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【302日目】オンライン病気見舞

ご隠居からのメール:【オンライン病気見舞】

大相撲初場所千秋楽。御嶽海が十三勝二敗の成績で優勝し、大関昇進を確実した。テレビ桟敷での大相撲観戦は、コロナ患者にとっては酸素を消費すれるリスクが少なく、絶好の息抜きになる。しかし、明日からは面白そうな番組がない。朝ドラの『カムカムエヴリボディ』と大河ドラマの『鎌倉殿の十三人』、あとはコロナ関連ニュース位か。

そろそろ、読書を再開する時期が到来したようだ。裸になってシャワーを浴び、看護師さんに肩や尻を洗ってもらった。

午後八時、末娘が用意してくれたAmazonのエコーショー「アレクサ」というアプリを利用して、子どもたちや孫たちのオンライン遠隔病気見舞いを受けた。病院での面会は禁止されているが、このようなアプリを使えば、家族とのコミュニケーションはできることがわかった。


返信:【Re_オンライン病気見舞】

昨晩は、ネット面会できてよかったね。「娘も話せてよかったー」と言っていたよ。顔色も良いし、病院の規則正しい食生活で体調が改善されているんだね。退院までもう少し頑張ってください。


日本の場合、戦争で負けたことで多くの学びがあると思う。「国民の熱狂」は、明治維新で欧米列強に肩を並べるために富国強兵、近代国家を目指していくなかで、「臥薪嘗胆がしんしょうたん」や「暴支膺懲ぼうしちょうよう」という言葉で国民を煽っていった。

しかし、根本には、士農工商穢多非人という、江戸時代の階級制度、差別制度が崩壊したことで自由民権運動につながったとも言える。

じぶんたちは、自由主義、民主主義のおかげで、言論の自由や信仰の自由を、生まれたときから手に入れることができているけど、これは、本当にありがたいことだ。しかし、その分、当たり前の「くらし」から文化や伝統が失われて、じぶんが何故存在しているのかさえわからなく苦しんでいる人も多いだろうな。

では、格差社会はどうだろう。現代でも格差はある。もって生まれた環境もあるけど、資本主義は資本家と労働者にわかれ、金持になるためには、資本家となり事業を成功させなければならない。事業には競争が生まれ、勝者には金が集まるが、敗者は金を失う。

それでも、現代では労働者の働き方などが法で守られているので、「国民の熱狂」は起きないだろう。

しかし、コロナ禍を理由に起こるインフレは、どうだろう。アメリカでは、皿洗いの時給を1800円で募集しても働き手がいない事態になっているそうだ。人件費があがれば、原価があがり、販売価格もあがる。輸入に頼る企業は、他国の言いなりになるしかない。

打開する方法は、二つ。外国に頼らず、すべてを国内で生産して需要と供給のバランスを保つ。もしくは、外国から奪う。

「外国から奪う」という発想があるのであれば、「外国から奪われる」という発想も生まれる。すると強烈な保守が生まれ武力での変化を選択することになる。そう考えると日本の危機は迫ってるかもしれないね。

ちなみに、輸入総額は、ここ30年で2倍以上の67兆になっており、石油、天然ガス、医薬品、通信機器、衣服、半導体、石炭だそうだ。もちろん、食料自給率も低いので、外国に頼って我々は生きていることになる。


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