4年も続いたUI勉強会をガラッと変えてみた話[後編]
こんにちは、UXDCのデイブです。
前回の記事では社内で4年間続くUI勉強会を立ち上げ期〜迷走期〜変革期と振り返ってきました。 今回はそんなUI勉強会をガラッとリニューアルした転換期のお話です。
前回の記事はこちら↓
私は立ち上げ期には勉強会の参加者で、最近はOB的な立ち位置で参加者にアドバイスをしたり相談に乗ったりしていました。
そんな私が運営メンバーになったのは、変革期の終わりくらい。 前回の記事でも紹介がありましたが、変革期のUI勉強会はいろんな取り組みをしていました。
参加者が制作したUIのレビュー
デザインに関するお悩み相談
社外者も含むゲストトーク
デザイントピックの紹介
UI勉強会という名前ながらコンテンツは多岐に渡り、面白いものや役立つものがたくさん!参加者も名簿には30人ほど!
なのですが、実際に勉強会によく参加してくれる人は5人ほどだったのです……
ただ、よく参加してくれている人のモチベーションはとても高く、今回のリニューアルはそんな方達のためにもっと実りのある会にしていきたい!という想いで始まりました。
まずは参加者の声を聞こう
ということで、まずは勉強会のあるべき姿を整理するところから。
参加者にも協力してもらって、参加者が勉強会を通してどうなりたいのかを明らかにするワークを行いました。
聞けた声の一部を紹介するとこんな感じ。
「事業部の製品のUI/UX改善に貢献したい」
「デザイナーの気持ち・考えを知りたい」
「Figmaでデザイナーの人と会話できるようになりたい」
一方で全社横断のデザイン組織に所属する運営メンバーとして、会社の業務そのものにデザインやユーザー体験設計を根付かせたり、案件相談をしやすい関係性を築きたい、という想いとマッチするところも多々あり、新勉強会でやることを↓の4つにまとめました。
デザイナーと仕事がしやすいようにリテラシーを上げる
Figmaを操作できるようにする
UIのレビューができるようにする
ユーザー体験を考慮したUIを作れるようにする
これで勉強会が果たすべき役割ははっきりしたので、次はいよいよ勉強会のコンテンツ作成です。
カリキュラムを組んでみた
我々は上記の4つを道筋立てて提供することができると考え、↓のカリキュラムを組んでみました。
一言で表すとLEVEL1から順番に取り組んでいくことでデザイン初心者でもUXデザインができるようになる勉強会です。
所属部署の上長に自信を持って参加表明をしたいという参加者の声もあったので、運営メンバーでも特に悩みながら作りました。
UIのトレースを通してツールを触れるようになりつつ目を養っていき、徐々にユーザー視点でUI設計ができるようになり、既存サービスの分析などを通して体験設計ができるようになっていくことを目指したカリキュラムです。こうやって道筋を示してあげることで初心者も安心して勉強していくことができると思いませんか?
カリキュラムを見てもわかるように、UIだけでなく体験設計の勉強もできて、カリキュラムに基づいて成りたいデザイナー像を目指していく形式へと転換したので、晴れてUXデザインアカデミーにリニューアルです!
UXデザインアカデミーの取り組み方
先ほど紹介したカリキュラム、実はかなり柔軟に運用しており、参加者の現状に合わせて自由に取り組むことができます。
でも、自由にって言われてもどうしたらいいか、特に初心者の人は困ってしまいますよね?
そこで、参加者とは事前に面談を実施して、どんなことが学びたいのか、今できること、これから出来るようになりたいこと、仕事の忙しさなどなど、雑談しながら教えてもらうようにしています。
面談の中で目標を明確にしてあげて、目標が近い人達同士で2チームに別けて実施することで、意欲的に取り組んでもらえるように工夫しました。 (手厚い!自分の時もこんな仕組みが欲しかった!)
密度が上がるように少数精鋭の形にした結果、開催頻度も倍になってちょっと運営張り切り過ぎな感じもあるのですが、ここまで頑張ってもいいと思えるほど参加者の熱量がありましたし、UXDCのデザイン業務の進めやすさにも繋がる活動としてやっていきたいと思っています!
さいごに
4年間続いた勉強会のリニューアルの様子はいかがでしたか?
自分は立ち上げ期に参加者としてお世話になっていたので、なんとかこれからも良い勉強会にしていきたいという想いで他の運営メンバーとともにリニューアルに取り組みました。
長く続いたものほど変えることを躊躇いがちですが、思い切ってやってみることは大事ですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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