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君はあの日の感動を覚えているか?
今日は1年ぶりの眼科検診に行ってきました。
実は以前私は「黄斑前膜手術」というもの受けて入院した経験があり、その後の術後経過診察というのが今日の目的でした。
ちなみにこの手術がなぜ必要だったのかというと、今から8年ほど前に私の右目の網膜に突然裂傷ができてしまい、そこから出血したことがあるのです。その時の血が澱のように私の右目の奥底に溜まり、そのせいで「東京タワーが曲がって見えるようになったから」、と言うのが長い話を短くした理由となります。
記憶されている方もおられるかも知れませんが、3.11の大震災の際にここ東京でもいくらか被害を受けており、その一つが「東京タワーのてっぺんが曲がってしまった」というものがありました。
私は東京タワーの真ん前に住んでいたこともあり、「あっ、ホントだ曲がってる」と思った記憶があるのですが、その後たしか真っ直ぐに直したはずの東京タワーも、いつの間にか私には「あれ、いつの間にか曲がっている」ように見え始め、渋々眼科を受診したら前述した手術を「急いで受けよ」という診断が下ったというわけです。
その時の眼科の先生の適切なアドバイスと紹介で、都内某虎ノ門病院で手術を受けることができ、それ以来今日までなんとか「東京タワーはほぼ真っ直ぐに見える生活」を送ることができるようになった私です。
ところがその時診断してくださった主治医が、今度は自身が「乳がんにかかってしまった」と聞いたのが、今からちょうど一年前の定期検診でのこと。それもステージと状態が、今の梅宮アンナさんと同じような具合で、傍目にも見るからに落ち込んでいる様子がお気の毒で仕方ありませんでした。
「これから(つらい)抗がん剤治療や外科手術を受けるのよ」と打ち明けてくれた主治医に、その時のボクがかけた言葉が「大丈夫、先生、来年また今日お目にかかりましょう!」だったのです。で、その「今日」が本日だったというわけなのですが、無事に手術も治療も進んで「小康状態」を保っている様子を拝見して心から安堵して帰宅し、この日記をしたためております。
今日はそんな先生を励ましに行ったのですが、その時に言われたのが「他の誰よりのどんな励ましよりも、『来年また(今日)会いましょう』とあの時に力強く言われたのが嬉しかった」とのこと。
私自身がそもそも「癌サバイバー」ですから、正直な思いを口に出しただけなのですが、それでも「少しはお力になれたのかも」と、今日はチョッピリ嬉しくなった「いい日だった」というわけで、そんな気分を皆さんに「おすそ分け」したくての、日記です。
とろこで冒頭の写真、覚えてますか?
コロナ禍の時にブルーインパルスが勇気づけてくれた、あの日のことを。
ぼくは忘れていませんよ、あの日、あの場所に集まったマスクだらけの口元から漏れた「おおっ」という喜びの声と拍手を……。
いま、もしひょっとしてなんかしら辛い状態に「あなた」がいるのたとしたら、少しでもこの写真を見て元気を取り戻していただけたなら、さらに「もっと良い日」になるのは間違いありません。
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