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「定年」できません。

ちょ、ちょっと待って、たしか本のタイトルは「いたしません!」のはずでは?

でも正直言って「年金だけでは生活できない現実」がある以上、さらにその「年金だけ」すらも期待できない多くの現役層の皆さんに向けて、この「できません」はある意味「その通りです」と認めざるを得ません。

ここであえて「できない」と「しない」の違いに触れるとしたら、「わたし」は毎日苦しいと感じている年金生活に、時に不平・不満を口にしながらも「それでも何とか生活はできてますよ」と、「ただ傍観しているだけの生活」なんてもとより「する気もない」のです。

そんなわけで「わたし」の場合は「できません」ではなく、積極的に「いたしません!」と言うことになった、と言う訳です。

そうは言ってみたものの、なにせサラリーパーソンは人(会社・組織)に雇われてナンボの職業ですから、それがままならない現状においてこれから「一体どうしたらいいものか……」。なので、実は次のような「定年アナリシス」をしてみました。

一つは「定年」退職時の生活水準に比べて、「より低いレベルに適合しやっていこう」と苦渋の決断を決めたケースであり、その反対に「定年退職時の生活費と同等、もしくはそれ以上の生活をする」と、いわば「より自然な結論」に基づいて考えてみるケースがあります。

たしかに、国にしてみても「ない袖(年金)は振れない」とするならば、あとはこれから受給する年金支給額の手取り範囲内で、さらに足りない分は「退職金」ないしは「その他」で補填しながら、そのやりくりが続く範囲内で生活をし続けるしかありません。

ちなみに本書で触れたように、もしも手取りの年金支給額だけで生活しようとすると、「わたし」の場合は一日あたり数千円の範囲で「全てを賄う」ことが求められます。

もちろんそれは、前述した厚労省の調査結果が示すように、半数以上の「あなた」にとっては「理屈の上では可能なのだ」そうですが、ハテ、本当にそれはミッション・ポッシブルなのものでしょうか?

ここで問題点となるのは、実はそのような生活を「あなたが出来る・出来ない」にあるのではなく、むしろ「その生活、本当に望んでいたものですか?」という、根本的な「ポスト定年問題」部分にあります……(づづきは本書↓で)

◎ベストセラー『「クビ!」論。』で 1000人以上をクビにした経験を綴った著者。 その後、自らも幾度もの「クビ!」と転職を経験し、ついに定年に…… そして66歳、たどりついた境地とは!? 理想とはほど遠い年金支給額。人は定年を迎えた日から無価値になるのか!? 冷酷な現実を前に達した結論が、 「いっそ定年なんかしなければいいのだ。この先ずっと価値を提供し、 対価をもらい続ければいい、それも高く。でもどうしたら?」。 30代、40代のサラリーパーソンが 今後否応なく直面する「ジョブ型」雇用において、 考えておきたい「ジョブ型定年」と前後のライフプラン。 それまでに直面するであろう転職や給与、そして「クビ!」まで、 人事のプロである著者が余すところなく解説。 「ジョブ型」キャリアを「○金(まるきん)」で終わらせるための一冊です。ぜひお近くの書店でお手に取ってご覧ください。

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