自分の札幌からの東日本大震災
私は札幌出身で、当時札幌で1番地盤が強い場所に住んでいました。
北海道のどこで地震が来ても絶対に揺れない場所です。
"その"当時はインターネットをしてました。
"その時"が来ました。
絶対に揺れない土地がめちゃくちゃに揺れました。
北海道南西沖地震でも経験した事のない揺れでした。
飾っていたフィギュアやプラモデルは倒れ、PCのモニターも倒れかけて押さえた記憶があります。
急いでTVをつけると、そこには現実とは思えない状況が流れていました。
画面右下には津波警報の日本地図。
L字の画面。
TVでは火災や看板が倒れる事しか放送していなかった。
関東の事しか放送していなかった。
「これは違う」と思った。
そこからネットにすぐ飛びついた。
震源地の東北の状態を知りたかったから。
そこで目の当たりにしたのは、目を覆いたくなるような惨劇だった。
津波だ。
当時海外の空撮放送をネットで観た。
英語には慣れていたから。
観た結果、現実とは思えなかった。
映画でしか観た事がない映像が現実に起こっていた。
「engulfing!! engulfing!!(飲み込まれている)」
そうLive報道では叫んでいた。
まさにその通りだった。
真っ黒な水の塊が街に襲いかかる。
車も走ってる。
立ち往生している車もある。
車から降りて走っている人もいた。
海外のLive報道から日本のネットに切り替えた。
そこでは福島、宮城、岩手の現地でしか見られない惨劇が時差を置いて拡散されていた。
雪降る中で街や家屋、車、船、人を飲み込んでいく津波。
どれだけ遠く離れている地域でも、他人事とは思えなかった。
でも所詮札幌からの東日本大震災。
余震で揺れる、ガソリンが値上がりする、所々で断水や停電が起こる事しか被害はなかった。
現地の人達の気持ちは想像はつくものの、現実ではそれ以上の痛み、苦しみなんだ、としか思えなかった。
実際に体感しないと一生理解出来ないと思う。
時を経る毎にわかる被害状況。
感情を逆撫でする過剰な日本の報道。
遠くで観ているこちらも辛くなった。
…どこでこの文章に区切りを付ければ良いのかわからない。
これが自分が経験した3.11。
一生忘れられない大災害。