バーミンガム運河で感じる異国感 with サンデーロースト【イギリス】
バーミンガムを練り歩いていると、なんともヨーロッパ風の運河に遭遇しました。
運河を囲む壮大な赤レンガ。バーミンガムはいかにも都市的な景観がほとんどだったので、こういった情緒溢れる場所にいると、自分はヨーロッパにいるんだと再認識させてくれます。
なんとこのバーミンガム運河は総長約166kmあるそうです。かつてマンチェスターまで延長され,マンチェスターおよびその周辺の産業に多大の影響を与えたり,リバプールの貿易に役立ったりとイギリスの産業を支えた重要な運河なんだそうです。
この辺りはガスストリート・ベイスン(Gas Street Basin)と呼ばれるエリアで、1773年に完成し、列車や自動車ができるまでは、物資の運送には運河を使っていたようです。
近くに炭鉱石と石炭の産地があったバーミンガムは、産業革命の頃には鉄鋼業、機械工業で栄えたのですが、原料や完成品を運ぶのに運河が大活躍だったんですね。
今ではレストランやバーが立ち並んでいたり、運河周遊を楽しむ観光客にとって人気スポットになっています。
バーミンガム運河で撮影した動画や写真を使ってイメージムービーを作ってみました。↓↓↓
日曜日にバーミンガム運河を歩いていると、ところどころのレストランに下のように「ロースト」と書かれた看板が目につきました。
現地のイギリス人に尋ねると、これは「サンデーロースト」というイギリスの伝統的な食事であるそうです。
ローストした肉、ジャガイモに、ヨークシャー・プディング、ファルス、野菜等の付け合わせとグレイビーから構成されていて、日曜日(通常正午過ぎの昼食)に食されるそうです。
この食事はイギリス全土で一般的であり、かつて産業革命時代のイングランド・ヨークシャーでは、金曜日にパン屋がパンを焼くことができないため、オーブンで肉を焼くことによって、この伝統が出来たという説が一般的な由来だそうです。(何故金曜日にパン屋がパンを焼くことができなかったのかは不明ですが。)
実際に食べてみると、
かなりおいしかったです!イギリスの食事はなにかとはてなマークがつくほど味が薄かったり、根本的に合わなかったりすることが多かったですが、こちらのサンデーローストは流石イギリス人に大人気なだけあって美味であるとともに伝統も噛み締めることができました。入ったレストランも当たりだったかもしれません。
イギリスでの日曜日はサンデーローストで間違いなさそうです。
それではまた。