バンクーバー島へプチ夏休みの最終日〜コロナは都会人やグローバル市民を、田舎町や大自然へ誘い中
二泊三日の旅も最終日。余裕あるスケジュールだったので、仕事もほぼ終わり。今はリモートワークの時代だから、iPhoneとiPadさえあれば、通常の仕事もどこでも出来るから助かります。
宿のテラスで、猫さんを膝に乗せてのお仕事は、都会のアパート暮らしと旅が多くて、猫の飼えない私には贅沢な、レンタル猫という環境。この宿の猫さんは、完璧に接待癒し係も勤めてくれました。ありがとう、プロだわ笑
さて最終日は、宿で仕事をした後ゆっくり出発。レンタカーがあれば、バスの時間やルートに縛られず、点が面に広がる自由な旅が出来ます。交通機関があまりない田舎では、車はありがたい。
今回はドライバー役に友人も同行してくれたので、ナビと運転を交互に出来て楽でした。全くお酒を飲まない人だから、私がクラフトビアとワインのテイスティングをすると、運転を任せられるのがありがたいです。
まずは早朝の宿のテラスで、フルーツと昨日テイクアウト残りの天然酵母ブレッドとお茶で軽い朝食。2日間食べ過ぎ気味だから、これくらいでちょうどいい。
宿のミントティーバッグに、街で買ったネトルティーという、原住民の健康ハーブをブレンドして、胃腸をケアします。
街と山と湖ばかりだったから、海をみよう!と言うことで、
三人の地元民におすすめされた海辺の街のパン屋さんへ、立ち寄りました。
本物の穀物、True Grainという名前を聞いただけで、美味しい当たりのパン屋さんとはわかってました。小麦粉や穀物にこだわるパン屋さんは、アジアやフランス的。北米のパン屋さんは甘ーいお菓子パン、シナモンバンズやクロワッサンにアーモンドクリームべったり載せたり、砂糖やチョコレート、バターとクリーム脂肪が粉より重視ですから。
でもここの特徴は、ハードもソフトパンも両方美味しいこと。有機の小麦粉や全粒粉にこだわった、ホリスティックな健康志向のベジタリアンやビーガン向きのハードパンやマルチグレインの食パン、食事パンが美味しい。またお菓子代わりのデニッシュ系、シナモンバンズ、ドイツ風クロワッサンと言った柔らかやバターリッチなパンも、グルメ向きだが美味。
健康系ハードもグルメ系ソフトも、両方美味しいパン屋さんって珍しいんですよね。
売れ筋は私が買ったマルチグレイン食パンやサワードゥと言う西洋の天然酵母のパン、甘いシナモンバンズや、ソフトプリッツエルもありました。ヨーロッパ、特にドイツ風が2割入った、北米化したパンと言う感じでしたね。多分 ドイツ系移民の二世や三世がオーナーかな?ヨーロッパと北米の文化が、良い感じに混じってるいいとこ取りのホリスティックだから。
この海辺の小さな街は、観光やプチバカンスの街らしく、こぎれいなお店が並んでいました。
いつもの如く、面白い街のVIPとの出会いも降ってきた!
偶然トイレの場所を聞いた男性が、ここの大地主で商店街の不動産も全部持ってる人、だと判明。彼のオフィスの入り口の海が見えるイスのところで、急きょお喋りタイム。
彼は趣味でワイナリーも持ってて、一年で900本だけ自分や友人用にワインを作ってるらしい。息子さんが2人いて、銀行員とIT大企業勤めだと自慢気にニコニコ。
でも昨今のコロナでリモートワークが進み、大都市も嫌だから、地元へ彼のとこへ戻ってこようか?と話してるそう。一度都会へ出た若者世代を、コロナは田舎の故郷や両親の元へ返してくれるきっかけにもなってくれそうですね。偉いぞ、コロナちゃん!
ちなみにバンクーバー島には、コロナ患者が発生してないそう。だからよそ者にも、まだ優しいんだなあ。
コロナ自粛で消えた観光客の代わりに、
地元や近場の避暑客や移住民がじわじわと、大自然の多い田舎へ都会から移り住んでいそう。
大地主のおじさんとお別れして、次に向かったワイナリーでもそれを感じました。
めっちゃスタイリッシュで、おしゃれな都会センスのワイナリー。昨日行ったこの辺りで1番古いワイナリーは田舎っぽさ8割だったけど、ここは都会の空気とセンス8割、って感じですね。
できて11年目らしいけど、オーナー夫妻は都会で財を成した後、第二の人生でワイナリー買って改造して、レストランまでつけた都会人。ワインティスティングをしてくれたアジア系の女性も都会から最近移住組らしく、ベジタリアンでした。
思わず、
>白ワインを合わせがちなベジタリアン料理に、どんな赤ワインを合わせるか?
というベジタリアンのワインオタクな趣味が一致。気が合って盛り上がって話してたら、
>今 いいピノノワール開けたばかりだから、味見して!これも茄子のラザニアに合うと思うの
と、タダでティスティングが始まっちゃった笑 私はワインの気持ちがわかるワインオタクでもあるので、ちょっと話すとワインを愛してる人たちにすぐ奢って貰える。私の意見を聞きたくなるらしいですね。
一応5ドルのティスティングしたから、追加サービスと思って頂けばいいか?とも思ったんですが、あまりに彼女の好意が凄かったので、つい赤ワイン一本は22ドルを、お返し気分で買ってしまいました。ちょっと都会では買えないレアもの、小規模ワイナリーだから、まあいいか。
ここのレストランは予約でいっぱいだそうで、大都市から車で三十分だから、都会人が押し寄せてそう。
私はここまで都会的で商売上手なのは、実は好みじゃない。田舎っぽさ8割で、都会的センス2割の自然だけどこぎれいな、泊まった農場レストランとインみたいなバランスが好きです。宿のオーナーは元都会のグラフィックデザイナーだから、センスいいけど自然大好きの方が勝ってるんですよ。
とまれ、コロナ共存時代は、都会や大都市に集中してた人口が若者が、田舎や外国へも広い大自然や人々との距離を求めて、移住してゆくらしい。そういえば私も、人口密度ミチミチの東京渋谷区から、カナダに起業家ビザ移民したんだもんね!
そんなコロナちゃんの好き影響も、しみじみと感じて面白かった、バンクーバー島への夏休み旅でした。
バンクーバーへ戻っての散歩で、
>ここも十分 自然がいっぱいの街だなあ!
公園の茂みに野生のブラックベリーが実っていて、ジョギングや自転車バイキングのついでに、みんな摘んで食べてます笑 旅も好きだが、自宅へ戻ってきたら、ここも十分素敵な日本からの旅先。私はどこへ行っても住んでも、ローカルとすぐ仲良くなり、地元民に間違えられる。旅に住むグローバル市民、シチズンなのです。
旅に生き、旅に死す。松尾芭蕉の国際人版、グローバル市民には、住み心地の良い国カナダ。ご興味ある方は、おいでませ。
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