防ぎ問題集2 解答
◆No.6 黒先 防ぎの1手は?
A、a、bすべて正解です。推奨するのは「A」の二ヵ所です。「b」の防ぎ方が浮かんだ方はすごいと思います。「A」推奨の理由は少し専門的になります。
Aのうち、1つを見てみます。今回の問題は、赤ライン三三の白の攻めの手を止めることができるか、という趣旨でした。その焦点を止めているので、一番手堅いです。且つ、青のラインで連ができているので、攻めも睨んだ防ぎになっています。そういった意味で「推奨」としています。
これは余談の域なのですが、「b」の解答の意味です。白2と三三を打っても、横の連が「夏止め」になっていますので、勝てません。しかも、黒3と斜め三ができてさらにおトクです。「夏止め」かなりマニアックでかっこいい止め方なのですが、最初は手堅くいきましょう。
◆No.7 黒先 防ぎの1手は?
Aの3ヵ所が正解です。
赤ラインの四四に気付けるか、という問題でした。
◆No.8 黒先 防ぎの1手は?
Aが正解。aは瞬間的に見れば正解だが、以下追い詰めになるので、ここではAのみ正解として扱う。Xは四三がすぐにできてしまう。
問題の趣旨は赤ラインの四四を防ぐことでした。そして、青ラインの四三のラインも合わせて防ぐという形になっていました。
◆No.9 黒先 防ぎの1手は?
黒1の手が絶対です。x点の三三禁を狙った手に対しての防ぎを考える問題です。この手以外は白の剣先の使い方次第で、三三禁ができてしまいます。
誤答例1。つい飛び三で回避したくなりますが、白2と四を打たれると、x点が四四禁になってしまいます。
誤答例2。上と同様です。x点が四四禁になります。斜め剣先を先に潰しては?という考えも出てくるかもしれませんが、元々x点の三三禁を狙われているので、本末転倒です。
◆No.10 黒先 防ぎの1手は?
黒1絶対です。三三禁を回避する問題ですが、白の剣先の影響に気を付けなければなりません。
誤答例1。一般的に三三禁回避にありがちな四にしてしまう手ですが、今回の場合四四禁を狙われてしまいます。
誤答例2。斜めを先に四にしてしまう手も同様です。こうしたケースは稀かもしれませんが、三三禁を回避するときは、盤面を広く見渡して、他の石が影響してこないかを読む必要があります。
黒の防ぎの手は、禁手が絡んでくるので非常に複雑です。黒は最初は攻めに回ることが多いですが、時に守りの黒も必要です。
黒の守り 白のすべての可能性を考えないといけないので、最も難しい防ぎかもしれません。