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孤立

最近、ぜんぜん部活に顔を出せていない。

今月末の学祭まで、部活全体に顔を出せる機会は木曜昼休みの部会だけだけど、授業は4限から。
ギリギリまで寝ていたいので、部会は行かない。

今日から夏クォーターの授業が始まるので2限に授業が入る。昼休みには既に大学にいることになるので、サ館に出向いて部会に出ることは全然できる。けど、たぶん行かない。

楽器を触らなくなった。
精神的に状態が悪く余裕が無いのもあるけど、なにより自分が何をやらなければならないのか、何がしたいのかが分からなくなってしまった。

その道標だった自分たちのバンド、
サボテンレコードは先月解散した。

普通に日常を送っていて、気がつくとスマホのメモに歌詞を打っていて
普通に音楽を聴いていて、気がつくとベースラインを追っていて、運指をイメージしている

そんな日々が当たり前だった。

元サボテンレコードの他のメンバーたちは、解散が決まってからすぐに次のプロジェクトに向けて動き出していた。
私以外の2人は、新たなメンバーと共に既に新しいオリジナルバンドを組み、日々ミーティングや練習を重ね、学祭ライブに向けて具体的な準備を進めている。最終的には外箱も視野に入れているらしい。
彼らの音楽に向かう姿勢は本気だし、同じ方向を向いているように見える。
だからこそきっと上手くいくと思うし、大変なことが降り掛かってもきっと協力して乗り越えていけると思う。2人の新しいバンドを、私は心から応援しているし、心から成功を願ってる。2人のことは友人としても元バンド仲間としてもちゃんと大好きだし、いつかは外箱で輝く2人の新しいバンドのステージを見に行きたい。

でも今は、そのバンドの音楽を聴く勇気がない。

そんな2人の姿を見ていると、2人とは違う方向を向いていた私とバンドを組んでいた時間は、2人にとって無駄だったのかなとか、4年間しかない大学生活で、その時間や労力を、私とのバンドじゃなくて別のもっといい人のバンドに費やした方が彼らのためだったんじゃないかとか、考えてもどうしようもないことばかり思い浮かぶ。

楽器も触らない、バンドもない、現状何にも取り組んでいない私は、フォークソング部にいること自体に負い目を感じていて、どうしても周りを見て劣等感を抱いてしまう。


でもこのまま終わってはいけないことは知っている。
周りが〜…とか、自分なんて〜…とか、
そういうことをただ人任せに愚痴愚痴と言っているだけじゃ状況は何も改善しないことを、私は知っている。

何か新しいことに踏み出さないといけない。
新しいライブハウスに行くとか、新しい音楽を聴くとか、新しい人脈を作ってみるとか、そういう出会いが必要なんだろうなと痛感している。

憧れのバンドマンみたいに、周りにどんな影響を与えたいかとか、誰かのためになりたいとか、誰かを救いたいとか、そういう大きいことを考えて実行するのは、今の私にはできない

自分の何が嫌なのか、何を変えたいのか、それを解決するために音楽を利用しようとしている
それが他人を傷つけさえしなければ、ひとつの音楽の形として間違ったことではないと信じている。

自分の思う、信じた音楽の形を、ねじ曲げてまでやる音楽なんて要らない。
そしてその自分の信じた音楽を、他人から否定されるようなことはあってはならないし、他人に強制するようなこともあってはならないと思う。

それは、ライブハウスのひとつの企画やイベントの中でもそうだし、部活の中でもそうだと思う。


私は「音楽はこうあるべき!」なんて語れるような器ではないし、そんな偉そうなこと言えるようなプロでもないし
そもそも「こうあるべき」なんて存在するのか不確かだから濁すけど、
音楽の世界でも、もっと多様性が認められると、「居やすい」人が増えるのかもなぁと、最近思う。
私に何が出来る?

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