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人類の産んだ奇跡の発明・アーメンブレイク
まずはこちらをお聞きください。
The Winstons / Amen Brother
この中に音楽史に残る偉大なる発明が含まれています。
それは1:26秒当たりからのおよそ6秒ほどのドラムソロ。
これをアーメンブレイクと呼んでいます。
これ、何が凄いのかというと
こいつを切って貼って…つまりサンプリングですね。
んで新たにビートを作る…所謂ブレイクビーツです。
そういったビートを産み出す中でも、特によくサンプリング元として活用されたのがこのアーメンブレイクってわけです。
例えば…
HIP-HOP
この辺は速度を落としてループしてるだけですが…
そもそもブレイクビーツの発案はHIP-HOP界隈からだそうで。
昔のファンクとかソウルには大体ドラムソロがあり
それをサンプラーで抜き出してループしたり組み替えたりする文化があったんだとか。
んで実際にブレイクビーツを活用したのがこちら
Jungle
ラガMCに高速ブレイクビーツというスタイルは
DJが間違えてターンテーブルを早回ししちゃったのがきっかけだそう。
そんなJungleからReggae要素が抜けてくると
Drum and bass
はい、ここで僕も大好きドラムンベースが出てくるわけですね。
こういう事情故にアーメンブレイクには足を向けて寝られない。
ここから更に激化するブレイクビーツは
Breakcore
ブレイクコアへと到達するわけですね。
こんな感じで色んなジャンルに多大な影響を及ぼした6秒間なんですが
肝心の作った人にはちっともロイヤリティが入ってないそうです。
サンプリングやらを考慮した著作権法が整備される前に広まっちゃった上に
それに気づいた時には申請期限切れだったとかで…
ありがたいやら、悲しいやらですが
本当にダンスミュージック史に残る偉大なる六秒間なので、覚えておいて損なし。
頭に入れておくと楽しめる音楽も増えることでしょう。