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まだまだ続くよ「DX推進」定義編


DXという言葉はいつから?

DX (Digital Transformation)は、まだまだ見かける言葉ですけど、いつから目に耳にするようになったのか調べてみました。日本では、おそらく2018年に経済産業省がDXレポートを発表してから浸透したようですね。
そこから6年目になりますが、コロナ禍の影響もあり、クラウドサービス(SaaS)利用やWeb会議ツールの浸透が加速化した印象はあります。
しかし、まだまだ「2025年の崖」を乗り越える対策が十分に出来ていないということで、2024年もDX推進ブームが続くのでしょうね。

2025年の崖

2018年の経済産業省のDXレポートによると、データ活用して市場変化に適応したビジネスモデルに柔軟に迅速に対応する仕組みにしないと、2025年以降にデジタル競争の敗者となり、最大12兆円/年の経済損失になる可能性があると書いてあります。
私なりに書いてある内容をまとめてみると、
①既存システムは、複雑化・ブラックボックス化しており、全社横断的なデータ活用する仕組みになっていないことが多い
②既存システムは、導入・稼働から時間が経過しており(老朽化)、システム維持費が負荷となり新しい技術への投資の足かせになっている
③既存システムをメンテナンスできる人材の高齢化や古い技術なので人材不足によりサイバーセキュリティや事故・災害によるシステムトラブルやデータ減失等のリスクがある
したがって、「2025年までにシステムの刷新を集中的に推進しなさい」と言っているようです。それで今、IT人材不足になっている訳ですね。
レポートに記載してありますが、「ERPのSAP R/3のサポート切れで、S/4 HANAへのマイグレーションか別のシステムに乗り換えないと大変ですよ」と2018年に警告したかったように思えますが、DX推移の主旨は、もっと広義の意味のような気がします。

経済産業省 DXレポートより

DXの定義

「2025年の崖」では、データ活用が難しい老朽化した既存システムが課題と言っていますが、DXと何を意味しているのかDXを定義について調べてみました。
【経済産業省】
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること
【情報処理推進機構】
デジタル技術の活用によって企業のビジネスモデルを変革し、新たなデジタル時代にも十分に勝ち残れるように自社の競争力を高めていくこと

ITとDXってどう違うの?

DXだってITを使うのに、なぜDXというのか疑問ですよね。
ただ言い方を変えて新しいムーブメントを作ろうとしているだけなんて思っている方もいらっしゃるかも知れません。
DXとITは、システム化・デジタル化の目的が異なるようです。

ITとDXの違い

次回は、私が聞いたり経験した実例についてご紹介したいと思います。

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