「はなおでんがん」は、最高にノリが悪い
「はなおでんがん」は、最高にノリが悪い。
これはもちろん褒め言葉である。
最近は、youtuberらしい動画も多くなっているけれど、たまに出てくる理系のやり取りが、最高に大好きだ。
特にそのノリが感じられることが、
「【祝大学デビュー】彼女いない歴=年齢の陰キャ大学生を極限まで大変身させて改めて告白させてみた結果wwwww【イケメン化計画】」という動画。
この動画の、ある会話のやり取りを文章ではあるが、見ていただきたい。
まず「はなお」さんは
俺の理論の数学的逆親帰納法っていうのがあって、先祖k=1の時、つまりキムの親は結婚して、キムを生んでる。で、n=kの時、彼女がいるとするなら、k+1の時、じゃあもう、おるじゃないですか。先祖的に。ってことはキムも絶対イケるんすよ。
これに対して、「キム」さんは
僕が特殊解って可能性もありますよ。
この会話のやり取り、すごく「ノリが悪い」と思いました・・・!
何故、「ノリが悪い」というのかというと、この会話のやり取りは普通の「ノリ」とは違うから。
「お前さ、人気あんだから、彼女できるっしょ」は、普通(おそらく)の、というかなんの特徴もない「ノリ」です。
ここで、依然書いた記事『私の遅さに着いて来れるかな』でも引用した文章をまた引用したいと思います。
深くは勉強しないというのは、周りに合わせて動く生き方です。状況にうまく「乗れる」、つまり、ノリのいい生き方です。それは、周りに対して共感的な生き方であるとも言える。逆に、「深く」勉強することは、流れのなかで、立ち止まることであり、それは言ってみれば、「ノリが悪くなる」ことなのです。(千葉雅也、2017、12)
「はなお」さんと「キム」さんが繰り広げている内容は、「勉強」をしていなければ、はっきり言えば意味が分からないものかもしれませんし、「キモイ」「は?」と捉えられるかもしれません。
彼らは、一度、受験勉強というステージで立ち止まり、「ノリが悪い」ことをしていたのです。
普通(おそらく)の会話で、「帰納法」「理論」「k」「特殊解」という単語はなかなか出てこないかもしれません。この類の用語が出てくる時点で、フツーの「ノリ」とは異なるのです。むしろ、フツーから見れば、「ノリが悪い」のかもしれません。
しかし、このある意味での「ノリの悪さ」(=ノリの良さ)は、素晴らしいと思っています。「ただ素晴らしい!」というのはあまり好きではないのですが、この「ノリの悪さ」は大好きです。
「はなおでんがん」の魅力は、やはりこの「ノリの悪さ」なのかな、と思います。それがyoutuberの中で、一番しみだしている。積サー(積分サークル)も同じくらい、この魅力的な「ノリの悪さ」があります・・・!
是非、この「ノリの悪さ」
味わってほしいです。まぁ、友達とこの「ノリの悪さ」(=ノリの良さ)を展開できれば、もっと楽しいのになぁ
と
今日も大学生は惟っている。
引用
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