#120 さらばコロンビア!陸路国境越えて第18ヶ国目、エクアドル入国!🇪🇨
9/27 国境ルミチャッカ/橋を渡ってエクアドル入国/トゥルカンからオタバロへ
10時前にホステルを出た。今日はコロンビアを出国し、エクアドルのオタバロという街まで移動する。
国境のルミチャッカまでコレクティーボが出ていることを昨日までに掴んでいるが、腹が減っては国境越えは出来ぬ。よって、バス停前にあったDesayuno(朝食)と書かれていた店に入り、メニューを聞くと「Pollo(鶏肉)があるよ!」と言われたのでそれを注文した。値段は少し高めの10000ペソ(366円)。コロンビアペソがあと800円ほどあったので使い切りたい。非正規両替商がバス停にいるのだが、この金額では代える必要はなかろう。
コレクティーボは国境までで1ドルを払った。10分揺られてルミチャッカに着いた。驚いたのはタクシーがコロンビア側を通り越してエクアドル側に留まったことである。セキュリティも何もあったものではない。これなら密入国は容易いだろう。自分は密入国扱いにはなりたくないので、もう一度橋を渡ってコロンビアの出国スタンプをもらいにいく。ここにもたくさんの両替商、SIMカード売り、タクシーの客引きがひっきりなしに声をかけてくる。
コロンビアのイミグレで面白かったのは、出国も入国も同じ方向に進んで建物内に入るところだった。ひとつ間違えたらごちゃ混ぜになってしまうのではないかしら、と思いながらも進んだ。幸いにも待機人数はそれほど多くなく、10分ほどで出国スタンプを貰えた。
あと10000ペソ(366円)残っていたのを思い出し、売店でお菓子と軽食を買った。お釣りは店員のお兄さんに寄付した。
久しぶりの陸路国境。モロッコ-スペイン間は海路だったので、考えれば最後に陸路越えしたのはイスラエル-ヨルダン間だった。あれからすでに3か月近くが経っている。黄色いペンキが塗られた橋を渡っていく。橋上の看板には緑色で「COLOMBIA」、青色で「ECUADOR 」と書かれている。こうして世界一周第18ヶ国目のエクアドル側に入った。
エクアドル側のイミグレに行き、スタンプをもらう。「どこに行くか?」とスペイン語で聞かれ、「Voy à Otavalo(オタバロに行きます)」と拙いスペイン語で答えると、「スペイン語は話す?」と聞かれた。「un poco(少しね)」と見栄を張って答えたが、優しそうで陽気な係員のおっちゃんは笑っていた。
入国スタンプはゲットした。これからエクアドルの「トゥルカン」という町まで行き、そこから長距離バスでオタバロを目指す。タクシーしかないと思っていたが、コレクティーボもあるようで、自分は迷わずコレクティーボを選択した。料金は1ドルだという。
ところで、自分も知らなかったが、エクアドルは自国通貨を持っておらず、米ドルが流通通貨である。これは興味深いと思って調べてみると、元々はスクレという通貨を使っていたが、アジア通貨危機の煽りを受けたり、原油価格の下落を受けて、2000年にスクレを廃止して米ドルを用いるようになったらしい。緊急避難的に踏み切ったようだが、これが定着したようだ。しかし、アメリカからドルが供給されなければ経済が行き詰まってしまうこともあり、かなりアメリカ依存の状態になっているらしい。自国で通貨の需給調整できないでよくやっているなと思ったりした。
米ドルは少し手持ちがあるので、キャッシングはまだしなくて大丈夫だ。
コレクティーボはぽつりぽつりと人が集まり、20分くらいで出発した。トゥルカンの町について5ドルを運転手に渡すと、1ドルコイン4枚が帰ってきた。これはおそらく米国では使えまい。
トゥルカンのバス停に着くと、目的地を言う前にバックパックが取り出され、客を囲い込むようにバス会社の窓口まで持って行かれた。自分は素直にその「サンクリストバル」というバス会社でオタバロ行きのチケットを4.5ドル(672円。円安キツい(笑))で購入した。キト方面はかなり本数がある印象だった。
12:25のバスに乗る前に警察の車があったがフロントガラスがバキバキに壊れていて、治安の悪さを感じずにはいられない。ここから4時間ほどでオタバロに着くはずだ。
バスに乗って面白いと思ったのは、商品を持った売り子(といっても若い子ではない)が、外から車内に入ってきて、スペイン語で何やら口上を述べてから乗客に売って回る光景だ。これまで世界を回ってきて、車内に売り子が入ってきたことは何度もあったが、それはバスが停車している時だった。エクアドルでは、これをバスが走っている時に行うのだ。そして次の停留所で降りていく。商品はお菓子から金属類まで何でもあり。楽市楽座もびっくりだ。
午後4時過ぎ、オタバロに着いたが、バスターミナルに停まる気配がなかった。心配になって下で待機していた売り子のおばちゃんに聞くと、「中心部には行かないよ。次で降りな。」
と教えてくれた。良かった。降り損なうところだった。
バックパックを背負って、町中に突入していく。今日の宿はLos ponchos という宿なのだが、同じ名前のホテルが3つほどあるらしく、間違えて入ったホテルのお姉さんに自分の宿を教えてもらった。
チェックインを済ませて、夕食を探していると、中央のバスターミナル横に屋台が連なっていた。かなり安い金額だったのでここで済ませることにした。夕食後、道端でみかんを売っていたので10個を0.50ドルで購入し、ホステルに戻った。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?