2020夏旬クラフトビアの人気味TOP3+ビアカクテル2種(シャンディガフとパナシェ)超簡単レシピ
先日、スイカ果汁をいれて発酵させた、パラレル49という中規模ブルーワリーが数年前にだしていた、夏限定のスイカ・クラフトビアの記事を書きました。今日、BCリカー(カナダ政府運営の酒屋さん)で、
>今年もどっかが、だしてないかな?
と探したら、ありました!
バンクーバー・アイランドブルーワリーという、これまた老舗の中規模ブルーワリーから、やはり夏限定の、スイカ・ラガー。
箱も缶も、ピンクのスイカデザインでラブリー。日本の350ml缶より大きめの473mlトール缶4本で、セールで税前10ドル、タックスなどついたら、1缶3ドル、240円くらいかな。
箱にも缶にも、成分表示がなかったので、カスタマーサービスの窓口で、ナチュラルの本物スイカ果汁をつかってるか?だけ、確認してもらった。スイカみたいな味の弱いフルーツのときは、フルーツつかわずに人工的なフレーバーを追加してごまかしてたりすることも多いから。でもちゃんと天然スイカ果汁入り、ってあったらしいから、あとは飲んでみましょう。
色がほのかにピンク、なのは、スイカじゃなくてこのラガービールの色らしい。
一口、ん?スイカはどこに?あ、言われてみたら、最後、舌の上にスイカっぽい青臭さが残る感じ。めっちゃ薄ーい、ほんのりスイカ味です。でも、このスイカ味を殺してないから、ビール自体も軽くて薄いラガーなのね。さらにこの薄さなら、人工風味じゃなくて本物のスイカ果汁だと思います。
同じアパートのガーデン仲間で、クラフトビアオタクのTさんにも、一本あげて感想きいてみた。
>ほとんど、味、しなくない?もっとスイカ果汁追加したら?
って、あんた、それ言ったら、フルーツ果汁発酵ビアの意味、全くなくなる。単なる、スイカいれたビールカクテルになるでしょ!笑
でも事実、
果汁を先に入れて一緒に発酵させたビールと、
最後に果汁をいれて風味をつけたビアカクテルと、
区別はつきにくいんですよね。両方併用商品もあるし。強いて言えば、前者はビール感が強くて、後者はフルーツ果汁が主役、って違いかな。
わたしは、あまりに安物のビールを大量にいただいてしまいがちな、ホームパーティのときなどは、好きなフルーツ果汁やハーブいれた、ビールカクテルにしちゃうもんね。
ビアカクテルの伝統的、代表的なものは、パナシェとシャンディガフ。自炊手作りも超簡単。
イギリスのバーでは、女性がオーダーするのをよくみてたので、どっちも女性向きなイメージ。
パナシェ:冷えたレモネードとビールを1:1で混ぜる
シャンディガフ:冷えたジンジャーエールとビールを1:1で混ぜる
ビールは、
パナシェは、レモン味を殺さないように、軽いビール、ラガーやエール、日本の米メイン麦節約ビール(スーパードライなど、売れてる日本のビールは、ほぼ米メインのなんちゃってビール)でも。
シャンディガフは、ジンジャエールの味が強いので、ビターなどのイギリスビアや、IPA、黒ビールなどを。元々は黒ビールがオリジナルレシピだったらしい。
冷えたレモネード、といわれても、日本人はレモネード自体しらないし作らないもんね。だから、レモネードがわりに、レモン汁とメープルシロップやシンプルシロップ(砂糖と水を1:1で煮溶かしたもの)、そして氷を、好みのビールにいれたらよいです。
ビールに氷をいれるのは、ハワイアンスタイル。ハワイでは暑いので、冷えたビールにも氷をいれる。水っぽくなりますけど、暑いから薄ーい、アルコール度低い水増しビールをたくさん飲むほうが、気候にあってるよう。高温多湿で実質熱帯の東京の8月には、ビールに氷を入れて飲むのも美味しいと思います。バンクーバーみたいに涼しいところでは、水っぽくならないように、レモン果汁とメープルシロップを少々お好みで、ビールにいれたらよいと思います。
あと、ビールとビアの英語的な違いや意味の違いですが、
Beerはビアで、英語読み。つまり英語ではビールとはいわない、ビアという。
ビールというのはドイツやフランス、オランダなどのヨーロッパ方面の発音を、日本人がそのまま取り入れたものだと思います。
さらにわたしが、日本人をトレンドウォッチしてて思うのが、
ビールは、安いガブ飲みビール、日本製
ビアは、外国製の高いクラフト(手作り)ビア、
と、自然に使い分けされてるような気がします。外国産は英語でビアというほうが多いので、そのままビアって訳されて、外国産だから高級品になってる。ってことかもしれません。フランスでは、Une Biere、ユンヌビエールって注文してたから、ビールに近いんだけどね。紛らわしいですね。
ついでなので、BCリカーショップで、
今年の夏のはやりのフレーバービア、スイカ以外になにが人気や定着だったのかTOP3
を、ざっくり調べてきました。
一番人気は、すでに定番化しかけている、グレープフルーツ。
味が濃いので、ホップの苦味が効いたIPAと合わせることが多いよう。草分けは、パラレル49のTricycleという名前のグループフルーツビア。スイカビアの後に夏限定フレーバーとしてだして、評判よかったからここ2、3年定着。三つの車輪という名前は、多分、自転車の2つの車輪に、グレープフルーツを車輪に見立てた1つの車輪を足して、3つの車輪。というデザインを洒落たつもりでしょう。
とにかくこれを真似て、ほかの中堅どころも出し始めた。ビクトリアのPhillipsや、WhistlerのWhistler Brewingも、中規模の安定したブルーワリーだから、グレープフルーツビア、あまり外れなく美味しいです。
どこかひとつ、と言ったら、わたしはPhillpsのかな。フレーバービアはパラレル49が得意なんだけど、グレープフルーツ味が強すぎて、カクテルっぽい。Phillipsは元々ベーシックなビアが得意な王道ブルーワリーだから、グレープフルーツ味よりビアのどっしり感があって、好き。ウィスラーはどっちもいけるブルーワリーだけど、これは普通。あまり特徴なかったです。ウィスラーなら、秋に出す定番化してる栗のビアが好き。ウィスラーでのアフタースキーは、絶対これの生ビールを飲みに、バーへ行く。
二番人気で、一部定着化してるのは、パイナップル+Wit(Wheat Beer)やラガー
これの草分けで定番化してるのは、バンクーバーで一番古いブルーワリー、ストームのパイナップル・ピルスナーだったはず。ストームは、あらゆるフレーバーをコロコロ出してくる、ネズミ(ラット)がシンボルマークの個性とクセの強い小規模ブルーワリー。でもパイナップルビアだけは、長年の定番人気商品。BCリカーとか大手販売店では売っていないので、イーストサイドのブルーワリーまで直接買いに行くしかない。
ストームの真似っこっぽいパイナップル+Wheat Aleが、Whistler Breweryから出てました。↑の写真の右上。Whistler醸造所は、いろんなとこの人気商品をうまく自分らのものにする。味はどうせ似ちゃうから、どのタイプのビアと合わせるかとか、パッケージとネーミングが勝負です。Whistlerのパイナップルはまだ飲んでないけど、ここのはまず失敗ないと思います。
三番目に人気?ちょい落ち目なのは、マンゴー+IPA。
マンゴーは、なぜかバンクーバー地元民が大大好きなフルーツ。だからいろんなものにマンゴー味やフレーバーがあるんだけど、ビアも例外じゃあない。なので昔からマンゴー味はあったんだが、最近飽きられてきた感じ。マンゴーはグレープフルーツよりも味が濃いから、どこが作ってもそれなりにマンゴー・カクテル、になっちゃう。微妙な味の個性が出しにくいんだと思います。
上の写真は、Richmondにある、Fuggles&Warlock Breweryのマンゴービアと、苺ビア。どっちも天然果汁使用。ここはパッケージの絵が、日本のアニメ調なのが大きな特徴。それもそのはず、オーナーさんの奥様が日本人だか日系人女性でアニメーターだとか。Richmondという中国系の街と、Stevenstonという日本人漁師の移民町だったところの近くにあるから、なんとなく日本の雰囲気のするブルーワリーです。
あとはマイナーなフレーバーがいくつかあったけど、定番ものとしては、わたしのお気に入り、Salt Spring Island BreweryのHeather Ale(ヘザーエール)。ヘザーというのはヒースとも呼ばれる、イギリスの荒野に夏一面に咲く赤紫の花のことらしい。こちらのブログさんで、イギリスでのお花の写真と説明が読めます。
わたしには、小説嵐が丘のイメージで、可憐だが生命力の強い野草、って感じ。カナダは、バンクーバー はイギリスの影響が強い土地だから、ビアにヘザーの花を使うのもイギリスの伝統的なイメージ利用なのでしょう。
味は、これがヘザーの花の味?というのはあいまいですが、なんとなく野生的なハーブの香りがして、爽やかです。ヘザーはイギリスのフラワーレメディにも使われるちょっとスピリチュアルな花らしいから、エネルギーと波動が高い植物なんだと思います。あと、ソルトスプリング島全体も、かなりスピリチュアルな島なので、このブルーワリーも、行ったことあるけど、不思議な雰囲気でした。分水嶺の麓にあるから、美味しい水が使えているのは、メリットで個性ですね。
BCリカーでもあまり見つからないブランドですが、もし見つけたらお試しやお土産にどうぞ。看板で定番化してるので、知るひとぞ知る人気商品なんだと思います。
またまたのんべがバレる、クラフトビア記事書いてしまった。まあそのうちクラフトビアのこともまとめようと思ってたから、いいんだけどさ。ビアは美健楽グルメか?というと、健康的?は弱いかもしれない。でもライウィスキー40度やワイン12−13度というアルコール度数の高いお酒から、近年、アルコール度数の低め、9−4度のクラフトビアに、人気が移っている。これはみなが、高いアルコール度数のお酒は体に悪い、ってわかってきたからだと思う。そういう意味では、クラフトビアブームは、健康志向の高まりのせい。
でもじゃあなぜ2−3%の大手ビール、モルソンやクアーズとかに行かないのか?といえば、あれは水がわりだから。味にほぼ違いない、水+アルコールにすぎない。だから、ワインみたいにいろんな味わいについて、うんちくを語ったり語り合えるクラフトビアがブームになって、北米では定着しているんだと思います。
と、実は私、ビーガン 食以上に、お酒もオタクなんですよね。お気づきかもですが。得意は、クラフトビア、ワイン(カリフォルニアとフランスはワイナリー巡り数十年の常連)、アップルワイン(サイダー、シードル)と芋焼酎かな。日本酒と、カクテルや蒸留酒系もバーテンの学校でて資格もってるから、それなりに詳しい。今は飲むより、ビーガン食にあったお酒を選んだりカクテルやモクテル(ノンアルコール)レシピつくるのが趣味。
だけど、若い人、お酒デビューしたひとたちのために、これだけ知っておけばお酒を食事に合わせてカッコよく選べる記事、を書きたいと思っています。
お酒とは、バカ高いワインを自慢したり、安いスーパードライをCMみたいに喉越しだーと、一気で流し込んだりするもの?それは、バブル時代と世代の過去の遺物です。コロナ共存新時代の今は、おひとりさまでも自宅でカップルでまったりとでも、美味しいお酒を厳選して食事に合わせて、少量味わって楽しむもの。
酒は百薬の長、少量のお酒は薬としても優れてるのです。
でも量を過ぎると、麻薬や毒になる。
というのは、昔のひともことわざで警告してくれているのです。CMやバブル世代からの洗脳は捨てて、美健楽なお酒を美健楽に楽しみましょう。