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FTAを使いまくる

みなさんこんにちわ、ひでです。

アカウントを立ち上げてから、少し日が経ってしまいましたが、
投稿を始めようと思います。

人々が問題解決を効率よくこなすことで、" 本来の価値創造に使う時間を確保する " というのが当事務所のモチベーション。なので、そのためのツールについて簡単に語っていきたいと思います。

まず初めに、よく知られているFTA(Fault Tree Analysis)、故障の木解析ってやつですね。このツール、実はやり始めると意外に難しいことがわかります。

例えば、問題の原因を遡ろうと要因を展開(ブレークダウン)していくのですが、どうやって枝分かれさせたらいいのかよくわからない。

展開の仕方によっては堂々巡り。すなわち、要因にブレークダウンするつもりが上位の事象に戻ったり、同じ枝が重複したり、事象と環境が前後したりして面倒になり作成途中からブレークダウンの精度が緩くなったり、誰でも経験したことがあるのではないでしょうか。。。

実はこのFTA、使い慣れることで自然と作り方のパターンが身に付きます。

幸か不幸か(多分、会社にとっては不幸以外の何ものでもないのですが)、私はFTAを使いまくりました。。。故障解析なので使いたくて使ったわけではないですが、とにかく使いまくりました

さて、気がついた人がいるかもしれませんが、私は使いまくったと言っています。作りまくったとは言っていません。もちろん、使うためには作らなければならないのですが、
大事なポイント①は、" 使うことを意識して作ること " です。

つまり、一度作成したFTAは整理して使えるように保存しておくことも大事
自分だけでなく、仲間のためにも作る。。。作ることよりも、使うことを意識することが大事。既に誰かが作ったFTAがあるのなら、どんどん使うべきで、必要ならアップデートすれば良いのです。自分で作ることにこだわらないこと。

逆に言うと、作るときは使われることを意識する必要があるんです。

そうなると、次が見えてきますよね。そう、
大事なポイント②は、 " 絶対的に使いやすいFTAを作ること " です。

使いやすいFTAを作るためのコツは、いくつかありますが、おもなところは、
・トップ事象(FTAの最初にくる問題)を可能な限り具体化する、ブレークダウンして事象をあらかじめ絞り込んでいくことです。

これによって、FTAの対象範囲が限定され作成する時も、使う時も無駄な労力を使わなくて済みます。FTAに限らず、問題解決の基本である " 問題の最小化 " から始めると言うことですね。

次のコツは、分かりやすくするためのコツです。それは、FTAを展開する際、" 事象から部位へ " を意識しながらブレークダウンして、最後は仕様(SPEC)まで落とし込むことです。これを意識して作ると、堂々巡りがなくなります。

ひとつお教えします。良いFTAかどうかは、使ってみれば分かります。使い方としては、まず最初に問題の最小化をおこなってトップ事象をFTAの枝葉の中に見つけます。つまり、問題の最小化を行うことで、解決すべきトップ事象が右側にずれてきます。これは、FTA自体を小さくすることにほかならず、解析する範囲を狭めて、原因の早期解明につながります。これができるFTAが良いFTAです。

最後に、
大事なポイント③は、" 開発初期に作ること " です。

この意味は分かりますよね、問題が発生してから、慌ててFTAを作り出すとまともなものができません(逆に必死になるので、立派なFTAができるかもしれませんが)。本来は、開発の初期にFMEA(次の機会にこれは説明します)と対で作るのが正しい運用の仕方です。

どういうことか? 開発初期段階で想定される問題を潰しこむ " フロントローディング " という考え方からくるんですね。

つまり、開発初期段階でFTAを作成しておくと、予想される不具合の潰し込みをもれなく行えるだけでなく、あとあと市場で問題が発生したときに、すぐに事象、要因を絞り込んで、原因究明に取り掛かることができるんです。

さあ、いかがですか? FTAの真髄が少しは伝わりましたかね?

長々と語ってしまいましたが、FTAを使いまくるために、一言でFTAを語ってほしいと言う方は、ぜひ90秒動画 " 90秒で覚えるFTA " を御視聴あれ。

では、次回また。。。




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