戦争に、人種は関係ない



 ソンさんの記事は、ものの見方がフラットなので普通に生きている人にとっては、とてもいい文章だと思います。



ハバロフスク墓地には韓国人(高麗人)の墓地もあります。墓地の主人公である「金承彬(キムスンビン)」という人物は、20世紀初頭に中国とロシアで独立運動を展開した韓国人亡命者です。 1922年に沿海州にソ連政府が発足した後、ロシアの遠東総合大学で日本語教師として活動しました。 彼は子供の頃、日本語を独学で学んだそうです。 とにかく、彼はソ連軍に参加し、日本軍との戦闘に何度も参加したそうです。
私がこの人物に注目するのは、様々な理由がありますが、その中でも1937年のスターリンの韓国人(高麗人)強制移住に無傷で生き残り、ここで余生を過ごせた数少ない人物の一人だからです。 様々な理由があったでしょうが、ソ連側が極東で日本を相手にする際に、日本語教師として活動した彼の経歴が必要だったのではないかと漠然と思うだけです。

【シベリア鉄道旅行(3)】 死者の空間、ハバロフスク共同墓地|ソンさん (note.com)



日本で強制調整された韓国人たちは、樺太・千島・北海道 でロシアと戦わされたのです。

つまり同じ韓国人同士が、強制的に殺し合わされたのです。

どの番組だか忘れてしまいましたが、確かNHKスペシャルだったと思います。敗戦後、ロシアが樺太・千島・北海道に上陸した時、日本軍の上官が韓国兵に対して、

「この戦争はお前たち韓国人には関係ない。逃げろ。」

そう言って逃がしてくれたと言い、なんとか生き延び韓国で暮らしている人物を特集していたと思います。

どの国もまともな人と、まともじゃない人がいるということです。


実は韓国でこの村の重要性に注目する学者が結構います。 なぜなら、ここで「安重根(アン・ジュングン)」という人物がしばらく活動した場所だからです。 皆さんもどこかで聞いたことがあるかもしれない人物ですが、歴史に興味がある方なら、おそらく1909年に「伊藤博文」初代首相を暗殺した人物として覚えている方もいるでしょう。
各民族ごとに歴史上の人物に対する異なる利害関係を持つため、安重根についてある側では「テロリスト」、ある側では「独立運動家」として記憶しています。 私もこの人物がここで活動したという事実についてはかなり注目していたので、もしかしたら何か事実関係があるのではないかと思って訪問したこともあります。

【シベリア鉄道旅行(3)】 死者の空間、ハバロフスク共同墓地|ソンさん (note.com)


「各民族ごとに歴史上の人物に対する異なる利害関係を持つため、安重根についてある側では「テロリスト」、ある側では「独立運動家」として記憶しています。」


これなんですよね・・・。


私は戦争を語るにあたって、あまり人種は関係ない。いつもそう書いています。
宗教闘争、イオロギー闘争などは、どちらかというと二次的なものです。利用されてる側になってしまう。人類の大半はほとんど無知です。なので感情論に訴えたものに依存してしまう。それが大きな争いを生んでしまうのです。
戦争の本質は、どちらかといえば利害関係なのです。ウクライナ・ロシア問題でも。パレスチナ・イスラエル問題でも。ミャンマーの問題でも。すべて石油とガス・鉱物・運河・湾岸が関連しています。



ソンさんの記事は、とてもフラットな文章なのです。

日常の中から捉えた歴史の見方をしている。

とても勉強になりますよ。



・・・日本人の私よりも日本語がきれいです・・・。

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