#194 さらばグアテマラ!第30ヶ国目、7年ぶりのメキシコ入国!(🇬🇹→🇲🇽)
2/9 🇬🇹サンペドロ・ラ・ラグナから🇲🇽サンクリストバルへ/入国税高すぎ
4:30、爆音のアラームで起きた。今日はついにグアテマラを出国して、メキシコのサンクリストバル・デル・ラスカサスに移動する日だ。
同室人には悪いが、今日寝坊するわけにはいかない。昨夜のうちに、いちおうの断りを入れていたのでまあ大丈夫だろう。
シャトルバスのチケットは昨日のうちに安いバス会社を見つけて購入しておいた。サンペドロからサンクリまでは5am発の一便のみで運賃は400Q(7644円)。カード払いだと420Qになる。
パナハチェルから出るバスの方が350Q(6688円)で安いのだが、そこまでのボートが25Q(477円)かかってしまうのでほぼほぼ同じ金額になる。
本当はローカルバスを乗り継いでサンクリまで行こうと計画していたのだが、なぜシャトルバスを使用することになったたかというと、メキシコとの「ラ・メシア」国境が、うまく機能しておらず頻繁に封鎖されてしまうという情報を何人もの人から聞いたからである。現地には自警団が組織されているらしく不安である。
4:25にホステルを出発し、待ち合わせ場所に向かった。バス会社の前で荷物を下ろして待つ。
5:05に一人の男がやってきた。
「君の行き先はアンティグアか?」「いや、サンクリストバルです」「〇〇(俺の名前)?」「そう!」
バスに乗り込む。自分が一番乗りらしい。後からアンティグアに行くという数人が乗車してきた。
6:16、km148地点で運転手から自分の名前が呼ばれた。自分だけ降ろされる。ここで新たなバスに乗り換えるらしい。
「バスは5〜10分後に来るから」
そういってバスは去っていった。別のバスがやってきて、イタリア在住のイギリス人と一緒に待った。少し雑談をした。
「どこから来たの?」「日本から。君は?」「UK(英国)から。今はイタリアに住んでるけどね。英国には訪れたことはある?」「もちろん!ロンドン、パース、リヴァプール、ランカスター、ヨークとか色々。」「ランカスター付近に住んでたんだ」「あら本当!」
「中米で日本人は一人も見なかったぞ」「円安の影響もあるし、日本人には中米はマイナーだからね」
6:45、バスがやって来た。自分の名前が呼ばれる。車内は満員だ。後部座席に座った。窮屈なのは少し辛いが、インドでの長距離列車やペルーでの地獄の移動よりは遥かにマシだ。乗客は14人。この皆でメキシコを目指す。
9:00、ウェウェテナンゴ手前のガソリンスタンドに立ち寄って15分間の休憩になった。グアテマラ通貨を使い切ろうと考え、パンケーキとカシューナッツを買った。国境に近づくにつれて武装した警官が多くなって来た気がする。
11:37、メキシコとの国境「ラ・メシア」に到着した。ここでバスを乗り換えるらしい。全員で出国審査へと向かう。グアテマラ出国は何も質問無く出国スタンプを押してくれた。出ると両替商が待っており、残りのグアテマラ通貨全てをメキシコペソに交換した。15Q→30P(261円)になった。(両替アプリ上は32P)
全員の審査完了を待ってから皆で「メキシコへようこそ!」の看板をくぐる。そして待っていた車に荷物を乗せて乗り込んだ。
メキシコ側のイミグレはバスで長い長い坂を下りたところにある町「シウダー・クアウテモック」という町中にあるようだ。
12:06にイミグレに到着し、入国審査の順番を並んで待った。中に入ってみると、入国審査官は一人しかいない。「ランチ中なのか?(笑)」とヨーロッピアンが冷やかしていた。
12:40、ようやく自分の番が来た。審査官が何度も何度も自分の顔とパスポートの写真とを見比べてチェックしていた。9年前の顔から老け過ぎていて疑っているのだろうか。
「何日間メキシコにいる?」と聞かれたので、「10日間」と答えると紙をくれた。
「これに記入した後、入国税を隣の建物で支払ってまた戻って来て」
7年前は入国税など無かったと記憶しているが、メキシコはいつの間にか入国税を導入したらしい。その金額が驚きだ。717メキシコペソ=41.8米ドル(6244円)も支払う必要があるというではないか!イスラエルの出国税よりも高いとは...
VISAかMasterでカード払いが出来たのはありがたかったが。
事前にネットで支払った人は紙に印刷しなければいけないらしい。しかし建物内にはWi-Fiが通っていないので困っていた。彼らはSimカードを持っている人にネット環境を借りてコピーしていた。見てて面倒くさそうだったので事前に印刷してくるか、直接現地で払うことをおすすめする。
全員の手続きが終了したのは13:45だった。
「バモス!」
全員車に乗り込んだ。運転手から
「この先検問があるからパスポート出せるようにしといて」と声がかかった。エル・パライソの町に差し掛かったとき、私服のお母さんが車に乗り込んできてパスポートの提示を求めてきた。ここら辺は住民たちが自警団のようなものを組織しているとアンティグアのペンションで聞いたことがあった。もちろんそれ以外に交通警察の検問もある。
いくつもの峠を越え、町を越え、サンクリストバル・デル・ラス・カサスの町の南側大通りに到着したのは17:15だった。バックパックを受け取り、ここまで運転してくれた運転手にお礼を伝えて町中に入っていく。
今日の宿は「Fandango」というホステルだ。入り口が分からなかったが、ホステルの隣でカフェを経営しているお姉さんが助けてくれた。彼女の名前はジュンというそうだ。「日本人によくある名前だよ!」というと、「知ってる!メキシコシティで会った日本人も言ってたよ^_^」
7年前も思ったが、メキシコ人はよく笑い、陽気な人が多い印象だ。ジュンも例外ではなくよく笑う。
このホステルはオーナーが駐在しておらず、What’s appアプリでやり取りするようだ。しかし自分は日本で電話番号お預かりサービスに申し込んできてしまったので使えない。ジュンがオーナーと連絡をとってくれた。お礼と言っては何だが、ピーチジュースを25P(218円)で注文して、オーナーからの返事を待った。
「日本では財布を落としても拾ってくれるんでしょ?」「まあ、その確率が高いって感じかな」「ここメキシコでは絶対ないからね(笑)」「そうか(笑)じゃあ気をつけないと^_^」
話しているうちにホステルオーナーからメールが届き、部屋に入ることが出来た。
辺りはもう暗い。中央の教会付近だけ歩き、キャッシングを2000P(17475円)だけして夕食のパンを買ってホステルに戻った。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?