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ひとり旅

息子がこの夏、車で旅をすると言う。
本当は日本縦断したいのだけど、そうするには夏休みが足りないし、資金もギリギリだった。なので友人や親戚のいるところも回りつつ、自分の行きたいところを計画して回るという。
初心者マークで、点数も1点しか持たずに、わたしはかなり心配した。

こう言ってはなんだけど、息子は車の運転が好きで、運転技術も申し分ない。
来年は就活だし、思い切って心配するのはやめて、1日一回、家族LINEに一言書き込むこと、睡眠を十分に取ることを約束して、息子は旅に出た。

家族ラインにはやたらとお寺や神社が送られてきた。
若いのに、渋いところばっかり行くなぁと感心した。
そういえば、旅に行く前に、髪の毛を金髪にしていたのは何か関係あったのかな。

約1ヶ月、1人で行きたいところへ行き、会いたい人に会い、息子は帰ってきました。
車の走行距離は1万キロを超えたとか。
なぜか色白だった息子が、いかつく日焼けしていました。

帰宅した息子から、たくさんの土産話を聞き、ゲラゲラ笑いながら、荷物を片づけ、今日は早めに休んでねー、と休ませました。

親としては、自分から1人で行くことを選び、途中、何事もなく(あったのかもしれないけど)こうして無事に帰ってきてくれたことに感謝するのでした。
そして、息子が寝ている寝室の襖を開けて暗い部屋の中、日焼けで黒光りしている顔を見てギョッとしつつ、無事に帰ってきてくれてありがとう。
と心の中でつぶやいたのでした。
途中、たくさんの人にエネルギーチャージしてもらって本当に幸せだったね。
と涙しそうになるのでした。

今年の夏の思い出NO.1は、きっとこれです。

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