同僚の体験談

リラクゼーションのお店でアルバイトとして働いていたときの同僚の話。


(補足)そこは新店で、事業展開の第一歩としての2号店でした。
取締役を筆頭に私と同様に1号店から引っ張られたのは2名。
1人は店長を任される男の人。
もう1人は週3日飲みに連れたっていた年上の女の人。
私は飲めないので食べる専門でしたが、年の差はあるものの仲良くしていました。

他に新規募集に男女各々が集まり、楽しい雰囲気の中での門出でした。

問題はとにかく埃が溜まるということ。
床が黒の木目で埃が目立つというのもある。

施術ベッドが8つと広々とした待合室。
朝出勤すると、まずは掃除から始まります。
時給には含まれないけれど、各々が自主的に早く出勤して準備を始める。

そうは言っても性格からなのか、いつもギリギリで開店準備に参加しない人がちらほら居ますが 、時給が発生しない以上何も言えません。

床の埃が多い。
モップをかけて雑巾をかける。

それでも午後には又埃が溜まっている。
これは一体どういう事?

それでも月日が経てば徐々に埃も落ち着いてきました多いけど。

その頃からかな。

誰も居ないベッドから人影がみえたとか報告が上がり始めました。

私は正直全くそういう気配を感じた事はありません。
1人暮らしをしているあの家が変なんです。本来私は鈍感で霊感体質ではないので。

霊感体質なスタッフは2名いました。
1人はひょろりとした北海道出身の男の子。
もう1人は少しぽっちゃりの穏やかな女の子。

この2人は時々1号店の方へヘルプでお手伝いに行っていました。
二人の会話は「誰かに足を掴まれていたんだよね」
「そうそう、さっきまで身体が寒くて仕方がなかった」という調子で普通に霊的な会話をしていたりします。

でも影を見たという報告はこの二人だけでなく、他のスタッフからも来ていました。

一番話を聞いて怖かったのが、1号店から一緒のお姉さん。

朝一に店に到着してひとり掃除を始めていました。
到着して最初に始めるのはベッドのセッティングから。
そうして一番奥のベッドにたどり着いた時、柱の横のデッドスペースに、長い髪の束がわさっっっと置いてあったそうだ。

切り取った長い髪が本当にわさっっと。

気持ち悪くて直ぐに捨てたけど、それが一度ではなく何度かあったhahahahahahahaと言っていました。

髪を切ってそこに置いておくという奇特なスタッフがいるとは信じたくない。
でもそれが生身の人間がしたことならそれも又怖い…。

北海道の男の子君が1号店へヘルプに行った時のこと。
そこのスタッフとも仲良くなって、なんとなしに閉店後に皆で記念写メを撮っていたそう。
可愛い女の子が二人並んで、北海道君がガラゲーで写真を撮ったところ…………

あり得ないんだけど、女の子が二人並んだ真ん中の肩の所に、知らない女の顔が乗っている。
顔の大きさからして明らかに小さい。そしてはっきり写っている。

私もそれを見せてもらいました。
店の配置は大通りに面していて、全体的にガラス張り。竹でできたパーテーションを上から下げて「和」をイメージした作りになっている。
借りにパーテーションが上がっていて、たまたま女の人がそこの通りを通ったとしても、ガラス張りからかなり離れ撮影しているし、そもそもが夜。
明らかに室内に知らない女の人がいたことになる。

さっきも言ったけど顔の大きさが小さすぎる。

その北海道君は女の子二人にすごく怒られ嫌われてしまったと落ち込んでいました。

でもそりゃ怒るよね。
怖いよ