ラオスで魚と添い寝する#5こんなにも優しい世界In友達の実家
人の優しさは、プライスレス。これは万国共通だ
ハートウォーミングという言葉を使うとき
アジア旅行4日目
ベトナム・ハノイ
とりあえずハノイ観光がひと段落したところで、
本日からは#2に登場した上司の実家にお世話になることに。
上司と同僚が連絡を取り合っていたようで、ちゃっかり私もお邪魔した。感謝。
滞在していたオールドタウンからはタクシーで20分ほど。
市街地を抜けて路地に入る。花屋のとなりだというが全く分からない。
メルボルンの上司に到着を伝えると、お母さまが花屋の隣のビルからひょっこりと出てくる。かわいらしいお母さま。
お世話になります。
ご両親が住むそのお宅は、日本の建築的に言うと雑居ビルのように4階まで階段がつないでいる。
だが、雑居のような言い方は失礼なほど素敵なおうちである。
日本の一軒家のようなとんがり屋根ではない。
冷たい赤ワインとフレッシュなドリアン
到着するとすぐに、各々部屋に案内され、広々とした個人部屋に案内していただいた。
今日のためにシーツもきれいにしていただいてお水もペットボトルとグラスが用意されていて、まるでホテルのようであり、お邪魔した瞬間から素敵なご家庭だなと感じていた。
とりあえずシャワーを浴び、洗濯機をお借りして洗濯を終わらせると、
すぐに晩御飯が用意されていた。
日本からのお土産を渡したのだが、ご両親はベトナム語しか話せない。
先方はお土産ということを認識してなかったらしく、
後に、これはなんだとメルボルンの上司経由で質問をいただき、すべてのお菓子の説明をした。
何はともあれ日本の銘菓を気に入ってもらえたようでよかった。
晩御飯が用意される間、良さそうなマッサージを愛おしそうに見つめると、お父様が「ささ、使いなさい」と言って15分マッサージコースをセットしてくれた。
家電屋さんにあるような電子タッチパネルの良いマッサージ機に、目をキラキラさせながら幸せを噛みしめる自分であった。
ご両親と私たちの通訳はスマートフォン。お母さまは常に携帯片手に私たちに話しかけてくれる。
そして私も英語でスマートフォンに語り掛ける。
間接的であり直接的な会話である。
ベトナムの家庭は、基本的に地べたにレジャーシートのようなものを敷き、皆で食卓を囲む。
「ワインは飲むか」
「ビールは飲むか」
「ウィスキーは好きか」
とウェルカムアルコールの掛け声がお父様から絶えず発される。
意外に冷やした赤ワインは飲みやすく美味であった。
私も同僚も勧められるがままにわんこアルコールをした結果、
夜の9時には二人ともベッドで眠りにつくこととなった。健全。
泥酔ながらに、上司の姪っ子と遊んだ記憶と、英語と日本語でいろんな言葉を発した記憶は残っている。(公用語はベトナム語である)
余談だが、就寝しようとしたところ、私の部屋のクーラーが故障し、お母さまのお部屋をお借りした。
お母さまと親戚の方が私のために蚊帳の網を張り、その中に扇風機をセットまでしていただき、そこに私は倒れるように眠りについたというのも、泥酔の中の記憶に収まったのであった。
そして、良いお酒は、私を二日酔いにはさせないのであった。