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(有料マガジン限定)歳をとって「お金がない」のは辛いものよ……

どこかの小説から抜け出てきたようなこのセリフ、実は私がその昔(もう何十年も前になります)に、その当時交際していた女性を通じて、その彼女のお母さまからの「二人へのアドバイス」として言われたものです。

携帯電話なんて、まだこの世に存在していない大昔の、私の青春時代の話しですが、いまだに忘れることのない「貴重なアドバイス」の一つです。

その当時は、電話(プッシュボタン式が出回った頃でした)をかけると、先ず彼女の家で働くお手伝いさんが電話をとり、そこからお母さまに繋がれて一言二言ご挨拶をし、ようやく彼女自身と話せるという、人生史上最強のファイアー・ウオールを突破しなければ、「目指す相手と会話すらできない」と言う経験は、後にも先にもこの時だけの貴重なものです。

そんな正真正銘お嬢さまの交際相手である私は、おそらく彼女の母親の目から見たら「大事な娘を託すには(経済的に)かなり心許ない相手」として映ってっていたことでしょう。

そんなこともあり、交際して程なくして冒頭のセリフを頂戴した私にしてみれば、彼女への気持ちが冷めてしまったとしても無理からぬ話しです。

それから半世紀近く経った、今にして振り返ってみればなるほど、その時に指摘された「辛いものよ」が現実のものになっているのですから、苦笑い以外何もでもありません。

自分はお金持ちではないのは言われなくても自覚しているけど、それなら一体どうやって足りない年金を補いながら生活していけばいいのか、そもそも「自分の寿命」なんて分からないのに……

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