読む 書く 消す 気づく
浮かんだり沈んだり
思いついたこと 考えたことをつかまえて
ああでもない こうでもないして
書いては消して書いては消してをくりかえす
何かをしている〈途中〉 過程のことを思う
塩素の入った水で目が痛いのに 目を開けて見てみたい
プールで半分溺れかけながら
鼻に水が入って痛みで目頭を押さえながらもだえたこと
水中で一回転を成功させた瞬間を思い出す
しょっぱい海水をいっぱい飲みながら
泳ぎをおぼえる
補助輪を外して走り始めたときの、不安さ
氷上でバーから手を放した時の恐怖心
ドキドキとわくわくがごっちゃになった あの感じ
書くという行為は
そういう瞬間に似ている