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『0の脅威』 ~アリババ創業者ジャック・マーに学ぶ ~

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1.ヒストリー

中国杭州に生まれる。
中学生の時に英語を勉強した方がいいと思い、ホテルに出向き外国人に無料で観光案内をする。その時のあだ名が「ジャック」
しかし特別優秀な学生というわけではなかった

大学受験に二度失敗し、杭州師範学院入学。英語科に補欠で合格。
卒業するが30社の就職活動に失敗。最終的にケンタッキーのバイトの面接まで落ちてしまう。

なんとか英語を駆使した仕事がしたいと思い、起業するしかなった
27歳で翻訳会社設立。努力が実り杭州では一番大きい翻訳会社となる。
アメリカに通訳として行った際、インターネットに出会う。

31歳で情報発信サイト「イエローページ」設立。
政府がインターネット普及に力を入れ始め、イエローページは政府機関に入る。
大企業に吸収されてしまう。

ソフトバンクから2000万ドルの出資を受ける。

34歳でアリババ創業(中小企業向けIT)
38歳でタカパオ開設(中国版アマゾン)
39歳でアリペイ運営(決済サービス)

49歳でアリババCEOを退く。

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2.学ぶべきポイント

 皆さんはもし30社の就職活動に失敗し、ケンタッキーのバイトの面接に落ちた後はどんな行動をするだろうか。起業しようと、もう一度自分を奮起させることはできるだろうか。
 ソフトバンクから出資を受ける際のエピソードで、ソフトバンクの創業者、孫正義はジャック・マーに会って5分で出資を決めたという。「目にカリスマがあった」と言ったらしい。
 大学卒業時の彼と、孫さんに会った時の彼は何が違ったのかそこに学ぶポイントがある考える。おそらく会社を立ち上げてからは、背水の陣のごとく働いていたであろう。彼にとって就職しなかったことが、同世代の人々よりも自国に貢献している結果に繋がった。
 学歴社会が根強くある中国では、大学に二回落ちたり、就職が上手くいかないことは「恥」と感じられてしまうことが多いであろう。それは日本でも似たような事が言えるはずだ。いい大学を目指すのが普通、いい企業に就職をするのが普通など、なんとなくそんな雰囲気が日本に漂ってはいないだろうか。
 つまりジャックのヒストリーから学ぶべきところはその「普通」や「当たり前に良い」と思ったことは必ずしも自分にとって「良い」ことにはならないということだ。当たり前を疑い、当たり前を偏見と捉える力が必要ではないか

3.考察する価値観

 今まで紹介した偉人たちは皆、幼少期から優秀で0から1を創造し偉業を成してきた。しかしジャックは大学卒業時、自分が一度0の状態になることで1を生み出すことになった。学ぶべきポイントでも書いたとおり、あの就活の経験は人生のターニングポイントになったに違いない。強い意志が無ければここまでの成功は掴めなかったであろう。私はここで「0の状態」という点に着目したい。要するに自分にはなにもない、自分は必要なのかと感じてしまうような状態ではないか。
 おそらくであるが、ここでジャックは開き直ったのではないだろうか。もちろん30社落ちたのなら開き直るしかない。しかしここで自分を見つめなおせたから、開き直れたのであろう。
 なんとなく「普通」「当たり前」と感じるばかりの人生であれば失敗と感じることは少なく、自分をアップデートしていく機会を見失ってしまうのではないか。自分をアップデートする機会は失敗することだけに限らないが、成功体験は過信に繋がることが多いので客観視する必要がある。すなわち、ジャック・マーは自分を0と捉え、開き直ることで自分をアップデートし大企業を創った。失敗の先に成功があるのだと彼の人生で証明している。ジャック・マーは「失敗」「0からのスタート」ということの価値を大切にする価値観を持った人物かもしれない。

4.まとめ

 今回は初の中国企業アリババ創業者ジャック・マーについて書かせていただきました。GAFAに台頭するBATHのAのアリババ!最近中国キテますよね~。中国とアメリカのIT企業バトルはこれからも必見ですね!
 それにしても落ちこぼれが成りあがる壮絶なバックグラウンドをもった人物でしたね。私はこの成りあがりストーリーは勇気を与えてくれるものだと思います。GAFAの創業者はそろいもそろって学生時代から優秀、秀才、個性爆発って感じでしたが、ジャック・マーは違いましたね。「やっぱ学生のころから優秀じゃなきゃ大成功は難しい」と考えるのは違うのかもしれませんね。

自分を0の状態にしたときに、あなたには何が残りそうですか? 

今回私が書いた内容で学ぶことや、得られる事があれば幸いです。ぜひご自分の価値観と照らし合わせてみてください。ではまた。

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