【青春のヴィジュアル系】インディーズからメジャーまで追いかけ続けた最初で最後のバンド・Janne Da Arc

自分の音楽人生の中で、Janne Da Arcは一番思い入れがあると言っても過言ではない。

彼らの初関東進出ライブからメジャーデビューするまでの東京近郊ライブは、ほぼ欠かさず参戦していたバンドだった。

初関東ライブは今は無き市川CLUB GIO。出待ちをしたらラフな姿なメンバーが大阪からの遠征組のファンと話してた。ドキドキしながらサインと写真をお願いしたら快く応じてくれ、握手をお願いしたら両手でしてくれ、こちらの瞳を見ながら「これからほんまに応援よろしくお願いします」と、言ってくれたのを覚えている。Visual系の聖地、LIKE A EDISONや池袋BrandXのトークイベントやサイン会も行った。これらは、私のヴィジュアルロック好き人生の中で、ちょっとした自慢。

初めての関東ライブ(もちろん対バンイベント)ではジャンヌ目当てのファンは大阪からの遠征組含めて30人くらいだった。少なく聞こえるかもしれないけれど、初めての関東ライブでそれだけ集められるなんて、彼らの人気を押し上げたTV番組「BreakOut」の力があったと言えども、なかなか無いことだったのではないだろうか。回を重ねるたびにどんどんその数は膨れ上がっていったし、既に2回目のライブでは、箱がパンパンだったし、すぐにSOLD OUTが当たり前になっていた。

初めてのCD発売となった、ミニアルバム「Dearly」においては、保存用に2枚購入し、レコ発イベント(今ではリリースイベントと言うのかしら)を見るため、大阪にも遠征した。やっぱりホームの大阪で演奏する彼らはとてものびのびしていて、MCもファンとの掛け合いにをしていたりと、とても楽しそうだったなぁ。

とにかく、大好きだった。YASUさんの歌が、声が、歌詞が、曲が、メンバー同士の絡みあいが。ライブが終わると、私らもメンバーもいつも笑顔だった。

この前正式に解散をした。活動休止するまでの経緯なんてもちろん知らない、いつか、5人で絶対集まってくれると信じていた。でも、それはほぼ叶わない理由がどうやらできてしまったようだ。

悲しい。とても。でも、今までに彼らから与えてもらった素晴らしい楽曲やステージ、思い出たちを思うと、まだまだもらっていた恩恵貯金が多すぎて、むしろこれ以上求めすぎたらいけない、という気分になった。

メンバー本人の方が、きっとつらいに違いない。いくら彼ら本人がジャンヌをまだ愛していたとしても、過去のライブ映像とかすら辛くて見れbないかもしれないから。

もちろんファンの中にも、まだ解散を受け入れられないような人たちもたくさんいるかもしれない。

私は、辛いけど、ライブDVDを再生して副音声の彼らのわちゃわちゃ仲良し漫才なしゃべりを聴いてると、また彼らをただ好きな想いに浸れるから。逃避じゃなくて、あの時のこの想いは、いつまでも風化することなく、引き出したいときに引き出せるものだから。

楽曲への思い入れは語りだすときりがないから、単純に今は思いついたことを。

初めて買ったデモテープにすでに収録されていた「Stare」。この曲を聴いたとき、彼らが武道館に立ち、歌っている姿がすぐに想像できた。彼らの初武道館公演は、残念ながら生で観られなかったけれど。

Ka-yuのことを書いたとされるこの曲。当時は過去のことになっていたけど。ああ、骸骨マイク懐かしい。YASU様と言えばこれだったなー。こんだけ頭振っても歌がうまい。

「太陽の光が花たちを咲かせるように 僕と君はいつの間にか自然に愛し合っていたね」

なんて、ロマンチックだよ。頭と腰振りながらエロイ歌を書いて歌う人が、またこんな。そうか、やっぱり自分はエロくてお茶らけて激しくて、かつ繊細な感性を持ってる人に弱かったんだな、このころから。

好みって変わらんもんだなー。

学生時代付き合っていた彼氏さんにジャンヌを教えたらどはまりしてくれた。その時、ギターを弾く彼の目の付け所が私と違って、すごく刺激を受けた。特に「GUNS」の良さは、彼から教えてもらった。具体的にどこが良いと言ってたかはすっかり忘れてしまったけどw、ギターのYouちゃんのテクニックを大層尊敬していたので、きっとギターの何かかしらね。私がベースを練習して、彼がギターを弾いて、みたいなことをやってたような記憶。。それにしても、今読んでもこの歌詞もエロス。


その彼との別れを決めたときは、これでもかってくらい聴いた、この曲を。今でもこの曲を聴くと彼を思い出す。

「霞みゆく空背にして 僕はもう振り返らない 二度と会えないとしても

君と会えた 巡り合えた 奇跡を抱きしめられたら 不思議とこの不安は消えるから」

今でも全然連絡とってるけどね。あの頃、好きだったけど別れを決めたあの時の自分の決意が、ぐわっとよみがえるの。

そして今、このフレーズは、Janne Da Arcに贈りたい。

同じ時代に生まれて、一番音楽に向き合えた時に出会えた奇跡を思えば

悲しいことなんて何もない。

今でも、夜道を歩いているとき月を見つけると、このアルバム「ANOTHER STORY」に入ってる「赤い月」を自然と口ずさむ。

いつの時代にどこにいても、皆同じ月を見てる。月は皆を見つめてるんだな~。。なんてことをね。

ジャンヌを好きになって、私の日常は今でもジャンヌであふれている。

きっとジャンヌのメンバーも、同じ月を見て、彼らが望む今を過ごしていることを信じて。


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