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ブラジルの珍料理:Buchada de bode

大阪出身の私としては、肉の臓物系の部位の名前「ホルモン」の語源が、「捨てる部分」と言う意味の関西弁で「ホルモン」かもしれないと言われていることに、実は少し誇りを感じていたりする。(本当はドイツ語が元らしいけど、通説はこうだからイイでしょ!笑)

別に内臓部位を食べるのは、特別変わったことでもなくて、イタリアでは「トリッパ」と言う牛の胃袋を煮詰めたシチューやサンドイッチが売られていたり(これを食べあとは「トリッパを食べました〜」という独特な口臭がなかなか取れなくて、イケメンが口臭のせいで台無しな人に出会ったことがあるww)、フランスでは牛の鼻のスライスだって食べられているし、世界三大珍味の「フォアグラ」だって、よく考えるとガチョウの肝臓だ(しかも、無理やりに肥大させた肝臓だよ)。

それでも ブラジル北東部で出会った臓物系料理は、どんな臓物料理よりも手の込んだ肉気モリモリな家庭料理なのだ。しかも、見た目とアイディアが本当に斬新。世の中、よくこんなことを考えたなと感心するような料理は沢山あるけど、この料理もその1つと言えるかもしれない・・・。

その名も「ブシャーダ(buchada de bode)」。

ヤギの胃袋に、細かく刻んだ心臓、腎臓、肝臓、小腸等の臓物を詰め込んで、そのあと胃袋は糸で縫い合わされて、数種類のスパイスを効かせて作る煮込み料理。

想像できます?

ねえ、想像できます?

一言で説明できなさすぎて、説明がフランス料理の名前のように長くなってしまっているけど、想像できてます?wwww

しかも胃袋は網目模様をしていて(焼肉屋でいうハチノスっていう部位だと思う)、まさにヤギから胃袋を取り出して洗浄した後、同じヤギの他の部分を胃袋の中に入れて元どおりにしたような、見た目強烈最強料理。

それがこちら!

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味はというと・・・・実はもつ鍋よりも爽やかに食べられる!

私はもつ鍋の味とか、食べたあとに全身がベタベタする(ような気がする)ところが嫌いであまり食べないけど、ブシャーダなら美味しく食べられたのだ!!

スパイスで有名なブラジル北東部というだけあり、見た目ほどクサくないし、しつこい味でもなく、ホルモン好きには嬉しい全てが1つにまとまった宝箱のような家庭料理。

美味しいけど・・・問題点は、早く食べないと油が固まって冷え切った肉のような味になってしまうことと、縫い合わせられた糸をフォークとナイフで切開すること。(フォークとナイフで糸を抜き取るなんて、まるで外科医みたいじゃない?)

急いで食べないと結構爽やかに食べられていたはずの料理が、お皿が、お皿の上に乗っている他の食べ物も一緒に、全てが本当にコテコテになるので、食べる時はお早めに!

個人的に、この料理から感じたことなのだけど・・・お家で家族のために臓物を胃袋に詰め込んだあと、食べる時には糸を抜くって分かっていて、中身が出ないように1つ1つ糸で縫い合わせて胃を閉じていく、ブラジルの母は本当に強し!

(いくら愛する家族のためでも、手巻き寿司を巻くことさえ面倒に感じて、ちらし寿司のようにして食べたら良いじゃんと思ってしまう私には、程遠い気がする・・・。反省します・・・。)

ブラジルの北東部に行くことがあれば、是非食べてみてね!どこで誰と食べても、確実に強烈な様子を写真に収められること限りなし!笑



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