小さな会社経営 2024年の仕事納め
気がつけば、最後の投稿からもう1年経ってしまっていた!
今年もCOEDAS経営について書いてみようと思います。
一年前の自分のnoteを見返すと、「COEDASにとっての2024年は厳しい年になる」「足掻いてもがいてなんでもやる年にする」と書いてありまして、そして、見事に自分の言葉通りの一年になったなあ、と。
2024年も、紆余曲折、試行錯誤あり、今はまた一年前には想像もできなかったようなところにいます。
2023年から仕事の内容もかなり変わりましたが、COEDASコミュニティのコーチもだいぶ増えましたし、その顔ぶれも変わりました。
さらに、共同経営者である私達4人の関係性にも変化がありました。そして今、それぞれが、関係性的な難しさに本格的に対峙し始めているところにいます。
タックマンモデルでいう対立と混乱の「嵐の時期」です。
今日はその辺り、来年に向かって何か明るさを見出せたら、とそんな気持ちで書いてみます。
やればやるほど「人の道」。
「人は自分の人生を通してその職業を体現させられる」。
これは、今年わたしがCOEDAS経営を通して得た一番大きな気付きです。
わたし達は「最高のチームをつくる」を宣言している会社です。なので、わたし達は「最高のチーム」を体現する責任も持たされているようです。
自分達がそうでないのに人様を「最高のチーム」にできる訳がないのですから当然と言えば当然です。
だから、何としても最高のチームにならなければいけないのですが、4人ともコーチであり関係性やコミュニケーションも学んではいますが、でもまだまだ修行中。
何かあればステートはすぐ乱れますし、サボもエゴも他責の心も続々出てきます。週2の定例で顔を合わせるのも「しんどい」と思う時も正直あったりします。
しかし、ここはゴールまで降りられない高速道路のようなもの。
走り出した以上進むしかない道です。
わたしは、常々、コーチングというものは「道(TAO)」だと思うのです。
柔道や花道、剣道、と同じく、コーチングも技術を習得するだけでなく、精神的な成長や人格形成を目指す、生涯にわたる修行の道に近い。
そして、組織も関係性も「人の道」という根源的なものへと行き着く気がしてなりません。やればやるほどです。
なので、わたしの小さな会社経営とは、起こること全部が自分の成長のための「修行」です。
それにしても「最高のチーム」とはなんでこんなに難しいのか。
その一つの理由としては、わたし達が、4人での「合議制経営」を採用していることにもあると思います。
合議制経営とは、つまり、「シェアードリーダーシップ」です。
GoogleやZapposがいち早く採用していたという、チームみんなでリーダーシップを発揮する新しいスタイルの運営方法で、Googleでは社員が自分の得意なことでチームを引っ張ったり、Zapposではお客様のために社員みんなが率先して動いたり、リーダー一人が考え指示するのではなく、全員で知恵を出し合って全員が主体的に動くチームです。
変化に強い組織を作る上で有効な組織運営と言われていますが、反面、デメリットも多いです。
意思決定の遅延、責任の曖昧化、専門性の軽視、フェアネスへの固執など様々あり、特に「多数意見の偏重」は注意が必要だと思います。
民主主義的な経営では、意思決定プロセスの場面で安易に「多数決」に流れがちであり、それが実際では予想以上に多いことと、一旦多数決に流れ出すと軌道修正がとても困難であること、などは経験して初めて知ったことです。
そこらへんのことはいつかまた機会があれば書くとして、今日は、シェアードリーダーシップは最適解ではなくそれなりに茨の道だよ、とだけ伝えたいと思います。
理想の姿は「ドリフターズ」
COEDASは元々コーアクティブコーチが自主参加的に集まったコミュニティであり、その成り立ちからも、全員の「対話」を重視した合議的運営がコーアクティブな精神にも沿っていて自分達らしいと感じています。
改まって決めたわけはなく、全員の納得感から自然とそのようになりましたが、この変化の激しい時代の中、コーチングという新しい分野のビジネスでは、あらゆるデータベースがない分、知恵を合わせるのが一番合理的であるとも言えます。
会社を設立した当時、わたし達は定期的にシステム・コーチングを受けていました。その中で、理想の4人をビジュアライズしたら出てきたイメージが「ドリフターズ」。
世代が合っていないのでピンときていないメンバーもいましたが、ど真ん中のわたしは「これだ!」という感じでした。
ドリフターズこそシェアードリーダシップだ、とわたしには思えたのです。
ドリフターズは、笑いを追求する最強のシェアードリーダーシップチームです。
長さんは切れ味良いツッコミ役。志村けんさんとかとちゃんは、時代を彩るトップコメディアンとしてボケを繰り出し、高木ブーさんはおとぼけキャラで笑いを誘います。中本工事さんは、得意の体操を活かしたアクロバティックな見せ場を担当していました。
ドリフターズのコントは、それぞれが得意な「笑いの役割」を持ち、見せ場があるのが特徴です。
誰かが主役の時は、他のメンバーがそれをさらに面白くしようと、主役を輝かせるためのサポートに徹します。
まさに、状況に応じて各自がリーダーシップを発揮し、互いに尊重し合う、シェアードリーダーシップの理想的な形なのです。
まだCOEDASがどうなるのか何も分からない中、その時のわたしは、4人の関係性に対し漠然とした不安だけがありました。
そんな時、「ドリフターズ」というイメージを得て、一気に心が晴れたような気がしたものです。
実は、昨日まさに私たちはドリフターズでした。
ある企業へ4人でワークショップのデモをしに行ったのですが、雁首揃えて行ったというのはとても大事な日だったからでした。
全員がそれぞれの役目を持ち、誰かが主役の時は全員がサポートし、そしてその人が最高に輝くようにと真剣に祈っていました。
私達4人はそれぞれ何か大きなものに動かされているように舞台は流れるように進み、そして大団円で終わり。
最高の舞台に最高の結果となりました。
わたし達の小さな会社は今年も1年持ちました。
また次の1年も続けられますように。
今年のサンタさんへのお願いもそれだけです。
Merry Xmas!