見出し画像

サウナの秘密

サウナに通い始めて8カ月くらい経った。ホームはもっぱら地元のスーパー銭湯ですが、週2〜3で通っている。通算するとかなりな回数になり、最近ではサウナの入り方の自分なりの「型」もできてきたので、いよいよサウナ愛好家を自称することを自分に許すことにした。サウナーとはまだまだ恐れ多くて名乗れません。
ドキドキしながら、noteの自己紹介に「サウナ愛好家です」と追記してみたのだけど、お気づきの方はいるでしょうか。
そして、ついに先日、予てからの憧れであった全国のサウナ好きが集まるポータルサイト「サウナイキタイ」へ、念願の初サ活投稿を果たした。

このように世の中に発信し始めると、心持ちだんだんソレっぽっくなってくるのは不思議なことですね。こないだまでは有名サウナーのブログをコソコソ読んでフムフムしていたわたしなのに、今ではいっぱしのサウナ愛好家として一席ぶってもいいような気になっている。
ということで、サウナ談義というほどのものではありませんが、調子に乗って今日は少しお話ししてみようと思う。

お話ししたいことは、あまり知られていないサウナの真の効果。しかし、これを知らないと人生絶対損をする、サウナの秘密を解説します。


社長にサウナ好きが多い理由

「サ道」というドラマや愛好家のイケてる会社経営者の発信で、最近幅広い層でブームになっているサウナだが、社長さんにサウナ愛好家が多いという話は昔から聞くことだ。言われてみれば、わたしの周りの社長さんやエグゼクティブの人達は須くサウナ好きである。

はてさて、何故、社長さん達はサウナに入るのでしょうか。

サウナといえば本田直之氏。氏のネット記事によると、「サウナに通うことで心身が安定し、風邪も引きづらくなる。だから仕事の生産性にこだわる人ほど、サウナに入っている」そうだ。責任ある立場だからこそベストな決断、ベストな結果を出すために常にコンディションに気を配っているということかだろうが、サウナの効果はそればかりではない。

さらに、本田直之氏と、ととのい親方こと松尾大氏共著の「人生を変えるサウナ術 なぜ、一流の経営者はサウナに行くのか?」によると、サウナの最大の効果は大きく3つあるという。
1, 良質な睡眠
2, 病気予防
3, 精神の安定

上の2つがフィジカル面で3つ目がメンタル面の効果。
サウナの真の効果は、実にこの3つ目にある、とわたしは思っている。

整うということ

サウナ好きでなくても一度くらいは「整う」という言葉を聞いたことがあるだろうと思う。
「整う」、それこそが、サウナの最大の効用です。

では「整う」とは何か?

サウナから水風呂の直後、約2〜3分の間に「整う」感覚が起こる。
「整う」状態については人それぞれ様々に表現される。独特の浮遊感、脳味噌がグルグル回っている感じ、体の輪郭が曖昧になる、トランス状態、ランナーズハイ、等々。整うことはサウナの醍醐味で、サウナは快楽の追求だ!という人もいるくらい。

とすれば、いかにして「整う」のか?

それについてはまず、サウナの入り方の説明を省けない。サウナというものは、サウナ→水風呂→外気浴の3つがワンセットで初めて「整う」効用が得られる。サウナだけではダメで、水風呂パスもダメ。大事なので繰り返すが、サウナ→水風呂→外気浴のワンセットが「サウナに入る」ということなのです。

「整う」メカニズムについては、日本サウナ学会理事で医師である加藤容祟先生が書かれたすごくわかりやすい記事がネット上に色々あるので、ご興味ある方はそれを読むと良いと思います。

加藤先生の理論を簡単に説明すると、サウナと水風呂の“熱い”と“冷たい”の極限では、交感神経(緊張)が活発化し、血中アドレナリン(興奮)濃度も高まる。その後、外気に戻ると副交感神経(リラックス)優位の状態となる。自律神経は交感神経(緊張)から副交感神経(リラックス)へと一瞬で切り替えるが、血中アドレナリンは体を巡ってから肝臓で徐々に消えるので、それに2分ほど時間がかかる。副交感神経優位の状態でリラックスしているがアドレナリンによる興奮状態は続いている、という異常な事態が水風呂後の2分間生じるのだ。それが「整う」という状態だ。

リラックスしていながら頭は冴えている、というこの状態は何かというと、これこそ、何かを決断するにベストコンディションなのです。
わたしはこのためにサウナに行く、と言ってもいい。それと、お風呂後の牛乳一気飲み。


自分の本心にリーチする

とても不思議なことですが、整い椅子や外風呂のベンチでぼーっとしていると、ある映像が瞬間的に見えたり、何かが目に入ってきたり特定の音が耳から入ってきたり、ある言葉が忽然と脳裏に浮かび上がったりする。
ポン!ポン!ポン!と入ってくる。
それがヒントに、問題や迷いの答えが導き出されることが多くある。
ある日は、雲の中に飛行機の閃光が見えた。そして次の瞬間何日間も行くかどうか迷っていたある場所へ行こう、と決めていた。直感的に心が「行く!」と叫ぶのだ。頭だけで考えていたらわたしは多分行かないという選択をしたと思う。結果は、行かない選択はないというくらい行ったことで素晴らしい展開となった。
頭なんて本当に当てにならないとつくづく思う。(わたしの頭ね)

実際にわたしが体験したことを以下にいくつか並べてみるので、なんとなく「こんなものか」と参考にしてみて欲しい。

・将棋の次の一手が大局観で分かるように、次にやるべきことが分かる
・「それが欲しい!それがやりたい!」と心がはっきりと叫ぶ
・「こんなこともう嫌だ!こんなこと間違っている!」と心がはっきりと叫ぶ
・「あの人は信用できない」「この仕事は危なそうだ」と第六感が働く
・右か左か進路がはっきりとわかる
・行き詰まっていた問題の解決の糸口をフト思いつく
・忘れていた大切な用事を思い出す
・「あの時あの人はこういう意図でああ言っていたのだな」と違う視点に気が付く
・特定の人の顔がフト頭に浮かぶと、数日内にその人から連絡がある
・大事な人の存在に気づき強い繋がりを感じる
・問題はそれ以上問題とは思えなくなる
・わくわくする突拍子もない計画を思いつく
・自分の価値観や在りたい姿がはっきりと分かる
・人生の目的が見えてくる
・手に入れたい未来が写真のように見える
・未来は必ず良くなると信頼できる


サウナの整う時間は、このように直感が冴えるようになるし、自分の本心にリーチしやすくなるようである。それこそサウナの真の効果だと思っている。
ご興味ある方はぜひ何回かサウナに通って体験してみてください。
その際は、「サウナ→水風呂→外気浴」の順番はくれぐれもお忘れなきよう。

いいなと思ったら応援しよう!