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役員インタビューvol.4 CTO 片桐 広貴さん
役員インタビューvol.4は、VALUENEX設立2年目に入社したCTOの片桐広貴さん。片桐さんは、CTO就任前はコンサルチーム責任者として活躍しており、技術とビジネス両面を知る希少な経験の持ち主です。そんな片桐さんが少数精鋭のVALUENEX CTO として普段どんなことを考え、何をしているのか、そして CTO を目指す人々へのアドバイスも語ってもらいました。
CTOとしてどのようなお仕事をされていますか?
いわゆるCTOと呼ばれる方達の多くが対応しているとは思いますが、経営戦略策定時において技術的観点からの提案および他役員の方に対しての技術的な内容の説明を行い、より良い経営戦略策定作りを行っています。その後、決定した経営戦略に資するようなプロダクト戦略を策定&管理をしています。
一方で過去のコンサル経験を活かし、VALUNEX Radarに寄せられる要望全てに目を通しつつ、必要に応じてカスタマーサクセスメンバーに要望の背景を細かくヒアリングしたり、直接お客様と会話をすることで真の課題を特定することにも多くの時間を割いています。
聞いた要望通りに開発してもお客様が求めていたものは決してできません。なぜなら多くの要望はあくまでお客様が感じた事象の一部を表現しているのであって、全てを網羅しているわけではないからです。ですので真の課題を特定することは開発する上で一番重要だと考えています。真の課題が特定できればお客様が本当に欲しかった機能もおのずと見えてきますので、要望の裏にあるお客様の「不」が何なのかを優先的に突き詰めるようにしています。
テクノロジーと顧客のニーズが急速に進化していることを踏まえて、中期から長期の計画をどのように作成しますか?
我々がいる領域は新たな技術が頻繁に出てくる特性があるため、現状は技術的に実現不可だとしても「将来的にこういう事が実現できると良い」という中長期目標は常に持つように意識しています。一方で予期しなかった新たな技術が出てきた時は技術ドリブンで実現可能なことをリストアップし、有用と判断すれば臨機応変に優先順位を変えて開発を進めることもあります。バックキャスティングの考え方をベースにしつつ、イレギュラー事象が出てきたタイミングで適宜計画を更新するということですね。
顧客ニーズについても同様です。営業側から寄せられる要望についても顧客ニーズの変化が見られる場合があります。このときも必要に応じて優先順位を変えて着手しています。
本多さんとの最近のインタビューで、夏休みの数日間で 解析ツールを作ったとおっしゃっていました。その経験について教えてください
数日間は大げさですが、数週間で作成しました。
当時、今のVALUENEX Radarの前身であるXLUSを使って調査業務をしていたのですが、Web上では出来ることがかなり限られていました。このため、解析作業で大変な苦労をしていました。
私は、前職までにWindowsのプログラムを作成した経験があり、クライアントアプリケーションを作ることはやろうと思えば出来ると思っていたんです。当時は、Microsoftが.net Frameworkの提供を開始して、少し時間が経った頃でした。情報も増えていて、ちょっと調べればやりたいことはすぐに調べられる、これを使って書けばかなり楽にかけそうだ、ということがわかりました。
ちょうど、お盆の時期に差し掛かっていたので、お客さんのための業務に余り時間を取られない時期ということで、本多さんと相談して、最低限の機能を実装した、というのが経緯ですね。最低限とは言いつつも、分析するうえで、必要な機能は充足していましたので、使い始めてからは「あー、楽〜、作ってよかった〜」という感じでした。
その後はXLUSを契約していただいているお客様に提供し、そこで頂いた要望を元に機能を拡充する、というサイクルを繰り返し続けて現状のアプリに繋がっています。
これまでに取り組んだ開発で思い出に残る開発は何かありますか?
個別にこれ、と言われるとなかなか思いつかないのですが、「これ、やりたかったんだよね」、「ほしかったんだ、この機能」とお客様から言われると嬉しいですね。
また、お客様や、(社内の)コンサルメンバーから、「こういう事できない?」と相談されたときに、合わせてなぜその機能が必要なのか教えていただけると、開発するうえで大変参考になるのでありがたいです。
CTOになる前、私は実際にツールを使って調査、コンサル業務を担当していました。このため、自分が今のツールだとできない・使いにくいと思う機能は実装出来たのですが、お客様やコンサルメンバーはまた違った使い方をすることがあって、これは使っている方から教えて頂かないとわからない事も多々あります。
実際にお客様やコンサルメンバーから「こうしてほしい」と言われたときに、「それ、なんでそんな事したいの?」と疑問に思うこともあるのですが、「こういうことをよくやるんだけど、今のVALUENEX Radarやアプリだとできない」等の理由や、やりたいと思っている事まで教えて頂けると「あー、そんな使い方あるんだ!それ、すごく便利そう!」と思って実装した機能も数多くあります。
この様にして実装した機能は、大抵の場合、他のお客様も同じようなことで悩んでいらっしゃる事が多いので、他のお客様からも好評いただいております。
CTO を目指す人へのアドバイスはありますか?
当たり前の話だと思いますが、1エンジニアと比較するとより経営的な視点が求められると思います。ざっくり言ってしまえば、政府機関はわかりませんが、企業のCTOであれば、利益が出る、コスト削減につながる、持続的な成長・発展につながるといった企業が成長・存続する上で必要な開発は良い開発、どれにも寄与しないものは悪い開発ということになると思います。
これを実現するためには技術にある程度明るいことは勿論、それ以上にコミュニケーション力が重要だと思います。
以前、社員同士(Aさんと、Bさんとします。Aさんは営業系、Bさんは技術系)で会話をしていたのですが、最後にはお互い喧嘩腰になって、最終的にはAさんが、「もういい!!!」と会話をやめてしまった現場に遭遇したことがありした。
紆余曲折ありましたて、Aさん、Bさん共に納得したのですが、このとき、「あー、同じ日本人同士でも、使っている言語が違うんだ」と思いました。
CTOはテクノロジーの責任者ですので、どうしても技術寄りの考え方(言語)になりがちです。私自身も「なんでこれでわからないかな?」と思うことも0ではないですが、「そもそも会話が成立している?」、「ちゃんと伝えられてる?」くらいのことは考えておくことが重要なのかな?と思います。
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