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匣沼 第二部 脳彫別バジャアキ
『中指』
あれ、お姉さんは。 出かけた。こんな夜中に出かけるなんて、まるでM子じゃん。 まさか、生活に困ってるの。ミント君が心配することじゃないよ。
ねえ、お兄さん、今まで親切にしてくれて本当に感謝しているよ。でも俺もう行くね。行くってどこへ。 家に帰る。ババアが待ってるから。
行こうとする俺を背後から犯すお兄さん。 昨夜俺がお姉さんにやったみたいに、俺のボサノバの髪の毛を鷲掴みにして床に押し倒した。
こういうことはお姉さんにやりなよ。 お姉さんもそれを待ち望んでいるはずだよ。 俺は感謝の気持ちを込めて、長い舌でお兄さんの体中を舐め回した。 頭の先から爪先まで、ヨシオさんが俺にしてくれたように、それはそれは丁寧に洗った。 ヨシオさん、何処にいるの。 早く俺を洗ってよ。
お兄さんを舐めながらも、俺の頭の中はヨシオさんのことでいっぱいになっていた。それに気づいたのか、お兄さんが狂ったように鬼の金棒を振り回しながら顔射してくる。 なんとも屈辱的だ。 でもそれは昨夜、俺がお姉さんにやったことと何ら変わりはない。 ふと気づくと、心が穴だらけの俺はまるで蓮根のように、すっかり泥沼にハマっていた。
本当はお姉さんをこんなふうに犯したいんでしょと忠犬ならぬ、チュー犬の俺が吠える。 うるせー、黙れ、クソガキが。 あんなに優しかったお兄さんに暴言を浴びせられて犯される俺。 二人で激しく抱き合うのをじっと見るお姉さん。 いつのまに帰ってきたの。 クソ、俺の惨めなところをお姉さんが見てる。 俺が主導権を握り、何度もお兄さんをいかせるはずだったのに。 そんな目で見んなよババア。 俺はお姉さんに中指を立てた。 俺がいっちゃってる間に、お兄さんは何度もお姉さんを中指でいかせた。 お兄さん、やるじゃん。 俺は久しぶりに笑った気がした。
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