自分より幸せそうな「定年退職者」が眩しすぎる
本音を言えば、こういった「妬み、羨み、嫉み」の感情を他人に対して抱くのも、ひとり私だけのことではないでしょう。
無理やり自分の素直な感情にフタをしたところで仕方のないこと。それならば、この際「あなた」も私と一緒になって「他人の家の芝生は、どうしてそんなに青く見えるのかしら」と悪びれずに、自分に正直に思うことにしませんか。
むしろこの際、どうして「あなた」も「わたし」はそういった「ネガティブな感情」に囚われてしまうのだろうか、について考えてみました。
するとあることに気がついたのですが、自分も含めて定年者の「不満」や「不安」というものは、よくある「お金の不安」や「健康」といったメジャーなものだけではなく、「最近悪い夢ばかりみる」「夜中にしょっちゅう目が醒める」といったものまでを含めて、実に複雑で多くが混ざり合ったものだということです。
よく「定年者の不安や不満の内容について」と言うタイトルで、その回答者の割合を「円グラフ」にして紹介がされているのを目にしますが、その内容はと言うと「お金」がトップとしてランクインし、それに続いて「健康」さらに「孤独」が続くといった、言わば「お約束のランキング」がグラフ化されたものがほとんどです……(つづきは本書↓で)