭くなっていることが多いです。
→それにより普段は絶対にしないミスなどをしたり、判断を誤ってしまうことも。
■自分で意図的に作るまでして、余裕は「大切」なのか?
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能動的に余裕を作ること自体がストレスになっている場合、余裕で生まれるプラスの要素がストレスによって打ち消されてしまっているのでは?
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「余裕を作ろう作ろうとして、余裕がなくなっている」状態ですね。
■「余裕」の副詞的用法について
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マイナスな意味で用いられることが多いと思いました。
例)余裕をこく、「そんなの余裕っしょ」→油断、慢心の状態
余裕を持ったほうがいい一方で、マイナスな側面もあるかもしれないですね。
■「余裕」は合算して考えていいのか?
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「髭剃り理論」と呼んでいるテーマがあります。
脱毛の売り文句「1日10分節約できれば、1週間で70分も時間を捻出することができます!」
→ほんとうにそうか??
→10分×7セットと連続する70分は質が違うのでは?
作られる余裕な時間は「スキマ時間」とも呼ばれるように、日常生活において大半を占めているわけではありません。
→余裕を合算されてちりつもで差が開きます!と言われてもピンとこない。
連続した時間でないと達成できないタスクと、細々と中断できるタスクとがあるので、それらを同じようなものとして並べられてもそれは一概には言えないと思います。
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仕事上では時間の合算はよく行われます。
→管理コストの問題だと思います。10分×7と70分は質は違えどその時間内にどれだけタスクをこなしたかで評価するほうが一元的に管理しやすいので、ビジネス的には合算思考になりやすいのではないでしょうか。
実際に脱毛したとして、1日に10分時間ができると、計算上時間は捻出されているが、それを「余裕」として意図的に確保され続けるのか?
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その時間は消滅すると思います。余裕として意識できません。
必要がある時間と必要がない時間の印象はかなり違っていて、何かをする必要がある時間はより強く印象に残るので、ひげを剃る必要がある時間はストレスを感じやすいが、脱毛をして髭を剃る必要がない時間に変わった途端、意識外になると思います。
~主催者雑観まとめ~
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どちらかというと自分はスケジュールがパンパンになりがちな人間なので、スキマ時間をどう利用して「余裕」を捻出するかという考え方をしていたが、対話相手は逆で、「暇」な時間をなくしたいという考え方でした。それぞれが時間に対するアプローチが異なっていて、話を聞いていて興味深い内容が多かったです。