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日記34

「人間万事塞翁が馬」という言葉があるが、これは僕が人生の指針にしている概念でもある。雑に説明しちゃえば「結果オーライ」ってことなんだけど。ほんとそれ!と思うことが僕の人生の中で何度も何度も起こる。

13時から安曇野で人と会う予定があった。スワンガーデンで待ち合わせ、僕はミスドの前のベンチに座って、人の往来を見ていた。待ち人はついに現れなかった。来られなくなったなら、はやく言ってくれればいいのに。僕は暗澹たる心持ちになった。もう来ないだろうな、ということが徐々に心の中で明らかになっていくと、それと反比例するかのように寒気が強く感ぜられてきた。まだ真っ昼間なのに!僕は馬鹿らしくなって、車に戻り、近くのパチンコ屋へ向かう。この現実逃避の方法、ほんとにもうずっと変わっていない!ヒモをやっていたときに、女から捨てられて、そのときも僕は同じようにスロットの前に座っていた。

そのパチンコ屋の店内状況は良くなかった。どの客も昼過ぎに暗い顔で、無理に丸めた段ボール紙みたいな顔していやがる。そんなに嫌なら来なきゃいいのに、と思うけれど依存症諸兄はそのことに気づけない。こんな空気の中で遊戯したくない。次へ行こう。

2軒目。これならやれるかもしれない。と思わせる店内状況だった。ただ、空き台が無い。それくらい、にぎわってゐる。僕は何となく「クランキーコンドル」に惹かれていた。久しぶりに打ちたいな、と思った。にぎわっている店内とは裏腹に、3台あるクランキーコンドルは全て空きだった。これならのんびり打てそうだと思い着席した。

2回目のRBで、設定2以上の示唆が出た。たしか示唆出現確率は1.3%・・・技術介入機に設定を入れるとは、驚きだ。示唆が出る台は好調、これは僕のオカルトであるけれど。その後、ボーナス・小役ともにリズム良く引くことができて、3時間あまりで2000枚ほど獲得した。何も食べていないことを思い出した。頭がクラクラしてきた。もうやめようと思った。2000ゲームほど回したと思う。データを見返すと、設定2っぽい。やめよう。十分だ。4万円も勝てれば十分。

外に出てアイコス咥えていると、アイコスの販促のお兄さんが近づいてきて、なんか寒そうなところ一生懸命営業トークをしていたから、少しく気の毒になってきて、5000円で新型が買えるならいいか、と思いアイコスを新調した。

冒頭の話に戻るけれども、あのとき会えなかったらこそ、4枚の諭吉を僕の財布に迎え入れることができた。4万もらえるなら、毎回約束を破られてもいいかナ、と思える。だからやっぱりこの日も結果オーライになった。

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