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【事例紹介】ネスカフェで抽出後のコーヒー豆を活用したパンを食べてみた〜アップサイクル紹介 食品編〜

ネスカフェ原宿で抽出後のコーヒー豆をパンにしたメニューを限定販売していると聞いて、実際に食べてみましたので紹介します。

コーヒー豆を麹化して製パンした取り組み

ほとんどが廃棄されてしまっているコーヒーかす(抽出後のコーヒー豆)ですが、
マグカップなどの製品にアップサイクルしたり、掃除に使ったりと様々な場面で利活用する取り組みが出てきています。
今回は、食品に活用した事例を紹介します。

現在、ネスカフェ原宿で抽出後のコーヒー豆を麹化して製パンした「ポリフェノールたっぷりパン」を提供しています。

この取り組みは、“現代および将来の世代のために持続可能な社会の実現”を掲げ設立された、様々な企業や団体からなる企業連携プラットフォーム「一般社団法人アップサイクル」のプロジェクトです。会員として参画する「株式会社フジワラテクノアート」のもつ固体培養技術により、食品副産物を麹としてアップサイクルするプロジェクト「Enz Koji」の第一弾として、ネスレ日本株式会社株式会社栄屋製パンと協力し、抽出後のコーヒー豆を麹化して製パンとしたメニューをネスカフェ原宿で2024年11月28日から数量限定で販売しています。
廃棄されがちな食品副産物に新たな価値を生み出し、資源循環を促進している興味深い事例です。

参考 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000117594.html

実際にネスカフェ原宿で食べてみた


上記の情報を聞いて、どんな食感なのか気になり、ネスカフェ原宿に行ってきました。
私がネスカフェ原宿を訪れたのは日曜日の14時ごろ。
お目当ての「ポリフェノールたっぷりパン」は到着した時点で残数2個。もう少し遅ければ食べられなかったかもしれません、危なかったです汗
気になる方は早めの時間をお勧めします!

「ポリフェノールたっぷりパン」(税込650円)

甘さはシンプルなパンなのでトッピングされたアイスとクリームとよく合いました。シナモンもたっぷりかかっているので、香りもよく、一緒に頼んだホットコーヒーとゆっくり味わいました。
ずっしりとしたパンなので満足度が高かったです。
メニューは、スイーツのカテゴリですが、軽食にもなりそう。
食感に違和感も無く、抽出後のコーヒー豆を使っているとは言われなければ気づかないと思います。

コーヒー豆麹を使っているのでポリフェノールも豊富で栄養価が高く、身体にも環境にも配慮した製品!罪悪感無く楽しめるメニューでした。

ネスカフェ原宿は初めての利用だったのですが、
賑やかな原宿にありながら、店内に入るとコーヒー農園にいるようなデザインで開放感のある落ち着いた空間でした。
サステナブルな活動を楽しく体験できるコンセプトストアとして2024年4月にリニューアルオープンしたようです。


ネスレでの環境に配慮した取り組みを調べてみましたが、
コーヒー栽培をさらに持続可能なものとする包括的な計画「ネスカフェプラン2030」を発表し、再生農業の実践や移行支援を行なっているようです。
沖縄SV株式会社との協業のもと、沖縄県名護市、琉球大学と連携して、沖縄でコーヒー栽培にも取り組んでいました。

参考 https://nestle.jp/home/brands/nescafe/sustainability

その他の食品へのアップサイクル事例

他にもコーヒーかすを食品にアップサイクルした事例を紹介します。

「コーヒーから生まれた チョコあられ」(Upcycle by Oisix)

コーヒーから生まれた チョコあられ

食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地株式会社が展開する、アップサイクル商品を開発・販売するフードロス解決型ブランド「Upcycle by Oisix」は、株式会社プロントコーポレーションとコラボレーションした新商品「コーヒーから生まれた チョコあられ」を販売。
そのまま食べると食感が気になるコーヒーかすをサクサクとした食感のもち米を生地にしたあられと組み合わせることで、コーヒーかすの食感が気にならずその香りを十分に楽しめる商品となっているようです。

画像出典
https://www.oisixradaichi.co.jp/news/posts/240530pronto/


スイーツ「コレハ」とコーヒー飲料「ネオ・コーヒー」(ソーイ)

コレハ

有限会社ソーイが、全世界規模でのゼロ・ウェイストへの転換とエシカルな消費への対応の解決策として、地元沼津のコーヒーショップLilac Coffee Roasterと連携し、コーヒーかすをスイーツとドリンクとしてアップサイクルし販売。

コレハ
コーヒーをドリップした後に廃棄されていたコーヒーかすを再利用し、発酵させて食べられるようにして板状にしたもの。チョコレートのような見た目のスイーツ。

ネオ・コーヒー
発酵させたコーヒーかすに牛乳とチョコレートを混ぜてペースト状にしたもの。コーヒーとしてもう一度飲めるようになるエシカルドリンクに。

画像出典
https://soijp.com/product/upcycling/

プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000089015.html

どちらも気になる食品です!
今後も興味深いアップサイクル事例を紹介していきたいと思います。

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