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【97日目】人間と戦争

ご隠居からのメール:【人間と戦争】

『人間と戦争』(山本薩夫監督)のラストでは、長谷部大佐が涙を呑んで自決したと朗読されていた。

第二艦隊の司令官は上村彦之丞で、参謀は佐藤鉄太郎。ここにも佐藤姓の軍人がいる。イギリスが阿片戦争でやったことも中国へのハラスメントだが、日露戦争の頃には後方に退いて情報収集に徹し、日英同盟で日本をうまく使って、ロシアに対抗させた。日本の悲劇は、実力でロシアに勝てたと慢心し、国民にもそう思い込ませてしまったことだ。

対華二十一カ条の要求の中には内蒙古への権益も含まれていたんだね。埃っぽい大同や張家口も内蒙古だ。この歳になってやっと日露戦争や第一次世界大戦とノモンハン戦争との因果関係がわかってきた。

トヨタの社長が自殺した社員へのパワハラを認めたことは大きい。この問題に関しては、イギリスのように後方へ退いて、社員に無理な働き方を強いるような指導は避けたほうがよい。法令順守でそこそこの収益をあげることのできる企業体質になればいいね。

返信:【Re_人間と戦争】

以前、広尾にあるイタリアンのオーナーに痛い目にあわされたことがある。あれは、たしか、数十年前の話だが、11月中旬ごろ突然連絡をよこし年内で店舗を閉店するという一方的な通知を受けた。

しかし、既に40組以上の結婚式の予約が入っていたので今後の対応方法について相談しようとオーナーとの面談を希望したが、話の場を設けてさえくれなかった。直接会いに行こうと色々手を尽くしたが、謄本の住所なども偽物で面会すらできず、結局泣き寝入りした。

当時、お客様のご自宅に伺い頭を下げつづけた。お客様は、とても悲しんでいた。しかもオーナーの判断は、経営上やむを得ない判断ではなかった。顧客やスタッフ、取引先のことではなく自分の利益しか考えていない、完全なハラスメントだった。

その後、レストランの跡地は結婚式場に生まれ変わった。あの40組のお客様は、あたらしい結婚式場で式を挙げられる可能性もあったのにーー。人の人生よりも自己の利益を考える人だった。


当時の国民を煽っていたのは、いったい誰だったのだろう。陸軍、海軍そしてメディアだったのだろうか。日露戦争でロシアから賠償金を得られず、日比谷焼き討ち事件が起きた。三国干渉を臥薪嘗胆がしんしょうたんのスローガンで我慢し、増税や戦地に家族が出征し国民が耐え忍んできたのにもかかわらず「勝利したのに賠償金がもらえない」ということで暴動が起きた。

国民の感情の延長戦上に、対華二十一か条があるんだろうな。これは、もう、昔の「元寇げんこうの戦い」で新たな領地を得なかった御家人と同じ発想。鎌倉幕府倒幕のキッカケになってるもんね。明治維新のとき、勝海舟や坂本龍馬、福沢諭吉、井上馨のように武力で攘夷は叶わないと唱える人が権力を握る必要があったのだろうな。


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