【252日目】だんご三兄弟
ご隠居からのメール:【だんご三兄弟】
尼子氏の三兄弟と毛利氏の三兄弟を比較してみる。
長男:尼子政久ー毛利隆元
二男:尼子国久ー吉川元春
三男:尼子興久ー小早川隆景
長男は両者とも早世しているのであまり差は目立たないが、毛利氏は他家の養子になった二男・三男の両川が主家をよく補佐し、盛り立てた。
それに対して、新宮党の尼子国久は毛利元就の謀略にのせられた宗家の尼子晴久によって暗殺され、塩冶氏の養子になった尼子興久は父・経久によって自刃に追い込まれた。
両氏の差は、二男・三男の働きと内輪もめ回避力の差によるところが大きいと思う。
返信:【Re_だんご三兄弟】
足利家をはじめ、武家の名家たちは、どこもかしこも兄弟ケンカをしている。それは、家督や領地が原因となっているようだけど、毛利家は違ったね。
毛利元就が一代で下剋上を果たしたからこそ、三本の矢の教えを息子たちに伝えることができたのではないかね。尼子氏は、家や一族の伝統があるからこそ、揉めにもめて、滅亡の道を歩んでしまった。
もっとはやく、尼子再興軍のように、忠義を果たし結束できていれば、違った結果になったかもしれないけれど、とにかく、毛利氏の謀により、大内氏も陶氏も、尼子氏までも、毛利に吸収されてしまった。
200年前、足利尊氏と共に駆け抜けた、佐々木道誉が築いた血筋と領地が、あっけなく他家に奪われてしまった。戦国期を生き抜いた人たちの葛藤は、計り知れないものだったろうな。