【社員インタビューvol.12】技術・市場調査部兼カスタマーサクセスチーム 菊池健さん
今回の社員インタビューは、心理学の博士を有し、市議選挑戦など、異色で稀有なご経歴を持つ、現在コンサルタントとカスタマーサクセスを兼任する菊池さんに、お話を伺いました!
自己紹介
技術・市場調査部と営業部のカスタマーサクセスチームを兼務しています。
元々は心理学の研究者を目指し、心理学の博士号まで取得しました。その後政治家を志し、地元で市議会議員選挙に立候補し落選。WEB系のベンチャー企業で社会人デビューし、医療系のコンサルティング会社を経て、5年ちょっと前にVALUENEXにたどり着きました。
ー心理学の博士から市議会議員立候補のところをもう少し詳しく教えてください!
母が国会議員の秘書をしていたというのもあり、家で政治の話題が出ることがよくあったんで、元々関心があったというのが一つの理由ですね。
また、博士課程では、自由な時間が多くて、別に遊んでいいわけではないけど、研究と関係ないことも平日に調べる余裕があって、歴史や政治のことなどをたまに調べたりして、政治の世界って合理性を欠くことが多いので心理学を学んできた自分だったらなんとかできるんじゃないかと。そんなこと思ってたら、ちょうど博士を取るタイミングで、地元で市議会議員選挙が実施されるという情報があって、当時地元ではごみ問題でもめていたりしてて、「じゃあ、ここはもう打って出るしかないだろう」ということで立候補しました。
選挙の結果は、残念ながら落選。当選ラインの900票に対して、680票だったので、惜敗とも完敗とも言いづらい(笑)
ー再チャレンジは考えなかったんですか?
選挙に出て、正しいと思うことを言えば、うまくいくと思っていたのですが、実際はそうじゃなかった。まず有権者に話を聞いていただくことが難しくて。博士修了してすぐの社会人経験が全くない自分では説得力がないと実感しました。そこでまずは会社勤めをしようと。落選後に初めて就職活動を始めました。
落選後初めての就職活動
博士修了だと採用の扱いが新卒でなく中途採用になるんですよね。そうなると当時の職歴って非常勤講師ぐらいで、即戦力を採用したい中途採用では、なかなか厳しくて、書類選考で100社中80~90社に落ちてましたね。
面接に進んでも「社会人としてのイメージがわからない」と言われることもあり、どうすればいいのかを考え続けてきました。
そんな中、何とか行き着いたのはWEB系の企業です。ここは私が就職した前の年に設立された会社で、求人媒体をつかっての採用は私が初めてということでした。
できたばかりの会社ということもあり、ここで会社とともに自分も一から新しいスタートを切ろうという気持ちになりました。
その会社での具体的な仕事は、リスティング広告の営業と運用でした。GoogleやYahooで検索すると検索結果よりも上に出てくる広告があると思いますが、それです。例えばお客さんが10万円の広告をGoogleやYahooに出すと、その上で2万円の手数料を代理店がもらいます。
私の仕事は、このリスティング広告を売ることや、入札制で上位に出すための金額を調整すること、広告文を適切に考えることなどでした。これらをバランスよく調整することで、効率よく成果を上げることが求められました。
立ち上がったばかりの会社でなかなか過酷な環境でしたね。
体調を崩して退職を決意した際に、担当のクライアントにご挨拶に行ったところ、「うちに来ないか」と声をかけていただいて入社したのが2社目です。
主に漢方薬局のノウハウを生かしたサプリメントの配合などをコンサルして、そのサプリメントをWebマーケティングで販売するような事業を行っている会社で、1社目の経験から広告運用の部分をまず担当させてもらうところからスタートしました。
だんだんと、サプリメントをどう作るかやどう販売していくかというような施策を考えるところも担当するようになりました。
原料の調達から出荷、アフターフォロー、ウェブ広告の運用まで、全てを担当し、人員を増やしながら業務を進めました。
とにかく守備範囲が広くて、大きな企業ではなかなかできない経験を色々とさせていただき充実していたのですが、辞めるきっかけを一言で言うとしたら、音楽性の違いというか(笑)
「いいものを作って売っていこう」という会社の想いには同意できたものの、商品の売り方について方向性の違いを感じる部分があり、社長と話し合いの末に退職することになりました。
満を持して当社へ
その後、就職活動を行い、コンサルティング会社に興味があったので大きなところも含めて一通り応募しましたが、結果は全て不採用でした。
そこで、もう少し視野を広げて考えてみようと、データ解析とかも含めて自分が多少なりとも適正なありそうなところをたぶん100社くらい応募しました。週25件くらい面接を行っている時期もあったんですが、その中の一つにVALUENEXがありました。
VALUENEXともう1社、言語解析をしている会社で迷っていたんですが、最終的にはVALUENEXが非常に面白そうでしたし、当時はシリコンバレーに行きたいと思っていたので選びました。
コンサルタントからカスタマーサクセスへ
入社当初はコンサルタントとしては、お客様から先端技術についての調査依頼を受け、VALUENEX Radarを使って解析し、納品をしていました。当初はうまくいかず大変なこともありましたが、調査を通じて最新の技術を知ることができたり、その調査結果がお客様の技術や事業開発につながっていたり、いろいろな先端分野の技術の開発動向やそういったものが今後どのように社会実装されていくのかを知ることで、知的好奇心も満たされました。
研究開発は短期間で貢献したことを実感するのは難しい面もあるのですが、5年もいると、あの時の調査で新しい材料の開発が始まったとか、サービスの開発が始まったとかお客様から聞くこともあって、そういうところでコンサルタントとしてはやりがいを感じられました。
一方で、もう一つの当社の事業の柱であるSaaS事業としてはVALUENEX Radarは可能性が無限に広がるツールであるものの、コンサルタントとして使用している中で簡単に利用できるものではないと感じていました。我々がもっとお客様に価値を提供したいと考えたときに、単にツールの使い方を説明するだけでは足りなくて、データをどう見るかであったり、技術をどう見るか、どのように先を予測するかということを自身の知見をもとにお客様にお伝えしたいと思うようになりました。そうすることで、お客様の技術や事業開発により貢献できるのではないかと。
コンサルタントとしてだと、調査案件ごとに対応するので、できることに限りがありますが、最終的にお客様に与える影響としては、カスタマーサクセスの方が大きいかもと思い、少しずつ軸足を移していったということです。
また、私はVALUENEXよりも小さな規模の会社でしか働いたことがなかったので、カスタマーサクセスの仕事を通じて、大企業の方々の仕事の進め方やご懸念点などは非常に勉強になりますね。
カスタマーサクセスチームの雰囲気
まだチームとして立ち上がって間もない時期ではありますが、チームメンバーがみんな真面目かつ優秀で、マネージャーとしては大変助かってます!
解析する能力はもちろん高いですが、自身で考えて、自律的に動ける人たちです。遠方に住んでる人が多いので、ほとんどのコミュニケーションがオンラインで行われていますが、優しくて接しやすい性格なので、とても過ごしやすいと感じています。
ー現在、カスタマーサクセスの採用活動を行っていますが(2024年4月時点)、どういう方と働きたいですか?
カスタマーサクセスに限ったことではありませんが、知的好奇心が高い人だとVALUENEXの仕事をより楽しめると思います。
レスポンスがよかったり、接しやすかったり、素直さも必要かなと思います。素直さって表現が難しいですが、変なことを言われたときに「それ変ですよ」って反応できることかなと。
世の中をよくしたい、よくするために何かしら貢献したいという気持ちがあるといいなと思っています。
VALUENEXで実現したいこと
入社した当初は、会社が学術的な色合いを強く持っていた一方で、ビジネスモデルが定まっていなかったところもありました。入社して5年が経って、振り返ってみると今はアカデミックな部分を保ちつつ、ビジネス思考の人も増えてきて、しっかり売り上げを立てるためにはどういう取り組みをしていくのを考えられるようになってきました。
開発体制が変わったり、組織の役割が少しずつ整理され、開発スピードも上がっています。まだまだ課題は多いですが、着実に進歩しています。
カスタマーサクセスチームもそうですが、入社当初と比べても組織として、チームとして少しずつ出来上がってきている気がします。
そのうえで、私が今後カスタマーサクセスとして実現したいこととしては、まずは製造業はVALUENEXなしでは成り立たないという状況を作り出したいですね。現在のメインのお客様の知的財産部の皆さんも自分たちの成果をどう事業に活かすべきかについて苦労しています。VALUENEX Radarを使って、私たちがそこに貢献し、間接的にでも日本の産業発展に貢献したいと思っています。そのために、知的財産部の人だけでなく、研究開発や経営企画などにも私たちのサービスを広げていきたいと考えています。
他の業種は私はあまり現状考えていませんが、まずは製造業にとって必要不可欠な企業になることを目指して、私たちは自分たちができることを進めていきます。それは大変なことですが、現実的な目標だと思います。
これにより、さまざまな利用方法が見つかり、私たちのサービスが広がっていくと、新たな機会が生まれます。そして、将来的には「何でも私たちのサービスがあればできる」という状況を作り出したいです。サービスの利用が広がり、規模が大きくなることで、新たな可能性が広がると思います。
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<執筆>人事総務部:奥村