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みんなでコーヒーかすを資源循環する未来を想像してみた!
こんにちは。Value wayでプロボノ活動中の小川です。
私たちは"Regenerative coffee"リジェネラティブコーヒーの普及に取り組み生産国、消費国双方での循環を目指しています。
身近なところだとコーヒーかすをはじめ、コーヒー未利用資源の資源循環に取り組む会社です。
Value wayの概要と資源循環に取り組む背景にある「Coffee2050年問題」については、こちらの記事に記載しています。
本日から以下の3回に分けて投稿します。
① みんなでコーヒーかすを資源循環する未来像
② ①を実現するにあたり直面する課題の1つである法規制
③ Value wayが現在取り組んでいること
今回は①の未来像です。
改めてValue wayのゴールを振り返りながら、全てのコーヒーが効率的に資源循環するために、消費者である地域住民やあらゆる事業者がコーヒーかすの資源循環に関わる未来を想像してみました。
《Value wayのゴール》
世界中で毎日20億杯以上消費されているコーヒー。
世界で1億人以上が働いているコーヒー。
その全てのコーヒーが資源循環することが我々のゴールです。
コーヒーかすを資源循環する際のステップは大きく4つです。
コーヒーかすを資源循環する際の4つのステップ
①「回収」
カフェやコンビニ、レストランなどの事業者・市民から発生したコーヒーカスを回収。
②「乾燥」
回収したコーヒーかすを乾燥させる。
水分含有率を下げるため乾燥コンテナで乾燥。
炭化炉の稼働を最小限にするために一定量保管してから炭化施設に運搬することを想定。
③「炭化」
炭化炉でコーヒーかすを炭化させてバイオ炭を生成。
④「活用」
バイオ炭を用いて、農地施用として活用し、育った作物を回収元の飲食店などで循環。
その他に、臭気を改善する家畜飼料とする、バイオマス燃料のエネルギー源とする、もしくは再生製品を開発し販売する等。
消臭剤など③の炭化をせずに活用できるものもあります。
4つのステップのうち、地域住民や一般事業者が関わるとするとどこでしょうか。1つは、④の活用。販売された再生製品を購入し利用する。ここは、イメージしやすいですが、再生されるまでの間で参画できないでしょうか。②③は乾燥施設、炭化施設およびその技術をもつ専門業者になるかと思いますが、各地で発生するコーヒーかすを特定の場所に回収させる ①「回収」を地域住民や一般事業者など誰もが出来る未来を勝手に想像してみました。
誰もがコーヒーかすを回収でき、各地で資源循環している世界
コーナーかすを「誰もが回収できる世界」と仮定します。
移動時間やすき間時間を活用して、カフェやコンビニ、レストランから出たコーヒーかすを回収して、市町村の遊休地など一時保管する場所まで運搬できるとすると、どんな人達の参画が考えられるでしょうか。
一般的には廃棄物回収業者をイメージしますが、もっと多くの人々が関われるとしたら・・・の妄想の世界です。
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例:
①配送・デリバリーのドライバー
宅配ドライバーの配送ルートとコーヒーかす保管先が重なっていた場合、ドライバーがお店に荷物を運搬する際に、コーヒーかすを回収して、保管先に持っていく。
Uber Eatsや出前館等のデリバリー配達員がお店で商品を受け取る際に、コーヒーかすも回収して、お客様に商品をお届けした後、保管先へ持っていく。次の配達までの移動時間や空き時間を有効活用。
②点検や修理の保守員
カフェやレストランに納入されている機器の点検や修理で訪れた保守員が、作業後の帰り道に保管先にコーヒーかすを運搬する。
③現金回収の警送会社
レストランやコンビニでは、売上金の回収を警備会社等に委託しているケースも多いため、警備輸送隊員が現金と合わせてコーヒーかすも回収する。
④一般住民
カフェやレストランの帰りにコーヒーかすを受け取って、あるいは自宅で出たコーヒーかすをもって、移動のついでに保管先へ持っていく。
その他にも、キッチンカーで各地を周りながら回収する、タクシー運転手が空き時間に回収するなどいろんな妄想が広がります。
無償であればわざわざ参画しないかもしれませんが、カフェやコンビニ、レストランから出たコーヒーかすを回収して、市町村の遊休地など一時保管する場所まで運搬すると、地域のカフェやコンビニ、レストランで使えるポイントが溜まるとするとどうでしょうか。行動変容に繋がり、市民共創型で環境問題解決に取り組む街、ポイント利用で活性化する街にならないかと想像します。
また、事業者は、カーボンクレジットを創出し、売却することで新たな収益源を確保できます。メイン事業で努力しても排出してしまうCO2をオフセットする手段にもなります。
移動時間やすき間時間を活用して新たなキャッシュポイントを獲得できるのであれば、協力する人は増えるのではないかと思います。
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各地で消費されるコーヒーかすを地域住民や事業者が協力し合い、
効率的に回収し、再生していく、そんな循環社会が実現できたら、
全てのコーヒー消費が資源循環する世界に近づくのではないでしょうか。
しかし、この妄想の未来を実現するにはいくつかの課題があります。
その1つが、「廃棄物処理法」です。
上記の未来像は、「誰もが回収できる世界」を仮定した場合。
現状は、誰もが自由に回収することはできず、許可業者のみが収集運搬・処理ができるという制限があります。
この法規制については、次回投稿でご説明します。
本日描いた未来像について、こんな人々が関われないかのご意見もお待ちしております。
ライター:小川
情報通信機器を主体に製造するメーカーで勤務中。入社から3年間営業を経験し、現在は新しいサービスの商品企画や売り方改革を担当。休日はカフェでゆっくり一息つくのが癒し。そんな癒しの時間の裏側で起きている気候変動の課題に向き合うValue wayの取り組みに共感し、プロボノ活動中。一緒に循環社会を創造する仲間探しを目指してnoteを発信!