「とんかつひで」Revue頂きました。

2019年6月14日 10:41

寺尾豊様より
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帰宅ラッシュの満員電車にゆられて西調布まで出かけた。
待ち合わせた某女史は先に着いていた。気合いが違うw
トンカツを食べる約束をしていた。

前から気になっていた「とんかつひで」
結論からお伝えすれば、1時間かけて行く価値があったのである。

選んだのは「みそかつ」と「特厚ロース」
まずは「みそかつ」が運ばれてくる。
断面から立ち上る湯気の中にしっかりと味噌が存在を主張している。
だがあくまでも主役は豚肉。一口噛み締めても、肉の甘さを邪魔することはない。塩味も適度で、名脇役ぶりに感心する。

「特厚ロース」は登場するだけで笑ってしまう。
おいおいと突っ込みたくなるほど厚い。
だが中央部はピンク色ではなく、しっかりと火が通っているようだ。
もしかして固いのだろうか。

予想は裏切られる。

薄着をまとったトンカツは、濡れているかのようにジューシーだった。
ほとばしる肉汁を受け止めるためには、しっかりと口を閉じなければならない。
大きい一切れなので、なかば無理矢理押し込める形になるけれど、
そのたびにじゅわじゅわと湧き出てくるスープ。
こんな官能的な味わいのカツは初めてである。飲み込むのが惜しい。だが、喉越しまで旨い。

さて、「突然」のヒット曲で知られるFIELD OF VIEW.　メインボーカルを務めていたのは浅岡雄也。
実は彼の実家で、店主として腕を奮っているのは弟。
二代目として暖簾を守っている。

親交のあるミュージシャンの店だから、評価が甘いのではないかと思うなかれ。本当に電車賃と時間をかけて行く価値のある店だと思う。

浅岡君も顔を出してくれて、デザート代わりの音楽談義。当時、ディレクターだった寺尾広の話で盛り上がる。
きっと、従兄弟は大阪で、くしゃみが止まらなかったに違いない。

また、トンカツが食べたくなったら「だんだん…」と言わず「突然」訪ねることにしよう。

筆者：寺尾豊氏┗=͟͟͞͞( ・∀・)=͟͟͞͞┛