ユニティー・ソフトウェア(U)ってどんな会社？

この記事では読者が、「ユニティーって会社知ってる？」と、会社の同僚や大学の友人などに聞かれたときに「あぁ知ってるよ、こんな会社だよね〜」とドヤ顔で答えることが出来るようになることを目指しています。

ポイントを絞って、企業の事業内容や業績を掴めるように努めています。
HPやIR情報、wikiなどを簡単にまとめたくらいのものですので、どんな会社かなんとなく理解する目的でササッと目を通して貰えたら幸いです。良かったらスキ、フォローも宜しくお願いします(甘┳┓ﾓｰ)

ユニティー・ソフトウェアとは

アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコを本社とする3Dコンテンツ開発ソフト"Unity"を提供する企業です。

"Unity"は、主に3Dゲーム開発のプラットフォームとして利用されるゲームエンジンのことです。

ゲームエンジンをざっくり説明すると、マイクロソフトのエクセルが最初から様々な関数計算やグラフを簡単に作成できる機能が内蔵された表計算のパッケージソフトであることはご存知ですね。それと同じようにUnityは、3Dグラフィックゲームの開発に便利な機能を内蔵したパッケージとイメージすれば理解しやすいと思います。ゲーム開発会社は3Dゲームの開発プラットフォームをイチから作成する必要はなく、Unityというプラットフォームで従来より簡単に3Dゲームを作成できるようになりました。

Unityは、世界190を超える国と地域で毎月約150万人のクリエイターに利用されています。

Unity公式 紹介動画(2分19秒)

Unityはスマホゲームの開発環境に向いており、Unityで作成されたゲームは2020年の第4四半期の上位1,000のモバイルゲームの71%を占めています。"ポケモンGO"もUnityで開発されており、有名タイトルの多くがUnityが利用されているためゲーム開発業界では強固なポジションが確立されていると言えます。

Unityで開発されたゲームの一例
・ポケモンGO
・ドラゴンクエストウォーク
・ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君
・スーパーマリオラン
・原神
・バイオハザードアンブレラコア
・白猫プロジェクト

アンドロイドやiOS、ニンテンドースイッチ、PS4など様々なゲーム開発に対応したクロスプラットフォームゲームエンジンがUnityです

スマホゲームに限らず、ニンテンドースイッチのタイトルの半分以上はUnityで開発されています。

ゲーム開発以外では、フォルクス・ワーゲンが3D仮想ショールームの作成にUnityを利用したり、建築モデリングなどに利用されているようです。

ユニティー・ソフトウェアの特徴

ユニティー・ソフトウェアは3D開発環境を提供する企業で、ユニティー・ソフトウェアのメイン顧客はゲーム会社です。

ユニティー・ソフトウェアのメインビジネスは下記の2つになります。
①"クリエイトソリューションズ"＝ゲームエンジン使用料収入(サブスクリプション)
②"オペレート・ソリューションズ" = ゲーム会社のマネタイズサポートによるゲーム内での課金からの手数料収入

①"クリエイトソリューションズ"による売上は2.3億ドル(30%)、②"オペレート・ソリューションズ"による売上は4.7億ドル(61%)となっています。

ゲーム開発エンジンを提供する企業ではありますが、ゲームエンジン使用料(サブスク)よりもゲーム内課金に対する手数料売上の割合が高いという特徴があります。

newzoo.comによると、2021年の世界のゲーム市場は1,758億ドルと予想されており、そのうちUnityが得意とするモバイルゲーム市場が907億ドル(52%)を占めています。

同じくnewzoo.comによると、2019年から2023年にかけて年率+7.2%で世界のゲーム市場は成長を続け、2023年には2,046億ドルに拡大すると予想されています。

ゲームの市場の拡大とともに顧客(ゲーム会社)の収益が拡大するとき、ユニティー・ソフトウェアも一緒に成長が期待されます。

ユニティー・ソフトウェアの業績

2020年の年間売上高は7億7,200万ドル、営業利益は▲2.8億ドル、純利益▲2.8億ドルです。営業キャッシュ・フローは0.2億ドルです。

売上高7億7,200万ドルに関して、年間10万ドル以上の取引のあるVIP客は793社あり、これら上位793社で全体売上の77%(約6億ドル)を占めています。その中で更に、100万ドル以上の取引のあるスーパーVIP客が全体の約12%(8,900万ドル)を占めています。

ユニティーは、先程の年間10万ドル以上の取引のあるVIP客数の成長率を重視しています。19年Q4から20年Q4の1年間でVIP客数は600社から793社(+132%)に増加しており、今後も伸びを期待したいところです。

売上規模の似たSaas企業オクタ、ドキュサインと比較したグラフです。

3社とも素晴らしい売上高成長率です。ユニティーは売上高は前年比143%成長となっており、営業キャッシュ・フローもプラス転換しています。

ユニティー・ソフトウェアのまとめ

✔ サンフランシスコを本社とする3Dコンテンツ開発ソフト"Unity"を提供する企業
✔ "Unity"は、主に3Dゲーム開発のプラットフォームとして利用されるゲームエンジンのこと
✔2020年の第4四半期の上位1,000のモバイルゲームの71%はUnityで開発されている
✔有名な"ポケモンGO"もUnityで開発。
✔ニンテンドースイッチのゲームタイトルの半分以上はUnityで開発
✔ユニティー・ソフトウェアのメイン顧客はゲーム開発会社

✔ユニティー・ソフトウェアのメインビジネスは2つ
✔①"クリエイトソリューションズ"＝ゲームエンジン使用料収入(サブスクリプション)
✔"クリエイトソリューションズ"による売上は2.3億ドル(30%)
✔②"オペレート・ソリューションズ" = ゲーム会社のマネタイズサポートによるゲーム内での課金からの手数料収入
✔"オペレート・ソリューションズ"による売上は4.7億ドル(61%)

✔2021年の世界のゲーム市場は1,758億ドル　そのうちUnityが得意とするモバイルゲーム市場が907億ドル(52%)
✔2023年には2,046億ドルに拡大と予想される

✔2020年の年間売上高は7億7,200万ドル、営業利益は▲2.8億ドル、純利益▲2.8億ドル、営業キャッシュ・フローは0.2億ドル
✔売上高7億7,200万ドルに関して、年間10万ドル以上の取引のあるVIP客は793社あり、これら上位793社で全体売上の77%(約6億ドル)を占める