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役員紹介 Vol.3 専務取締役 CFO 鮫島正明氏

こんにちは、専務取締役CFOの鮫島正明です。
実は中村社長と幼馴染という特別な関係の私ですが、前職での約30年にわたる銀行員時代の経験や日本経済の変化、そしてVALUENEXでの思いを書きました。

◆ 銀行員時代の業務


三井住友銀行に29年間勤め、一貫して法人業務を専門にしてきました。企業への融資を基本とする銀行業務を通じて、大企業から中小企業まで、さまざまな経営者と接する中で経営のリアルを学んできました。 
しかし、バブル崩壊からリーマンショックまでの間、銀行も企業も大変な冬の時代を迎え、不良債権解消のために収益を最優先にする風潮が強まっていきました。その中で「本来の銀行の役割とは何か?」という疑問が私の中で大きくなり、本来あるべき姿である企業を育て、産業を支えることで社会に貢献することから離れているように感じたのです。


◆ 中村社長との再会が転機に 


20年前、たまたま駅で幼馴染の中村社長と再会しました。当時、彼が勤めていた総合研究所を辞めると聞き、「えっ、なんで?」と驚きましたね。大企業が社会を支えると信じていた私には意外な決断に映りましたが、その時、彼はVALUENEXの創業準備を進めていたのです。 


◆ ビジネススクールでの学びとシリコンバレーでの衝撃 


10年前、キャリアに行き詰まりを感じていた頃、周囲から「ビジネススクールで学んでみては?」と勧められました。夜間に通える早稲田大学ビジネススクールに一般受験で入学し、そこで再び中村社長と再会しました。 
その学びの中で、長谷川博和先生、瀧口匡先生にお教えいただき、アントレプレナーシップやベンチャービジネスの魅力に目覚めました。さらに、2014年にシリコンバレーで学んだ際、まるで「黒船を見た時のような」衝撃を受けました。スタートアップを支援するエコシステムが完璧に整備され、挑戦と失敗が当たり前という文化が根付いていたのです。 
シリコンバレーでは、スタートアップ企業がヒーローであり、失敗は挑戦の証とされます。一度や二度の失敗で終わるのではなく、10回失敗しても再挑戦できる環境が当たり前のように存在していました。投資家は成長を支援し、成功したスタートアップが次の起業家を支える、そんな循環するエコシステムが息づいていたのです。 
この体験以降も、休暇を利用して自費でシリコンバレーを何度も訪れ、学び続けました。私の思いは、「日本から世界に羽ばたけるスタートアップを育てたい」というものに変わっていきました。その意味で、VALUENEXはまさにシリコンバレーで挑戦するスタートアップなのです。


◆ 渋谷エコシステムと銀行での新しい挑戦 


その後、銀行の渋谷拠点で活動する中で、多くのスタートアップやベンチャー企業と出会いました。当時、銀行はまだスタートアップ支援に消極的でしたが、シリコンバレーでの学びをもとに、最初の草の根運動から始まり少しずつ支援を始めました。ありがたいことに、支援したスタートアップが友人のスタートアップを紹介する仲間の輪が広がり、銀行内でFさんのような志ある応援してくれる仲間が増え、D社のKさんチーム、投資家の仲間も増え、ムーブメントになっていきました。そして次第に「渋谷エコシステム」と呼ばれるコミュニティが生まれました。SMBCの銀行グループがファイナンスの成長エンジンとなってスタートアップやベンチャー企業を支援していくものでした。 
また、銀行本部と現場が一体となったプロジェクトやコワーキングスペース hoops link tokyo ができ、直接投資家、大企業やベンチャー企業を結びつける取り組みが進められました。銀行が単なる融資機関以上の役割を果たしているという実感を得られたのは、大きな手応えでした。 


◆ VALUENEXへのジョイン 


しかし、銀行の転勤ルールにより、スタートアップ支援の部署を離れることになりました。実家の事情も重なり、今後のキャリアに悩んでいた時、中村社長から「VALUENEXに来てみないか、スタートアップの支援からスタートアップの経営をしないか」と声をかけてもらいました。それが私がVALUENEXにジョインするきっかけです。 


◆ チームワークとマネジメント 


VALUENEXは、日本とシリコンバレーに拠点を持ち、少数精鋭でイノベーションを支援しています。この少人数のチームで大きな成果を上げるためには、各メンバーが協力し、目標に向かって一丸となることが不可欠です。ラグビー日本代表のように、異なる背景を持つ人たちが理解し合い、チームとして力を発揮することが重要だと考えています。
社員の意見や思いを尊重し、働きやすい環境を整えることが私のマネジメント方針です。時にはお茶を淹れながらの会話も大切にし、仲間としての一体感を育むことが成果につながると信じています。もちろんオンライン会議で済ませることができる種類の会議もありますので、オンライン/オフラインのコミュニケーションを使い分けるようにしています。
また、エンパワーメントマネジメントを重視し、社員が自由な発想で挑戦することができ、それぞれの強みを活かせるチームビルディングを目指しています。
CFOとしての責任を果たしながら、シリコンバレーと日本の両チームが互いの個性を活かし、生み出されるシナジーを 成果に繋げることが私の目指すマネジメントです。

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