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「時代遅れ」を自覚してもなお進む

秋になってノスタルジックな気温や風が体を包む時間が増えたからだろうか、
時間をかけて取り組んできた自分が「時代遅れな人間だ」と感じることがある。
もちろん仕事としてはお客様は増えていて、トラクションも出てきてまだまだ市場の1%も獲得できていないがそれでもまだまだ成長できるサービスで、
プライベートでも新しい挑戦をずっと繰り返していて常に未来志向で「時代遅れ」なんてわけはないのだけれど、それでもそう感じる瞬間があったから備忘録として書いておきたいと思った。

知らなかった素敵なサービスがたくさん

先日参加したピッチで久しぶりにきちんと大衆の前でピッチをした。
そういえば2年くらい前までは本当にたくさんのピッチに登壇しており、そこではもちろん新しいプロダクトやサービスに出会うことは多かったのだけれど、逆に毎回同じ顔ぶれになることも多く「また会ったな!」とライバルであり戦友である起業家たちと切磋琢磨していた。

しかし先日登壇したピッチでは本当に久しぶりだったこともあるし、僕たちが奈良県でいそいそと事業をしていることもあるのかもしれないし、
起業家と飲みに行く回数が格段に減ったからかもしれないがとにかく初めてみるサービスがほとんどだった。

そして何より衝撃的だったのは自分よりも若い起業家が多かったことだ。
2年くらい前のピッチの時は間違いなく自分は最若手に分類されていて、もちろん学生起業家などもいたけれどそれでも自分はかなり若い起業家として分類されていた。

そこから2年くらい経って、もちろんピッチの種類もあったのかもしれないがとにかく自分よりも若く、荒削りだけれど本当にキラキラした起業家が多かったのだ、
自分は完全に「おじさん」になっていることにしっかりと気がついたのだ。

自分が思っていた34歳だろうか

そんなことを思って圧倒されている時にふと考えてみた、自分は自分が思っていた34歳になれているだろうか?

僕は芸能人になると思っていたからまぁそもそも違う道は歩んでいるわけだけれど、なんというか人間の厚みというか、完成度というか、自分が望んでいたものになっているだろうか?

そう考えると「かなりいい線いってる」のが正直な答えだと思う。

もちろんお金も地位も名誉もないけれど、それでも日々宝物のような苦難と挑戦を経験させてもらっていて、しっかりと若い時期に経験すべきことをきちんとしていると思う。
だからペラペラのただお金があるような34歳ではないなという自覚はなんとなくあるのだけれど、それでも思っていた自分を超えられてはいない。

自分が天才でないということに気付かされて、打ちのめされて、日々ちょっとずつ白髪が増えていって、顔の皺も増えていって、そして今「自分より若い奴らがかっこいい」と思っている自分がいる。

これは自分としてはかなり衝撃的な事実である。
自分が若手と思っていたら、もっと若手がギラギラしている。

そして自分は自分が思っていたような自分を超えられてもいない、
「あ、なんか中途半端だな」
と感じているわけだ。

それでも愛するサービスと人生を生きていく

秋のせいもあって、中途半端な自分だなと思ってしまうわけだけれど、
それでもそれはすごくいい気づきだ。
中途半端なのであればもっと振り切ればいい、もっと努力を重ねて突き抜けていけばいい。
そして多分僕が起業してガンガン成長させている時に、先輩たちは同じ気持ちだったに違いない、そしてその先輩たちは今めちゃくちゃサービスを伸ばしていて、
世界をどんどんと変えている。
だから自分もそうなっていかなきゃいけないんだろうなと思うのである。

日々若手に対する衰えを感じたり、キラキラ感が減っていると感じたり、白髪が増えたり、娘の抱っこが重いと感じたり、そういう小さな絶望を感じて大人になっていく。

それでも自分の愛するサービスは、きちんとお客様に届いている。
僕たちのサービスを待ってくれているお客様も、職人さんたちもたくさんいる。

僕はそれでも生きていく、僕が生きていかないと困る人、悲しむ人がたくさんいる。

小さな絶望は日々感じるかもしれなが、それでも今日を生きていく。

頑張っていきましょう。


Hope

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