#162 第23カ国目、サッカー大国ブラジル入国!(🇦🇷→🇧🇷)
12/27 🇦🇷プエルトイグアスから🇧🇷フォズドイグアス移動🚌
10時チェックアウトに間に合うようギリギリに起きて荷物をまとめる。大きい荷物を預かってもらい、バスターミナルで12時発ブラジル・フォズドイグアスへのチケットを1500ペソ(318円)で購入した。係の女性がいう。
「ブラジルとの国境でスタンプを押してもらうために降りてね。そして再乗車する時には再度お金を払う必要はないからね」
現金があと5500ペソ残っていたので、スーパーでパスタと米1kgを3500ペソで購入、残りはパン屋さんでクロワッサンなど4種類手に入れてこれを朝食とした。アルゼンチンペソは信用がガタ落ちのため、他の通貨に両替してくれるところが無いわけではないのだが、出国前に使い切れて良かった。
バスは12時きっかりに出発した。10分ほどでアルゼンチン側出国審査場に到着する。列に並び5分ほどで終了した。イグアス川に架かる橋を越えるとブラジル入国審査がある。ここでパスポートに入国スタンプを押す必要があるので全員が降りるかと思いきや、降車したのは自分を含めて4人だけだった。ブラジル人(アルゼンチン人も?)は審査の必要はないようだった。
ブラジルの入国審査はこれまでの中でトップレベルに簡易だった。パスポートを提出しただけで何も聞かれない。一つ不満だったのはスタンプを他のスタンプに少し重ねて押されたところだ。
とりあえず無事に第23カ国目、ブラジルに入国した。
実はブラジル入国にトライしたのはこれが初めてではない。カナダ留学の後、そのまま帰国するのは実に勿体無いと思い、メキシコ、キューバ、ペルーそしてブラジルに寄って行こうと思ったが、当時はビザが必要だということを知らずリマで足止めをくらってしまった。
なのでブラジル入国については7年越しの入国である。岸田総理、相互免除Muchas gracias!
降ろされたバス停に戻り、次のバスを待つ。「君はイグアスに行くの?」顔が真っ赤に日焼けしたヨーロッパ系青年が尋ねてきた。これはさすがに日焼け止め塗った方が良いんじゃないか?(笑)
「いや、セントロに行くよ。あのさ、一つ聞きたいんだけど、アルゼンチン側で悪魔の喉笛まで通行止めされてた理由って知ってる?」
彼は理由を知っていた。
「1カ月くらい前、川の氾濫があって、遊歩道が壊れたままになってるらしい。」やはりそんなことだろうと思った。直すの遅えなぁ(笑)日本なら1週間とかからないだろうに。
「悪魔の喉笛はブラジル側に行けば見られるのかな?」
「それはわからない」
次のバスがやってきたのは一時間後の13時半だった。一番前の座席に陣取る。韓国人のカップルも乗ってきた。荷物が重そうだったので席を譲った。
フォズドイグアスの街に入ると景色が一変した。高層マンションがいくつも建っており、プエルトイグアスの町とは全く異なる規模である。アルゼンチンとの経済格差からくるものなのだろうか。
韓国人カップルと同じく3つ目のバス停で下車しホステルに向かった。ホステルの前を通りかかると、女性が中から自動で扉を開けて歓迎してくれた。
オラ!と言いかけ、ここはブラジルということを思い出し「ボンジーア!」といって中に入る。チェックイン対応をしてくれた男性は日系企業で働いていたこともあり、少しだけ日本語で挨拶してくれた。トンカツが大好きらしい。2日間分の宿泊費96レアル(2845円)をカードで支払うと、イグアスの滝への行き方や、安いレストランのインフォメーションをくれた。
「ところで英語はどこかで学んでたの?他の日本人とはアクセントが違うけど」
「1年間カナダで英語勉強してました」
「なるほどね!」
今日のホステル名は「Hostel Wanderlust 」だ。
二階にあるベッドには自分の名前が貼られていた。荷物を置いて共用スペースに行くと40代と初老の男性が「こっちに来な」とジェスチャーをする。初老の男性がドイツ人で、もう一人はブラジル人だった。「日本から来た」というと、
「リオで日本人に出会ったよ!彼はYouTuberだった」とドイツ男性は言う。彼は10年ほど南米にいるようで、スペイン語はできるようだが、英語はあまり話さないので、かなり意思疎通には障害があった。二人とも昼食がまだということだったので三人で食事に出かけた。ここから3ブロック先にある、ホステルオーナーおすすめ「30レアル(886円)で食べ放題」の店に行ってみたが一時閉店していたので別のバイキングに向かった。プレートに好きなものを取っていって、最後にグラム計算して支払うスタイルのようだ。このシステムは新鮮だった。適当に皿に盛ったら40レアル(1182円)だった。今日は昼食を食べていなかったし、料理も美味しいのでまあ良い。
ホステルに戻ると睡魔に襲われたので少し仮眠し、起きた時には19時を回っていた。ブラジルに入ってまだキャッシングをしていないことに気づいた。バスは現金払いなのでどこかでキャッシングをしようと街に出て引き出そうとしたが、操作ミスなのか全く引き出せなかった。銀行も二行回ってみたがダメだった。もう陽も落ちて街にはシャッターが閉まっていたので諦め、明日再度挑戦することにしてホステルに戻った。