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WEBサービス・アプリのUIデザインにおいて「オブジェクト」はブラウザのタブで考えると分かりやすい
オブジェクト指向は難しい
みなさんは、UIデザインにおけるオブジェクト指向をご存知ですか?
オブジェクト指向の概念はシンプルなようで奥が深く、難しい本やガイドライン、ドキュメントを読んできちんと勉強しないと分かりづらいものです。
デザイナーの中で注目が集まっているように思いますが、デザインのバックグラウンドよりも、むしろエンジニアリングのバックグラウンドや素養がその理解には必要です。
参考として例を紹介しておくと、usagimaruさんのnoteや、上野学さんの運営するソシオメディアのドキュメントが参考になります。単語だけは聞いたことあるんだけど…という方は、そちらもぜひご一読ください。
なんちゃってでもいいなら、簡単な思考法
真面目に学ぶのも良いですが、なんちゃってオブジェクト思考でもよい程度のケースなら、簡単に「オブジェクト」を特定する方法があります。
もしオブジェクトの特定まで至らなくても、少なくともシンプルな考え方をすることが出来るようになります。
ブラウザのタブに「Admin」としか書かれていなかったら…
ブラウザで考えるとシンプルです。
特に「ブラウザのタブに書くもの」と考えれば分かりやすいのではないかと思います。
たとえばあなたが運営しているサービスにAdmin画面があるとして、何らかの情報の詳細ページを複数開いた時、タブにこんな表示がされていたら、どう思うでしょうか?
「どのタブがどのコンテンツだっけ…?」となることは想像に難くないですよね。
そのこと自体は些細な問題ですが、1つのコンテンツを見るために全てのタブの中身を1個1個確認していると、かなり時間を使ってしまいます。とても効率が悪い状態。いわゆる可用性が低い状態です。
オブジェクト=たくさんタブを開いた時にタブに表示されていると嬉しいタイトル
つまりオブジェクトのことを、ブラウザでたくさんタブを開いた時、タブに表示されていると嬉しいタイトルと考えてみて下さい。
たとえば上記の例が一般的な動画サービスで、開いたのが動画の詳細だった場合、「Admin」は恐らく動画タイトルになるでしょう。
こんな感じで、開いている動画タイトルが分かるようタブに表記すると分かりやすくなりますね。
あるいは同サービスでも別の情報の詳細 - 例えばユーザーの詳細だったら、ユーザー名を表示しておきたくなるでしょう。その場合はユーザー名がオブジェクトです。
反対に、投稿時間や動画の長さ、紐付いたジャンルなんかをオブジェクトにしようとは思えませんよね。もちろん「Admin」にだってしないはず。
こんなタブは意味不明で、無意味ですよね。