【青春のヴィジュアル系】黒夢「十字架との戯れ」
このネーミングセンスよ。
恐らく、海外の、北欧メタルバンド系ならばこんな邦題が付いた楽曲があってもおかしくなさそうなもんだけれどもね。
お化粧をした美しい日本人男性が声を紡ぐ「十字架」との「戯れ」。
罪人を貼り付けにするための十字架とお戯れって一体?
黒夢との出会いは、中学生のころ。1990年代。いつもの本屋で雑誌「ぴあ」のライブ情報をパラパラ見ていた時、なんとも美しい男性のお写真が目に飛び込んできた。それが、黒夢のボーカル、清春。何やらインディーズで既に人気を誇る黒夢というバンドが「For Dear」という作品をひっさげ、メジャーデビューというのをするらしい。
お化粧をしてるバンドと言えばそれまでX(まだJAPANが付く前だったかな?)と聖飢魔Ⅱくらいしか知らず、しかも男性のお化粧姿に肯定的でも無かったのだが、このあとこの黒夢事件をきっかけに、どっぷりブームとともにV系の沼にはなることになるとは。
一瞬で黒夢に心を奪われた友達と私は、すぐさまインディーズ時代のビデオテープを取り寄せ、その中の一つがこの「十字架との戯れ」。
ミュージックビデオの清春様は、お鞭を容赦なく地面にたたきつけておる。これがお戯れというものなのか??
そこから私は、キリスト教や悪魔信仰、SMへ興味を持つことになり、、、なんてこともなく、雰囲気で「かっこいい~~~♥」とただただ狂乱するだけだったのだけども、今でも意味はわからないが、言葉で説明不要な絶妙な清春のセンスには、あれからうん十年たった今でも変わらず虜。
そして、この爽やかさとは無縁の歌詞に負けず劣らない清春様のくせのあるお歌声が絡んだ日にはもう、爽やかラブソングなんて聴いてる場合じゃねえ!!ってな感じで、今でいう腐女子が「尊い~!」と叫んじゃうのと同じような感覚で毎日過ごしていたようないないような。
そしてメロディ。今思えば、とはいえ清春さんの作る楽曲はポップなメロディアス曲が多かった気がするけど、この曲はなんだか異質。見れば、人時さん作曲ではないか!
どうしても清春さんばかりに目がいってしまってたけど、これを知ってたら、もしかしたらもっと人時さんに堕ちてたかもなぁ。
ああ、やっぱりV系ってくせがすごい。
それがたまらなく好きだ。
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