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青森と岩手 7泊8日旅をする ~青森編~
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「あ~。白神山地行きてぇ~。…なんか遠野にも行きてぇ~。」
ということで2024年11月上旬。7泊8日で青森と岩手に行ってきました。なんでこんなに長期間も旅に出るのかというと、「一気に行ってしまえば移動費も安く済む」ということで…。貧乏精神からなる謎の行動力に動かされるまま、毎年長い休みを取って旅に行ってます。とはいえ食費やお土産などを考えると普通に出費は嵩みましたが。
この記事は、旅をしながらちまちまと書き綴っていた記録に、後日色々つけ足したものになります。情報はすべて2024年11月のものになります。
移動手段や時間、どのようなルートで回ったかなど、なるべく書き記しておきましたので。
誰かの旅の参考になれば。
事前準備
新幹線のチケットはネットで予約。宿は楽天かじゃらん。
スマホ一つで日本のどこにでも行ける。現代ってすごい。宿と移動方法さえ決めれば、あとは適当でも旅は成り立つんだから。
新幹線は、ひと月前くらいに「えきねっと」で予約するとだいぶ安くなります。ただし抽選制なので、大型連休の時は大体抽選に落ちてしまい悲しい気持ちになりがち。しかし11月の閑散期だったので、問題なく予約できました。
北海道&東日本パスというものもありますが、7泊の荷物を持ちながら在来線に乗るのは周りの迷惑になりそうな気がしてやめました。
以前このパスを使ったことがあるんですが、目的地まで時間はかかるけどこれ一枚で電車乗り放題なのはすごい。
各県の目的地はしっかりとは決めず、大体現地で決めることが多い。けれど山だけは別。たとえ簡単なハイキングだろうと山に入る場合は事前に調べたり準備しないと最悪死ぬので、そこだけはちゃんとしておきました。
それから荷物の準備。
持って行った方が良いもの第一位がJAFの会員証。
まあレッカーされるかもしれないし…というのもあるけれど、このJAF会員カードがあるといろんな施設で割引される。合法的に安くなる方法があるなんて、利用しない手はないでしょう。
スマホアプリ版でも大丈夫らしいので、JAF会員の方は忘れずに。
それからガソリンスタンドの会員カード。自分は忘れてしまいましたが。
山に入る予定もあり、登山靴などの装備もしっかり入れられるように、約90Lの大きいスーツケースをこしらえました。
それゆえ持っていけるものはとりあえず思考停止で突っ込んでしまい、出発する前からもう重い。
1日目 弘前
・主な移動手段:車(レンタカー)
・訪れた場所
弘前城 → 津軽藩ねぷた村 → 菊と紅葉まつりのライトアップ
新幹線で大宮→新青森
大宮、気温18度。歩くと少し暑い程度。天気は快晴。
ここから新幹線で、新青森まで行きます。
午前10時43分、大宮発のはやぶさ号に乗車。
はやぶさ号は、全車両に予約なしで荷物が置けるスペースがあるけれど、先客のスーツケースで埋まっており、次の駅までデッキで立っている覚悟をしていた矢先、駅員さんが荷物置き場を見つけてくれました。ありがとう駅員さん。
席に座り、移動の暇つぶし用に持ってきた本を開く。せっかく青森に行くのだから、青森っぽい本をあらかじめ本屋で買ってきた。ただでさえ積読が多いのに、まーた新しい本買ってる…。
太宰治の『津軽』。書店に並ぶ背表紙の海で、どれが青森を舞台にした小説だかぱっと見で分かりにくい中、この超わかりやすい題名。Thank you, 太宰(津軽出身)。
早速中身を読む。めっちゃ故郷の悪口が書かれている。
青森県の県庁を、弘前市ではなく、青森市に持っていかざるを得なかったところに、青森県の不幸があったとさえ私は思っている。
言い過ぎでは?
でもちゃんと読むと褒めてるところもあったりするので、安心してください…。
そんなこんなで、新幹線が北上するにつれ、車窓から見える山の景色が、次第に秋色に色づいていくのが目に見えてわかる。時折グーグルマップでどの位置を走るのか確認したり、「あそこに見えるのが○○山か~」と思うなどする。
福島、盛岡を超え、新幹線は青森に入る。八戸までは青空が広がっていたものの、この時点で、これから向かう西の方には厚めの雲がかかっているのが見えた。
新青森→弘前へ
午後1時29分、新青森駅、着。
天気は曇り。気温11度。
寒すぎる。
新幹線から降りてすぐに、冬の空気。
ヒートテックを着てこなかったことを後悔する。これだから関東人は…。
11月上旬の関東は冬というよりまだ秋。でも東北は冬。
いそいそとスーツケースから上着を取り出して着る。
ここから在来線の奥羽本線に乗り換え、宿のある弘前へ。
* * *
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午後2時半ごろ、弘前着。
弘前といえばシソンヌじろうさんの出身地だ…。としみじみ思いふけることも忘れてしまい、予約していたレンタカーを借りて弘前城へ直行する。
弘前城→ ねぷた村→ 菊と紅葉まつりライトアップ(弘前城)
栄えある青森で最初の観光地は、弘前城になりました。
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青森はもう紅葉は終わってる、というのを出立前に見かけましたが、ギリギリまだ見ごろかも。
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弘前城は紅葉よりも桜の方が有名らしい。
ですが夜の紅葉ライトアップはとてもきれいでした(後述)。桜だけとは言わせない。
* * *
弘前城を一通り回った後、近くの『津軽藩ねぷた村』へ。
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ここでは津軽ねぷたが展示されている他、津軽の工芸品などが売っている。
扇形が特徴のねぷたがずらりと並ぶ。
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運よく津軽三味線の生演奏が見れた。奏者の方曰く、好きなリンゴは「ふじ」らしい。そういえば青森はリンゴの旬真っ盛り。
青森を周っている最中いろいろとみて回りましたが、ふじはどこも売り切れで買えませんでした…。
* * *
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その後、再び弘前城に行く。
『弘前城 菊と紅葉まつり』のライトアップイベントが行われており、たくさんの人で賑わってる。
弘前は駅前よりも弘前城周辺のほうが栄えている感じがしますね。オシャレなスタバもあったし。
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すれ違う人、老若男女みんな津軽弁。津軽弁かわいい。
方言しゃべれる人ってすごいな~と、訛りのない何の面白みもない関東人は思う。実質バイリンガルじゃないですか?
夕食探し、難航する
そろそろ夕食にしようとグーグルマップを見るも、どこも営業時間が過ぎている。居酒屋ならやっているが、車を運転しているので飲めない。
夜7時なんて、まだまだこれからが楽しい時間でしょうが!
旅をすると毎度感じるのですが、ご飯屋を探すのがあまり得意じゃないらしい。
「こういう時のチェーン店だよ。」
近くにあるファミレスを検索し、カーナビに設定する。
ガストに行こうとするも、道を間違ってなぜかイオンに迷い込んでしまったので、フードコートで大阪王将のラーメンを食べた。
青森のフードコートで食べる大阪王将は一味違う…。冷えた体に染み渡った。
* * *
午後8時ごろ。宿に到着。
岩木山のふもとの旅館をとりました。ここからなら弘前や津軽にも、今回の青森旅一番の目的である白神山地にも行ける。
残念ながら夜なので岩木山は見えなかった。
部屋には旬のリンゴを用意してくださったので、ありがたくいただきます。
『旬』という言葉だけですでにおいしい。
お昼に、と思って大宮駅で買ったカツサンドを食べ忘れていたので、ここで食べる。・・・埼玉の味がする。
青森のリンゴと埼玉のカツサンドを交互に食べた。
宿の温泉は源泉かけ流しらしい。しかし熱すぎて、五秒くらいでギブアップした。
2日目 白神山地・津軽周辺
・主な移動手段:車(レンタカー)
・訪れた場所
白神山地トレッキング → アクアグリーンビレッジ『ANMON』→ 白神山地ビジターセンター → 道の駅 津軽白神 → 岩木山神社 → ベンセ湿原 → 亀ヶ岡石器時代遺跡 → 鶴の舞橋
白神山地へ
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午前6時半、起床。気温は10℃切ったくらいだろうか。天気は曇り。
コンビニで買った朝食を食べ、支度をする。
今日は白神山地が目的。
白神山地の散策ルートは幾つかあり、本当は『暗門の滝ルート』に行きたかったのですが、ちょうど数日前に今シーズンの通行は閉鎖・・・。ほかの散策ルートはまだ開いているので、そこを歩く予定に変更しました。
午前7時40分、車で出発。
昨日は見ることのできなかった岩木山が見えた。
シルエットがもう富士山。紅葉で赤くなっていた。
道中、リンゴ畑がたくさんあった。これから収穫されるだろうリンゴがそこらじゅうで、こちらも赤々と実っていた。
* * *
午前8時半ごろ、白神山地のトレッキングスタート地点であるアクアグリーンビレッジ『ANMON』着。(散策ルートによってスタート地点が違うので、行きたい方は事前に調べてくださいね)
『ブナ林散策道』というルートに行く。
初級ルートらしいのですが、初めて訪れる山林はちょっと緊張する。
こちらも紅葉は終わりかけているものの、まだまだ秋を感じられる。
しかし歩いていると熱くなって汗をかいてくる。モンベルで買ったメリノウールのインナーすごすぎる。
初めの方は曇りがちだったけど、なんと太陽の光が出てきた。青森に来て初めて浴びた『晴れ』。
歩いているのは自分一人だけだったので、写真を撮ったりベンチに座ったり、気ままに歩く。
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白神山地はもともと崩れやすい地質らしく、落石事故もあるとか。実際、山肌が見えていたりするところもあった。
そういう地質ゆえに、山崩れによって堰き止められた川が湖となり、青池など山にいくつか点在しているような池になった・・・と言われているらしい。(参考図書:『白神山地 : 本州最後の秘境 新版』)
人が立ち入れないような白神山地の山奥では、今この瞬間も、どこかに池ができては消えてを繰り返しているのかもしれないと考えると、ちょっとロマンがある。
それにしてもあ~~~~~…暗門の滝に行きたかった。
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* * *
午前10時ごろ、スタート地点に戻ってくる。
ANMONでりんごソフトクリームを食べる。おいしい。体の底から冷えた。
白神山地ビジターセンター→道の駅→岩木山神社
白神山地から戻る道中も、紅葉がとてもきれいだった。青森の空は広い。
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途中、白神山地ビジターセンターがあったので訪れる。
ここでは、白神山地の各ルートの閉鎖状況などが表示されている。
また館内の展示室には、白神山地の動植物についての解説がされている。白神山地に行く前にチェックするとより白神山地を楽しめるかも。チェックする前に行っちゃったけど。
ビジターセンター向かいの『道の駅 津軽』では、リンゴが売っていた。
りんご1つ100円…。しかもおいしい。道の駅、最高。
買い物をし、岩木山に向かう。
* * *
いざ岩木山へ。岩城スカイライン(有料)を上って、8合目から岩木山の頂上に行こうと計画していましたが・・・頂上に雲がかかっているのが見えたので断念しました。判断が早い。
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岩木山神社は、宿のすぐそばにある。
立派な神社で、こうして鳥居の正面に山が見えると、感動する。
お昼ご飯は、近くの食堂でラーメンを食べる。ラーメンばっかり食べてるな。
この後の予定は特に決めていない。
グーグルマップでそれらしい観光場所を探すと、つがる市の方に『つがる市縄文住居展示資料館 カルコ』という文字が見えたので車で向かう。
しかし周辺場所に到着するも、どこが資料館かわからず右往左往してしまったので見学は断念した。判断が早い。
ベンセ湿原→亀ヶ岡石器時代遺跡→鶴の舞橋
再びグーグルマップを見ると、西に湖みたいなのが点在しているのが見えた。『ベンセ湿原』というらしい。
しかし車だと移動が自由でいいな~。どこまでも行けそう。
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道が草で狭くなっていた。ちょうどトレッキングルックだったので構わず進む。
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遠くの方で管理人らしき方が草刈りをしていたのが見えたので、引き返した。
* * *
次に『亀ヶ岡石器時代遺跡』に向かう。
駐車場はあるものの、遺跡自体が住宅街の一角にある感じだった。
よそ者が住宅街のそばをうろうろしているのはさすがに怪しすぎるのでは。闇バイトの下見に思われるんじゃないか…
と不安になる。怪しまれないようになるべく住宅の方に顔は向けないでおこう。
遺跡を見終わった後、ここで、大事なことを忘れていたことに気づく。
『鶴の舞橋』忘れてた・・・。
行ってみたいところリストにも入れていた場所だったが、すっかり忘れていたので、車を走らせる。午後4時すぎ、もう辺りは暗くなり始めている。
まだ晴れていた。まだ、この時は…。
* * *
突然の激しい雷雨に遭遇する。
駐車場に車を置いて歩いて橋まで行こうとしたが、無理。
適当な場所で車を一瞬止めて、車内で写真を撮る。雷にビビッてろくな写真が撮れなかった。
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もう帰ろう…。
* * *
夕食は、昨日行けなかった弘前市内のお蕎麦屋さんに行った。
その後は、道の駅で自分用にリンゴを買うのを忘れていたので、スーパーで買う。
宿に戻り、リンゴを食べる。
正直リンゴなんてどれも同じだろうと思っていたのですが、このとき初めて知りました。品種ごとに食感はかなり変わるということを。
そのまま食べた方がおいしいリンゴや、または調理向きのリンゴというのもあるのでしょう。
スーパーで買ったリンゴは、あまり好みの食感ではありませんでした。たぶんジャムとかにした方がおいしいのかもしれない。
ちなみに好きなリンゴ暫定1位は、王林。
そうこう言いながら宿のテレビでバラエティ番組を見ながらリンゴをむさぼる。最高~。
そしてまた、熱い温泉に入る。
昨日より少し長く入れた気がする。10秒くらい。
3日目 青森市
・主な移動手段:バス、徒歩
・訪れた場所
青森県立美術館 → 三内丸山遺跡 → 青森市森林博物館
弘前駅→青森駅
朝の気温4℃ほど。夜中から、トタン屋根を何かがはじく音がしていた。雨が降ってるのかもしれない。
午前6時半に目覚ましをかけたが、寒いのと眠いので実際は7時起床。この2日間、夜中にちょっと目が覚めるなど寝つきがあまり良くなかった。
テレビのニュースから、富士山がようやく初冠雪したらしいとの知らせが。
そういえば今日は立冬。
午前8時ごろ、チェックアウトする。
雨まだ降ってんのかな~と思いながら玄関のドアを開けると、花壇の土がうっすら白い。車に向かうと、フロントにがっつり雪がかぶっていた。
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雨じゃなく雪でした。素手で雪を払う。冷たい。
しかし曇りだったり雨だったり晴れだったり雷だったり雪だったり、天気がせわしない弘前の旅だったな。
宿を後にし、レンタカーを返却。弘前駅から青森駅へ向かう。
青森駅、着
10:40、青森駅に着く。(新青森駅には何もないからお土産は青森駅で買うといいらしい……バスの運転手さんが言ってました。)
天気は雨。寒い。
青森駅のスタバで暖をとる。そういえば、なんか駅が新しくてきれい。おしゃれなお土産屋や、飲食店、無印とかもある。今年(2024)の4月に新しくなったらしい。
次第に雨は雪になった。雪というよりも霰っぽい。BB弾のようなコロコロした雪。
さてこれからどうするかと考える。車の気ままさを知ると、バスの時間を調べたりするのが面倒くさくなって、またレンタカーを借りようとするが、ケチる。
後ほど調べたらレンタサイクルもあるらしいのですが、11月は営業してませんでした。どっちみち天気が悪くて難しかったけど。
バスに乗り、青森県立美術館へ向かう。雪や雨はやんだが、相変わらず雲行きは怪しい。
青森県立美術館
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青森県立美術館についた。
ジブリ展やってんの!? と思いましたが、次回の企画展でした。
美術館内に入ると、まず最初に開放感のある大部屋に通される。
そこには四枚の大きな幕が飾られていた。
シャガール作『アレコ』の巨大な舞台背景画、4点。
かつて『アレコ』という、ロシアの作家プーキシンの詩『ジプシー』を原作としたオペラが上演されており、そのために描かれた背景画。
あらすじとしては、『自由になりたかった青年アレコがジプシーの女性ゼンフィラと出会い恋人同士になるが、自由なゼンフィラが自由に恋愛…もとい、ほかの男に浮気していたことにアレコは怒り狂って、浮気相手の男ともども殺してしまうという話』…らしい。(原作未読)
しかしこのアレコが・・・・・・すごい。
みなさん…四方を巨大なシャガールの絵に囲まれた経験がありますか?
一度は経験してみてほしい。この圧倒的迫力。
もともと美術絵画にちょっとした恐怖みたいなものを感じるタイプなので、これが大きければ大きいほどより怖く感じる。特にシャガールのようなデッサンの外側にいるような絵は。だけどその怖さがクセになるんですね~。
画像を見せたいのですが、勝手にネットに載せても責任が取れないので…見たい方は『アレコ 青森』で検索しよう。
…と、スマホでアレコの絵を検索したそこのあなた。
あの作品の迫力は、スマホやパソコンという小さい画面では到底味わえない迫力があるんですよ…。
この4枚がそろうのは期間限定らしいので、興味がある方は今すぐ青森県立美術館へ!
三内丸山遺跡→青森市森林博物館
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美術館から徒歩10分くらいで三内丸山遺跡に到着。
野外展示もあるので、雨だったら大変。でもご安心を。傘や長靴の貸し出しもしていた。この時はすでに曇りだったので、傘もささずに歩き回れた。
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竪穴式住居を作る体験もやっていたらしい。
なので気合があれば自宅の庭にも竪穴式住居は作れると思う。
他にも勾玉を作ったり縄文土器を作ったりできるイベントもあるらしい。かわいい遮光器土偶グッズもありました。
一通り見て、三内丸山遺跡から青森駅まで、バスで戻る。
* * *
青森市森林博物館に行く。
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青森駅から徒歩15分くらい。閉館30分前というぎりぎりの時間でしたが、なんとか間に合った。
建物はかっこいいルネッサンス式木造建築物。館内は青森の植物についての展示がされていた。
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* * *
夕食は適当に探していたところ、青森駅のラビナ内で青森食堂というお店が目に入った。
普通の食事もできる場所でありながら、カウンターもあって居酒屋らしさもある。あまり居酒屋に一人で行かない人間にも入りやすい飲み屋さんでした。
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リンゴのワイン、りんごの天ぷら、そして青森名物のしょうが味噌おでんを食べた。観光客なラインナップ。ごちそうさまでした。
4日目 奥入瀬渓流・十和田湖
・主な移動手段:バス(みずうみ号)、徒歩
・訪れた場所
奥入瀬渓流 → 十和田湖 → ワ・ラッセ → 青森物産館アスパム
奥入瀬渓流
午前7時30分頃。天気は曇り。気温は10℃前後? 寒いなか、十和田湖行きのバス『みずうみ号』の待機列に並ぶ。(みずうみ号は予約なしで乗れるます)
8時10分発なのに、すでに20人ほど並んでいる。
異国語しか聞こえてこない。日本語が・・・聞こえてこない・・・。
おそらく私以外、全員外国人観光客なのでしょう。東アジア系の外国人観光客しかいない。外国人ツアーの列かと思いましたが、ちゃんとみずうみ号の列。
ホームなのにアウェイ。途端に心細くなる。
午前8時10分、みずうみ号出発。
八甲田山に向かうにつれ、雪景色に。
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途中で、一度休憩に入るためにバスが止まる。
外国人観光客はこぞって外に出て、雪で遊んだり写真を撮っていた。楽しそう。自分だけが車内にぽつりと座っていた。アウェイ。早く奥入瀬渓流まで連れてってくれ・・・。
八甲田山を超えると、次第に雪はなくなり、晩秋の山の景色になっていった。青森駅から十和田湖までは3時間ほどかかるが、景色がいいのでそんなに飽きない。心配な人は酔い止め薬を忘れずに。
* * *
そうこうしてるうちに奥入瀬渓流ゾーンに入る。
午前10時半ごろ。『雲居の流れ』バス停で下車。ここから『子ノ口』バス停まで歩いて1時間30分ほどでつくらしいので、歩く。
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奥入瀬渓流沿いは散策道があるものの、ぬかるんだ道もあるので、靴はトレッキング用の靴が良い。
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紅葉は散っているものが多いが、ここもまだかろうじて秋の景色。
しかしここまで紅葉の写真を撮りすぎて、カメラロールを見ると大体似たような写真ばかりになっていた。撮ってる意味あるのかこれ。
12時ごろ、子ノ口バス停に着き、十和田湖行きのバスに乗る。
奥入瀬渓流散策の最終地点だからなのか、子ノ口も食事処などがあった。
十和田湖
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12:30頃、十和田湖に着く。次の青森駅行きのバスが13:30なので、散策時間は1時間しかない。
十和田神社に行く。猫がいた。猫は素晴らしい。(写真を撮り逃す)
日本人観光客がぽつぽつといた。どうやら別のツアーバスで来た人たちらしい。日本人はツアーバスで観光に行く人が多いのか。
お昼を食べる時間もないので、売店でおとめもちを買う。
その場で焼いてくれる。
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めちゃくちゃに美味しい。
団子を少し平たくつぶして、あまじょっぱいみたらしみたいなタレをつけて、焼いてくれる。外はカリッと香ばしくて、中は焼き立て団子みたいにもちもち柔らかくて熱い。もう3本くらいいける・・・。
しかしバスの時間的にあきらめた。
* * *
午後1時半ごろ、青森駅行きのバス、みずうみ号に乗る。
行きの時ほど乗る人はいない。外国人観光客みんなどこ行った!?
しかしバスの往復で7000円オーバー…。普通にレンタカー借りた方がよかったのでは…と思ったが、八甲田周辺の雪道を見てバスで良かった、と思う。ありがとうバス。ジャパンレールパスだと無料になるの羨ましいよ~。
青森駅からバスで移動する場合はバスの本数が限られるので、計画的に移動しないと乗り遅れて山の中に取り残される可能性があります。
雪の心配がない場合は車でもいいかもしれません。
じっくり旅をしたい場合は、十和田湖のホテルもあるし、さらに途中バス停には、あの酸ヶ湯温泉や蔦温泉などの温泉旅館があります。酸ヶ湯温泉行ってみたいな~。
ワ・ラッセ
青森駅に着き、ホテルでトレッキングシューズからスニーカーに履き替えた後、ねぶたが展示されているという『ワ・ラッセ』に向かう。
青森駅近く、特徴的な建物がワ・ラッセ。
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広い空間に、巨大なねぶたが展示されている。実際に見るとすごい。絵がそのまま飛び出してきたみたい。
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ところで、弘前の方でも『ねぷた村』を訪れたが、「ねぷた」と「ねぶた」何が違うの?
津軽弁は、文字で表現するには非常に難しい方言です。「ねぷた」と「ねぶた」どちらも起源は同じですが、なまりの違いから分かれたものと思われます。昔の文献を見るとは「ねふた」だったり、「ねむた」だったり呼び名が定まっていませんでしたが、弘前市の「ねぷた」、青森市の「ねぶた」というように、地域の差別化を図る目的もあったようです。
へぇ~。
青森物産館アスパム
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巨大な三角。上の方は展望台でしょうか。1階は物産館でした。
ここでお土産やアップルパイを買う。
もう一つ、新しそうな建物A-FACTORYにも行ってみる。こちらもお土産がたくさん並んでいましたが、外国人観光客でごったがえしていました。
しばらく海沿いを歩いたのち、にぎやかな居酒屋に。三味線や民謡、青森のねぶた踊りを披露してくれました。食事もおいしかった。
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八甲田丸は残念ながら行けませんでしたが、近くに津軽海峡冬景色の碑があり、ボタンを押すと歌が流れる。なかなかシュール。
5日目(前半)
・主な移動手段:徒歩
・訪れた場所
朝ラーメン → 廣田神社
青森最終日。天気は快晴。テンションがちょっと上がる。
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朝ごはんは、昨日なんとなく見かけた朝ラーメンの店に向かう。
煮干しラーメンのあっさりを頼んで食べてみる。
朝からラーメンて重すぎる…と思ったんですが、すっきり食べられたし、お腹も一杯になりました。これで昼ご飯を食べ損ねてもたぶん大丈夫。
廣田神社へ向かい、お参りをしてから御朱印帳をいただく。表紙が木でできており、ちゃんとじゃんばら注連縄の形に切り出されて立体的だった。すごいデザイン。
せっかく晴れたので、最後に海沿いを歩く。晴れって気持ち~~。
ホテルに戻り、チェックアウトする。
バイバイ、青森。
新幹線で、次の目的地、岩手に向かう。
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そういえばのっけ丼食べてなかった・・・・・・・。
『岩手編』につづく